ドクター気取ってますぜ、旦那 (σ■-■)カチャリ
やっぱその次に7章完結です。
人体発火マジックによって櫻木は今炎に包まれている。
炎状態であればおよそ1分ほど。
櫻木は燃え盛るその姿のまま勢いよくアクセルロードに近づいていく。
アクセルロードはつららを発射させながら、氷の刃を氷上に形成させながら櫻木に逃げるように距離を離す。
つららの先端を櫻木は拳と足を使い、破壊していく。
炎をまとっているおかげか、つららによるダメージと衝撃は防げている。
氷の刃も避けながらアクセルロードに近づいている。
「こいつ。だんだんと早くなっている。」
アクセルロードは氷のナイフを作り出し、それを投げる。
櫻木は人差し指で前方に迫るナイフの側面を軽くはじき、そのナイフを装備する。
だが炎によってナイフが溶け出していることに気づいていない。
その違和感にカカシ12は気づく。
どういうことだ。黒色化かと思っていたがそれでもない。
いや何考えてんだ。早く立ち上が・・・
カカシ12は右手に持つハンドガンに目をやる。
もう奇跡信じるしかねえ。
獅同喧嘩 落子
尺刃で射程はつかめている。あとは届くかどうかだ。
カカシ12はハンドガンを櫻木にパスするが、ハンドガンは櫻木とは違う方向に飛んで行ってしまった。
だが櫻木はハンドガンが飛んでくることを察知した。溶けて小さくなった氷のナイフをハンドガンになげ、勢いを殺す。
その時カカシ12も動き始める。
カカシ12はスライディングをし、アクセルロードに近づく。
「機械・・いや奇怪だな。その合理性がないその行動。無意味だぞ。」
自身をまた氷に包む。氷山が作られ、それは砕かれ複数の破片がアクセルロードを中心に全方位に飛んでくる。
だがその攻撃はアクセルロードを近づけさせないという抑止力として機能したが、炎を纏う櫻木相手には全く無意味であった。
それでもアクセルロードは櫻木の狙いがわかっている。だからこそ彼は二人の視点を入れ替えていた。
彼は私に攻撃することを追加要素としておいている。視覚という外部情報を吸収する割合が最も多い感覚。それさえわかれば先の行動を読むことはたやすい。
しかしその時アクセルロードは思いもよらない出来事が起こる。
櫻木は視点が変えられており、その視界には前方にアクセルロードが映ってはいない。
それでも彼は、空中に浮くハンドガンをノールックで取り、弾を装填。
すでに射撃体勢に入っている。
理解できない。どういうことだ、理解できない。
理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない理解できない
エラー表記が彼の脳を支配する。
その瞬間急所に弾が入る。
アクセルロードの体力が多く削られ、ついに氷上を離れる。
足の刃は崩壊し、氷は溶け出す。
アクセルロード【フロストローク】が終わりを迎えた。
ステージの大半を占めていた氷が全て溶けだす。
その時櫻木は膝をつく。
炎は消え、咳は絶えず発生する。
やっぱりあれは、リミッター解除のようなものだったのか。
カカシ12は櫻木の今までの戦闘方法と全く別のやり方であったため、何かおかしいとは思っていたがまさしくその通りすぎた。
しかし唯一異なる点としては、今のは本当に彼であったのか。それがわからなかったのだ。
「あれ。まだ終わってなかったか。」
櫻木は口を開く。
しかしアクセルロードは止まっていた。
どちらも満身創痍であることに変わりはないが、身体欠損という点で言えばアクセルロードの方が圧倒的に多い。
片方のタイヤは壊れており、エンジン部分も冷却によってスピードも加速能力も失われている。
そしてこの中で動けるのはカカシ12である。
「・・・おなじだ。あのカボチャ頭と同じだ。」
アクセルロードはミリスパであった光景を再び思い出している。
「だがこちらも同じということか。」
もう片方の足も壊れる。
否、同党となったともいえるのだろう。タイヤは壊れるが、そのつなぎ目が足として機能している。
「さあ。第4ラウンドだ。」
アクセルロードは笑いながらそう言う。




