桃鉄で閻魔よりもさくま鉄人が強いって、桃鉄知らない人からしたら首傾げるくらいよな (' ◬ ')??
5年の月日がたったことも忘れてた。
二人のハッカーが仲間になり、またゴーストナンバー2が完全に消失したという情報が流れてくる。
そしてマンションの修理が完了したため、櫻木は久しぶりに自宅へと戻った。
あの爆破事件から2~3か月たったため、懐かしさを感じている。
とはいえもともとこのマンションは殺し屋時代に使っていたところであり、また殺し屋用のマンションであるためいろいろと保険がおりており、さらに家賃もなかったのだ。
というのは、いまから少し前までの話である。
一応ネットバンクに変えていたためある程度の資産はあるのだが、そこから大量のお金が引き落とされていたのだ。
その合計額、21億4320万8600円。
この時櫻木は急いで電話を掛けた。奥狩りに電話を掛けた。
「はいこちらあなたの欲しいものがきっと見つかる。万売り場、奥狩りです。」
「おい待て。おい待て待て待て。これどういうことだ。」
「はっはー。その声はセコンドハンドじゃないか。久しいな。」
電話主、まさかの日喰比。
「おいあいつ出せ。あの白髪連れてこい。」
「はっはー。少し待て、今クレーム対応のマニュアルで探しているからな。」
「クレーマーじゃねえ。というよりあの金額なんだよ。想像の十倍以上かかってんだけど、俺の資産の3分の1消し飛んだんだが。」
※櫻木が殺し屋時代に稼いだお金はある程度税金で引かれております。そのため依頼料が高めでもその半分は国にわたっております。いやー怖いね。
「まあこれに関してはこっちは2億しかとってないぞ。」
「なぜ2億取られる必要があるんだよ。」
「えーちょっと待ってろ。確か121ページに・・・お、あったぞ。基本奥狩りがそれを紹介するときは紹介料としてある程度こちらに行くことがあるぞ。」
くそ。自分で依頼しておくべきだった。面倒と思った瞬間に自分の首を自分で絞めてしまったのか。
「というよりそれは向こうに電話すべき内容だろ。奥狩りは保険会社でもなければ殺し屋組織でもないぞ。裏社会の闇市ではあるがな。」
「覚せい剤も銃も人も売ってるところの何に健全性を持てばいいんだよ。」
「一応保険会社の連絡先も送っておく。メモしとけよ。」
「OK。」
櫻木は言うとおりにメモに書く。
XXXXーXXXXーXXXX
保険会社 みまもる安全保険
「ああそれと。これは伝言なんだが、来週末にラストリゾートの大会に行くのだがお前も来るかとあの白いのにいわれたが。どうする?」
話が90度方向転換した。
げ〜。あの白いのがか。
櫻木は渋い顔をしながら返答する。
「ラストリゾートね。俺あのゲーム嫌いなんだよな。」
ラストリゾートはフルダイブVRゲームが主流となる起点を作ったともいえるほどの注目を浴びたゲーム。エレメントという属性を使った多人数チームのバトル。自由な感じはかなりいいが、俺自身あまりそそらなかったし、キャラゲーだからかあまり好まなかったというのが本音でもある。
あとまあアイツらと会うんだよな。白いヤツと女好きの女。アイツらそのゲームの廃人だから。
まあいいか。いつでも会えるし。
「分かった。なら我輩からはそう伝えておく。」
そう言うと、日喰比は電話を切った。
え、ガチャ切り。
こいつダメだ。電話対応もろくにできててね。
とはいえまたかけても無視決め込むのは確定だから、まあまた会ったらぶん殴っとくか。
櫻木は握りこぶしを作りながら怒りを抑え込む。
感情の昂りを冷ましながら櫻木は、保険会社に電話をする。
「・・・こちらは、保険会社 みまもる保険の電話窓口です。医療保険の場合は1を、自動車等の車両に関する保険は2を、住宅保険の場合は3を、サマージャンボ宝くじの場合は4を押してください。」
電話の自動音声が流れ、櫻木は迷わず4を押した。
「それでは購入枚数をご入力ください。」
櫻木は7,2,1,9、1と押す。
現在季節は秋真っただ中。サマージャンボという単語じたいあるはずもなく、また一介の保険会社が宝くじを売るのは違法である。
これは対殺し屋用の保険専門の暗号であり、また購入枚数は自身のIDでもある。
5桁以上の番号から始まり、櫻木は殺し屋を止めてから久しぶりにここに電話するのだ。
「・・・こちら対殺し屋用保険、通称殺保です。」
櫻木はこの声を聞いた瞬間、口から息が漏れ出た。そして上へと向いた。
「お前か・・・」
「おっ。秒針さんじゃないっすか。チッスチッス。」
電話の相手は飄々な感じで電話に出る。
櫻木はその声に聞き覚えがあった。
殺し屋時代に何度か顔を合わせたことはある。顔の造形は覚えてはいないが、何かと腹を立たせるやつであることに変わりはない。
そう確かガンズのメンバーの一人だった。
GANTZじゃなく、傭兵団体のガンズ。別名銃来規制下の一人。
「確か・・・マガジンだっけ。もしくはストック。」
「そのどちらでもないっすよ。俺はガンズの一人、サイトですから。」
いや分からないんだよな。
基本的に口調が同じなんだよ。あいつらのメンバー。顔さえまじでわからねえ。
まあいいや、ひとまずあの料金になった理由を聞きたい。
「そういえば、奥狩りの紹介料・・・いやそれも高額だが、なんで19億ぐらいかかってんだ。」
「ああそっかそっか。明細書に記載されてないですか。修理費とか諸々の。」
「まずそれがないな。」
サイトは息を吸い、考える。そして保留音が流れてきた。
・・・ああなんかわかったわ。
あのハッカーが明細書持ってるのか。
殺保→奥狩り→俺、みたいな感じでなっている。ネットバンクの入出金だけじゃ金額や引き落とし元しかわからないからな。
保留音が終わり、サイトからの通話が再開される。
「ああ多分向こうが持ってるっすね。じゃあこっちから言いますわ。」
以下、金額の明細
一室の修繕費 5000万2343円
対爆、防弾用特別ガラス0.5m×3m(二枚) 302万2100円
隠し部屋の修繕 1億2390万円
銃一式の回収費 2億3091万3452円
銃一式の整備費 1億2111万2104円
特注の銃棚 2349万5691円
家具一式 230万1280円
人件費(従業員数×日にち) 9億1211万2000円
ゲーム類(プレミア品×39を含む) 1200万3210円
奥狩りの紹介料 2億円
被害にあったバイク、インフラ関係諸々の費用 4億6434万6420円
計 21億4320万8600円
「おい待て。最後なんだ。最後のインフラ関係ってなんだ。」
「実は殺し屋を引退しているので、特別保険が失効してるんよね。だから隠ぺいとかしても規模が大きすぎて、まあこれでもかなり安くしている方っすよ。本来ならうん百億払う可能性もありましたからね。」
つまりあの事件の損害額を、こっち一人に集中したってこと。
確かに暴れに暴れた団体は或時が消してた。
櫻木はかなり落ち込んだ。
「ああそれはそれで、秒針さんにはちょいとお願いしたいことがありましてね。」
サイトは櫻木にある提案をする。




