プログラムVは半永久、あとUもYも (T∀T)ダァー
次回 ガンフラ7章完結。
少し番外編を挟み終えた後に間章を作ります。
氷のリングが形成され、カカシ12は警戒する。
タイヤは凍り、スケート靴のように加工されている。
でもエンジンは凍り付いているから、先ほどよりもスピードはないはずだ。
そう考えていると、アクセルロードは手をカカシ12に向けてかざす。
すると氷上の氷は連鎖的に割れていき、彼に迫るように氷の山が作られていく。
諏訪湖の御神渡りのようだ。
カカシ12はそれを避ける。
その様子を見てアクセルロードはスケートで滑走し、カカシ12に標的を絞る。
くそ。思ったよりも走りにくい。氷の上だからよく滑る。
でもあっちは完全に滑って動くから、移動速度の面で言えばあまり大差はないが、向こうは氷上で加速できる術を持っている。
カカシ12は後ろからくるアクセルロードの方へと振り向くが、アクセルロードの拳はすぐそこまで迫っている。
両者の距離が1Mほどとなった時、カカシ12はしゃがみ足払いをした。
しかしアクセルロードはジャンプをしそれを避ける。
着地後、アクセルロードはうしろ向きに滑り出し、その間に空気中からつららを生成し飛ばす。
「待て。それはもう卑怯だろ。」
慣れない氷の上。カカシ12は転がりながら迫りくるつららを避ける。
しかし体勢を崩した状態であるため、うまく立つことができない。
とはいえ参ったな。シャベルを失ったのはまずかった。
氷の上。足も持っていかれるが、なにより銃も持っていない状況。遠距離手段がないから、あいつに攻撃ができない。
とはいえもう一個持ってきた武器も近接どころか、腕に装備する系統の武器だ。
超近距離型の武器だ。そして何分大きなためも必要になってくる。
でもあんな奴にどうやって攻撃をしかける。今も滑ってるし、何もないところからつららを作ってこっちに発射するしさ。
カカシ12はとっさに辺りを見渡す。そして彼は見つける。
彼はつららを必死に避けながらも、彼は氷上の武器を手にした。
櫻木が落としたハンドガンである。彼はハンドガンでアクセルロードに向かって発砲する。
しかしその弾はアクセルロードの真横を通過した。避けるそぶりさえなく、弾はかすりもせず通り過ぎたのだ。
そういやノーコンだったわ。
そして弾薬は切れ、ハンドガンの銃身を握りしめる。
その後、帝王の運命は反転し、革命家の運命へと変換する。
これで幾分かはましになったはずだ。革命家は被ダメージは上がり、周りにバフ効果をまき散らす。
帝王のバフ効果を打ち消して、スペックはとんとん。加速には加速を。減速には減速だ。
アクセルロードはつららを生成し、いくつも飛ばす。
まあ欠点としてはこの攻撃を回避するかは運だから、滑るしかないんだよな。
カカシ12は滑るが、勢いよくすっころぶ。だがそれが彼の作戦であった。
ハンドガンの銃口を氷上に突き刺し、それを引くようにし体を持っていく。
体は回転をしながら頭は上を向いている。
これこそ、人間カーリング。
一言言わせてもらおう。格好としては氷上を背中にあてた仰向け状態ではあるが、腕と膝を曲げている。そして回転をしている。
なんか、ダサい。
スタイリッシュな避け方ではなく、こういった変な避け方である。
だがもう直つくな。
アクセルロードは足を動かし、カカシ12から距離を離す。
「貴様は頭が悪いのか。一方向に向かってくるとわかれば、こちらも対処可能であるということに。こう逃げれば貴様の攻撃は楽にかわせる。そしてやはりこちらのチャンスであることに変わりはない。」
アクセルロードのすでに霧をカカシ12にかけている。だが、問題はその延長線上に櫻木がいることである。
櫻木は立ち上がっている。そしてターゲットをアクセルロードに向けた。
ああ。素晴らしい。素敵だぁ。
まさしくこれが求めていた瞬・感☆。
アクセルロードはスケートブーツの足で氷上を強く踏む。
氷割。
氷は割れ、そのひびが二人を襲う。
カカシ12は体を急いで起き上がらせ、跳ね上がる。
カエルのようにはねた。しかしその後に巨大な氷の刃が地面から突如出現する。
カカシ12は上半身を大きくそらし、何とか避ける。
だがその姿勢はたまに見る二人の海外女性の飛び上がる写真に酷似していた。
危ない。だけど、あの人さっき起きたばっかだろ。早く伝えないと。
そのために革命家の運命に変えたんだからな。
「カマボコさん。前から氷が。」
すると櫻木は盾を出現させ、氷の刃をガードした。
とっさに反応したか、だがそれは悪手だろう。
アクセルロードはすでにつららを複数生成している。
質よりも量で、圧倒させる。
つららが放たれるその時、櫻木の盾が回転しながら飛んでくる。
アクセルロードはつららを放つが、それらは盾に直撃したとたんに壊れていく。
ち。
アクセルロードは爆発する。小規模ではあるが氷塊を自身にまとうように作り出し、盾は止まった。
だがアクセルロードのHPは大きくすり減った。
かすっただけでもこれほど。やはりこのモードはやりづらいことこの上ない
氷塊は砕け、盾も落ちる。
そしてアクセルロードは見た。
目の前にいるのは、燃え盛る存在。まるで先ほどの自身の鏡写しのような存在が、そこにはあった。
ガンフラ豆知識
被ダメージ率上昇による影響について
ガンフラでは武器、スキル、パッシブによって被ダメージ率が上昇または減少といったステート状態になることがある。
被ダメージ率は、ダメージ量、耐久値減少量、修復再生時間の三つに大きな影響を及ぼす。
被ダメージ率が上がるにつれて、ダメージ量は上がり、部位の耐久値が減少しやすくなる。それによって部位破損の影響を受けやすくなる。また部位破損が起こった時その部位を扱うことができなくなる。例えば腕を破壊された場合、所持武器と武器の使用方法に制限がかけられる。足を破壊されれば、移動速度や機動力が大幅に低下する。胸部を破壊されればHPの最大値が減少、再生効果にデバフが付く。そして修復再生時間という部位破損が起こった時、一定時間すれば回復する機能には、回復時間が遅くなるという状態に陥る。
被ダメージ率がさがれば先ほどと逆のことが起こるようになっている。




