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最強の殺し屋は引退した後ゲーム廃人になるらしいです  作者: ドンドコ
間章 機械星、さらなるものへ
203/204

Bブロック 記憶回廊 ( ✪ω✪ )ピコーン

9月投稿してませんでしたね。

このままやと章終わるの来年になるぞ。

 数分前、Bブロック1回戦。

 ユウユウはログインする。

 そういえばこれって何セットマッチとかじゃないのか。基本こういった対戦ゲームって最低でも2回か3回は行うはずだけど。

 まあ多分それは試遊のときだけかな。

 ユウユウは今ゲームの目的について何となく理解してきた。

 それは、一般のプレイヤーによる多種多様な戦術の考案。

 ゲーム会社が全パターンを模索することよりも、本来遊ぶプレイヤー視点で物事を考え解決する方が手っ取り早いのではないかと彼は思ったのだ。

 あまりにもメタすぎる話ではあるが、実際はそれに近い。

 特にこんなにもプレイヤーを用意する必要は実際ない。だが今回は大元は完成している。動作もオンラインの接触もシステム面も滞りない。

 しかしエラー検証を未だに行っていないのだ。

 従来のテレビゲームであれば用意された設計図をお手本通りに行えるかどうかをすれば良い。ただそれによってバグも引き起こされる事は多々ある。

 要はプログラムでしっかりと動くかどうかで決まる。 

 しかしフルダイブ型では話が変わる。

 あくまで設計図の側はゲームが作り、その中身はプレイヤー自身に委ねている。

 単純にバットを振る動作を、1度降る前にバットを投げて回転させキャッチしその後に振るう。その一連の動きに癖やアクセントを加えた場合にエラーを起こしてしまう事を懸念しなければならない。

 しかしこういった事は個人個人によって思考が変わる。だが共通項は絶対に存在する。

 その模索や試行が今回の目的。

 ユウユウは念動力で金属片や瓦礫をを使い、敵MOBを妨害。その後追撃するかのようハンドガンで攻撃する。

 しかしそれは不思議な光景であった。敵MOBを倒しても、ゾンビのように復活し向かってくる。不死身の艦隊といったほうがいい。

 でもこの量は異常だろ。

 ユウユウの目の前に現れるは波のように押し寄せる敵。

 ちゃくちゃくと撃破していくが、体力は少なくなっていく。しかしそれよりも問題なのは敵を倒しても経験値が入らないこと。

 つまり初めから倒されている。

 すると腹に鋭利な針が突き刺さる。そこから現れるは1人のプレイヤー、ハンマーであった。

 鎖をたどり作成したハンドガンを向けるが、破壊される。

 そしてユウユウは一つのジェネレーターを起動させ、念動力で広範囲の爆発を起こす。

 ハンマーは敵の肉壁で衝撃をやわらげ、鎖を使い撤退する。

 するとユウユウは爆発を用い、晴れると同時にハンマーの目の前に来ていた。

 その時に遠方から電撃が走る剣が現れ、手に取り向かってくる。

 電磁操作型サイクスの大きな利点は、武遠方で製作することが可能。作成に自身の電気信号を組み込むことで、信号の範囲内に限り武器の取り寄せ、または発動が可能となる。

 だがそれを予期していたのか、敵MOBを投げつけ攻撃を防ぐ。そこから敵MOBを鎖の針で刺し、空中の姿勢を変える。

 ユウユウは切りつけるが、そこにハンマーはいない。ハンマーは鎖でユウユウを巻き付ける。

 そこからブースターを制御し、ユウユウを投げつけた。

 地面に打たれた衝撃でユウユウの防御がはがれる。

 ハンマーは荒廃した都市にたたずむ電柱に降り立つ。

 「なるほど。どうやらサイクスは扱う能力によって耐性効果があるみたいだな。はじめあの自爆は曲芸かと思えたが、計算されたものだな。」

 「なんとなくの賭けですよ。まあ話すほどの余裕はないですが。」

 [緊急、、緊急。インベーダー出没。インベーダー出没。]

 二人の間に巨大な杖が刺さる。杖の先端は球体であり、それが浮きながら回っている。

 球体の模様は木星であった。

 そこから発生するのは強力な引力。そこから瓦礫が集合し、腕と足が作られ、やがてひとつの体が形成される。

 巨大な体格はどこか引き込まれるようであった。

 ターゲットはハンマーであった。

 巨大なパンチが飛んでくるが簡単によける。しかし腕のところどころを崩壊させ、体サイズの瓦礫が連続で飛んでくる。

 鎖を使い軽々と避けるが、それでも必死さが疑える。

 それをユウユウは逃さない。敵MOBを大勢倒し入手した素材。それをすでに大砲に加工し設置。

 雷が走る剣を砲弾の弾にし、発射する。

 発射した時、ユウユウは自身の間違いを犯したことに気づく。

 しまった。誘われた。

 ハンマーは飛んでくる剣に触れる。腕は破損。しかしそこから現れたのは鎖であった。

 こいつ、初めは熱加工系かと思ったが、実際は学習か。

 サイクスはレベルによって機能が解放される。

 ハンマーのは学習連携型、レベルが上がるにつれて機能が解放される。

 しかしはじめは10秒間触れることで解析が完了し、再現できる。だがレベル3以降では解析時間は大幅に短縮。1秒あれば解析できる。

 [解析完了:電位放出が機能として追加されました。]

 ハンマーはジュピタの腕に乗り、はがれた部分に鎖を伸ばす。

 「先ほどの追加攻撃は恐れ入った。でも不発弾を巻き込んで形成したのは無粋だったな。」

 すると小規模ではあるが、腕が爆発した。

 そしてハンマーは損傷した腕を直している。

 そこからは速かった。ハンマーは球体と杖の間に降り立つ。ユウユウは投げナイフを作り連続で発射したがジュピタの引力により、ハンマーには行かない。そして鎖を突き刺し、伸ばしていく。

 あとは簡単だな。いくら強くても弱点はそこいらの敵と同じ。ジェネレーターは壊さず損傷を与える。

 でもこのぐらいの巨体ならそれが大きいか、複数あるか。ただ今回は複数持っている。

 電位放出と鎖による放射。水面に広がる一滴のしずくのように、弱い電波がジュピタの体を索敵する。

 一発限りだ。

 鎖がジェネレーターと接触した時、すさまじい電流が鎖を介しジェネレーターを破壊させた。

 巨大な片方の足は破壊され、ジュピタは体勢を崩す。

 そして鎖を全身に巻き付けた。

 「やはりこうでなければならないな。」

 ジュピタは起動力を失い、操られてしまった。

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