Aブロック 射手座の強襲 パッ(っ ᐛ )っ<) ‐==͟͟͞͞ ー→
8月初投稿なのに8月終わりそう。
インベーダーもとい強化MOBは一定の周期で出現する。シリーズを通して出現周期はランダムだが5~8分ほど。
倒せば強力な武器が手に入るが、それ以外にも使い道がある。
それは、イレギュラーの発生。タイマンの戦闘を乱戦に切り替える起点となる。
故に、サジタリウスの出現により両プレイヤーは互いを標的にすることが不可能となる。
この人、イカレている。初めミニガンの固定砲台を作ったのは私が向こうに行く為の誘導だった。
そして数分経過した後にインベーダーの出現。しかもヘイトは、こちらに向いている。
相手は距離を取ろうとするが、サジタリウスは通常のMOBとは違い、脚部が4足の馬をモデルとしている。また、右手はチャージライフル、左手はビームサーベルとなっており、高出力のエネルギー攻撃を主体とした完全スピード特化の戦闘傭兵。陸の戦闘機と評した方がいいだろう。
櫻木はヘイトが向こうに向いている事を確認し、片腕を加工し、ライフル銃のように変形させる。
フルオートではなく単発での攻撃。ただそれを敵の逃走ルートに狙い撃つ。
現在サジタリウスが敵に向かっている。もしそこから何かしらの誤射で当たってしまったらサジタリウスのヘイトはこちらに向く。
この戦いは、普通に勝つことが難しい。唯一の方法は相手に嫌がらせをしながら優位にたつことである。
無論櫻木の策は効果があり、相手はサジタリウスに気をつけているため櫻木は周りにいるMOBを倒しながら追い込んでいく。
相手を倒すことよりも環境の変化やレベル上げが重要だ。特にレベル3以降は取らなければならない。
レベル上がるにつれて解放される能力は重要視されるが、その性能が指数関数的に跳ね上がるのだ。
レベル3。ここに到達すれば、敵と同時にサジタリウスを倒すことができるかもしれない。
櫻木は金属を溶かし、縄のように形状を変えそのまま柱についているアナウンスを知らせるであろう拡声器をつかみ取る。
触手のように動き、その拡声器を獲得。
その時、システムか定かではないが、サジタリウスの標的は櫻木に向く。
敵はおそらくその反応に気づき、櫻木に攻撃を仕掛ける。
しかし敵の目の前には先ほど獲得したであろう拡声器が飛んでくる。
頭に当たり、ダメージはもちろんない。だが少し視線を外す。たったそれだけ。
ただその瞬間を櫻木は利用している。腕は小さめのボウガンのような発射台が作られいる。。先ほどの縄のようなものは戻る際に不細工ながら塊となった。
しかし熱として溶けた部分はいまだ冷めずに少し溶けている。それをセットし、サジタリウスの右腕に当てる。
当たった金属の塊はトリモチのように腕に引っ付き、そのまま勢いよく後ろへと向かう。
チャージライフルはすでに準備を完了している。その発射を敵に向けたのだ。
放たれた光線は敵のコア近くに致命傷を与える。しかしサジタリウスは腕を戻そうとするが櫻木の腕は二刀流の刃に変化している。
「たく、本来レベル3で攻撃力と切断性を上げたかったが、正直これしかねえか。」
スライディングをし、サジタリウスの下を通りながら脚をふたつに刃を当て、亀裂を走らせる。
やっぱ固いな。でもこいつを利用する。
ブースターを起動し、体を浮かしながら足を敵の喉元に向ける。
そういえば、初めに牽制で使用していたライフルはどこへ。
その疑問は明白であった。ブースターの出力を抑えてスライディングを行う。そのとき既にライフルの管を片足につけて滑り込んでいた。
しかし銃弾は装填されてはいないが、リーチはその分のびる。
敵はアッパーカットをくらったかのように後ろにそる。その瞬間を彼は見逃さない。その管は槍へと形を変え、敵のコアを貫く。
そして抑えた時に両手のブレードが、のどを切断した。
これで相手のHPは0となった。しかしサジタリウスはその判定が出るまで動く。
ビームサーベルが櫻木のコアに向かうが、サジタリウスの脚は爆発した。
スライディングで櫻木は拡声器の外側を用い、中にジェネレーターを入れた即席の地雷をスライディング中に設置。ジェネレーターは破損すると爆発を引き起こす。
当然ブレードとしては大剣とまではいかないがそれに近い太さのブレードを作っていた。
しかしそれでも亀裂だけで済むため櫻木は保険として地雷を作成。そして現在終了の合図ともにサジタリウスの体は半壊した。
[Aブロック 勝者はカマボコ選手]
その表記が現れた時、サジタリウスは機能を停止した。
そして少し驚くことを言わせてもらおう。
サジタリウスはこのゲームの古株的ポジションだが、強化MOBの中では中の上でありそれよりも強いものは多く存在する。
特に、最上級のMOBは櫻木でさえ勝利したことがないほどである。
その勝利宣告で櫻木が次の試合に行く数分前、Bブロックでは見たことのない惨状が繰り広げられていた。
invader Jupiter
木星をモデルとした強化MOBであり、先ほどのサジタリウスよりもはるかに強い。
そんな奴が、首に鎖をまかれユウユウを追い詰めていく。
「どういうことだよ。どうやったら敵を操縦するなんて思いつく。」
「電極によるものは効果がないようですね。仕方ありませんが鎖での操作となりますか。」
彼は見下す。
「まあ軍団を、地図にも乗らない国をこのように操れることはないですがね。」
ガンズ、災害促進担当の彼はこういう。
「やはりフィクションはこうでなければ。」と。




