番外編 現世の不滅 ٩(・‐・)งUNDEAD
新キャラ出ます。3体出ます。
おいジェームズ。
「ナニ。」
あそこって何がある。このばかでかい施設は。
旧楽の仙人である龍笛は近くの建物に興味津々である。
その施設はパチンコ店であった。
しかしジェームズは全く知識がないため、試しに中を覗こうとする。
これは何だと思うのだ、ジェームズ。
「ワカラン。タブン・・・ベースボールマシン?」
ジェームズはこれを野球盤だと思ったらしいが、明らかに重力無視している。
というよりどこが野球盤に見えたのだろうか、こちらも困惑するほどである。
この小説はR15設定しているのでパチンコの説明は必要ないと思うが、一応説明しておこう。
~パチンコについて説明中~
といったものである。
ジェームズはさっそくパチンコ店に入ろうとする。
「ちょっ、あなた。なにしてるの。」
後ろから声をかけられる。
ジェームズは後ろを振り向く。声をかけた人物は身近にいるおばちゃんであった。
目を閉じてもわかる。というか閉じてる。糸目という表現ではなく。
「・・・・ナゼ」
「いやあなた。子供でしょ。」
確かにジェームズの見た目は小学校低学年以上ではある。だが中身は18歳以上であり、元死刑囚でもある。
しかしジェームズは自身が幼いことを自覚していない。そのため旧楽の仙人である龍笛が指摘する。
多分お前少女だと思われてんだよ。
「・・ソカ」
そう言い、ジェームズはその場を去ろうとする。
「マタイツカデ。」
またって、来週アメリカに帰るんだろ。
龍笛はジェームズにそう言う。
現在ジェームズは元囚人の身ではあるが、アメリカ政府の監視下に置かれた存在でもある。
いくつもの死刑を耐え、生きているという事実は同時に自国の軍事力を引き上げる材料にもなりえると思っているのだ。
しかしジェームズはそれよりも前にこの日本に来たのだ。現在アメリカの政府直属の工作員がジェームズを捕獲するためにこの日本に来ている。
彼女はこの日本でやらなければならないことがある。
それは、旧楽の仙人を全員回収すること。
彼ら仙人は不滅であり、その一部さえ残っていれば彼らの存在は生き続ける。
そして唯一の器であるジェームズは、龍笛の指示のもと仙人の一部を回収している。
仙人は体の一部を残すのもあるが、中には脳の電気信号をどこかのプログラムに落とし込んでいる。
以前櫻木とともにプレイしたゲーム、グルードの内部には二人の仙人がその中に入っていた。
一人は、琴・もう一人は鼓。
その二人の回収に成功、残すは6人。
「・・・カワッテ・・」
ジェームズは龍笛に指示する。
ああ了解。鼓に交代した方がいいか。
ウン。
ジェームズはうなづくと、渋めの男の声がその場で発せられた。
っー。今何時だ。
・・・ヒル。
「うわ、マジか。あーーーーあ。もうやべえな。珍しく早起きしちまった。」
ジェームスは目を空けあくびをする。
赤い瞳孔の目が上から落ちる。
鼓がジェームズの体を乗っ取る。
「はあ。一時間活動な。ったく面倒だ。」
鼓はスマホを取り出し、タイマーを起動させる。
「じゃあ今から飯でも行くか。」
鼓は両手をたたく。
その時ジェームズの中にいる彼は次々と知覚していく。
旧楽の仙人、鼓は今でいうところのソナーのような能力を持っている。
一つの衝撃音、打撃音でもいいのだがその音を発するとともに、周囲の情報を音として吸収する。
ブラックホールが光を飲み込むように、彼を中心に音と発せられた波は、何であろうと彼のもとに行く。それは音波も電波も、さらには脳波も吸収する。他人の思考も彼が手中に収めてしまう。
ただそれは数多の情報を自身の脳に収めるという異常な行動。脳の負荷は常人の数百倍を優に超える。
しかしそれをもう一人の仙人、琴が制御し、管理している。
琴は、多数の情報を複数に分け、その情報を自身の体にセーブ、また保存した情報をロードすることができる能力を持つ。
パソコンで言えば、膨大な量のファイルをzipファイルにすることができるというもの。またそのファイルをいつでも解凍することができるというものである。
その二人がジェームズの中に新たに住み始めたのだ。
また、その二人の能力があることで今まで尾行していた工作員にも気づき、その内容も知ることができたのだ。
鼓は口を開く。それと同時に琴も起き出した。
おはようさん。・・・今何してはるん。
「ああ琴。向こうのカレー屋、かなり歩くがそのカレー屋がうまいらしい。」
情報は適当なんどすな。それで私の仙術使わんでほしいわ。
「あたりめえだろ。でも安い。今ランチタイムだろ、チーズナンセットが1000円ぐらいだ。しかもナン1枚おかわり無料というな。」
それ体の主は食べきれるん。チーズナンってかなりおなか膨れるらしいやん。①<ようあんたみたいな大きい人は食べきれはんな、想像できへんは。>
「まあそれもそうか。でもほかにガパオライスとかあるらしいで。」
へえ。②<意外と種類豊富なんどすな。>
まあ腹ごしらえはそれとして、あのばあさん殺した方がいいな。
目は閉ざされ、また開く。
「それは同感。」
鼓から龍笛に変え、先ほどあった女性のところまで瞬間移動した。
突然目の前に現れたのにもかかわらず、その女性はなぜか決めポーズをする。
目を閉じジェームズに切り替わる。
飛んでくる拳はその女性を半壊させた。
「・・・ダレ。」
「あは(笑)。いやー気づかれると思わなかったよ!!!!(*ノωノ)。でもなんでばれたんだろう??。」
中から少女??が現れた。いや少女にしては何かと筋肉がある。それぐらい性別が断定しにくいものであった。
「もしかすて、、仙人かえ。ああそうかそうだったんですねー。僕そういえば復活して何人かあってたっけwww。そうだったでごわス。確か琵琶と尺八と和太鼓にあったよ。まあ私の中に今いるけどね。マジで草。」
口調の不安定さ、それもあるがそのてきとうさがこちらの調子を狂わせる。
「まあワタス戦う気とかまじないっていうか。むしろ戦う気0%なんですけd-。・・・ありゃ死んじゃった。ああそうか、君たちはどうやらただの屍のようだったのかー。そうだったのかー。」
ジェームズは目を開ける。
「それは宣戦布告かい。鼓・・いけるか。」
龍笛は両手を拳一個分あける。
残念だが、それは無理だ。以前やって、こいつに防がれた。
鼓はまだ仙人として機能していた時に、一度行っている。
だが彼の中に流れたのは全く関係のないものがあったが、その時同時に首を絞められる感覚を味わった。死ぬ感覚を味わったのだ。
「・・・俺、悪い仙人じゃないよ。(きゅるるん)。」
そう言い、彼??は消え去った。
その時には女性の死体も跡形もなく消えていた。
「やはりあいつは近いうちに戦うこととなるな。」
龍笛はため息をつき、ジェームズに帰路につくよう促す。
ジェームズはうなづき、帰ることにした。
旧楽の仙人 三味線
空羅魈が提示した世界の真実を知る住人の一人。初代夜行を追い詰めた一人でもある。
メモ
旧楽の仙人 一覧
龍笛・・・瞬間移動
琴・・・情報の多数保管、またはその情報をロードすることができる。
鼓・・・波の吸収。音波、電波、脳波を吸収することができる。
尺八・・・幸運を付与する。
琵琶・・・過去と未来を知ることができる
三味線・・・????
和太鼓・・・不干渉の領域をつくる
篠笛・・・相手に幻覚を見せる。
拍子木・・・強制的にリセットを行える。
笙・・・空中を浮く。
琴の発言
琴の発言の内2つは京都弁でかなり皮肉ったことを言っているのでここに書いておきます。
①:お前みたいなデブが好みそうやわ。ほんまにばかやろ。
②:じゃあ出てくる料理全部クオリティ低いんやな。
作者自身割と皮肉なこということもあるため③<作成は任せんしゃい。>
③:お前らみたいな馬鹿には伝わらんからな




