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最強の殺し屋は引退した後ゲーム廃人になるらしいです  作者: ドンドコ
ミリスパ 3章 こんにちは人間でないです。
182/204

エラー/レジスタンス ヨ=v(^o ^)zaku

ついに総合600達成いたしました。ありがとうございます。

次回はガンフラの新章が開幕します。

 「あーいっちゃった。」

 マオはパンプキンが消えた時、ため息をつくようにそういった。

 「そういえば。パンプキンさんってこのクランの古参でしたよね。もともとどういった関係だったのですか。」

 ブックスからの質問に彼女は答えた。

 「作ったやつ。」

 「・・・はい?」

 「実はシステム関係の仕事の先輩でね、IT関係の会社に行ったけど、そこから教師になった。それで私の作ったゲームの基盤を、彼が作ったんだよ。」

 「どういうことですか。」

 「ゲームのシステムは私が基本的に作ったけど、彼はそのシステムを成り立たせる土台、ようは核みたいなのを作ったんだよ。私たちが自由に会話したり、意思疎通できるようにしたのは、彼がその根本的なものを作って、私がそれを派生させた。彼は0から1を作って、私はその1を100にしただけ。だからあの知らせ来たときは、正直まあ彼が死ななければいっか。て思ったけど、まあ彼からしたら、腹立つものだろうね。なにせ、領地を侵入された上に、めちゃくちゃにされたんだから。今すごく怒ってるよ。」

 


 「よお侵入者。派手に暴れてくれたな。」

 パンプキンは憤りをあらわにした。カボチャ頭を被っているせいか、表情は全く見えないが、それでも怒りを肌で感じるほどの気迫であった。

 だがその時鈴浦は感じた。

 あれは、あいつはシステムの核だ。あいつのデータの一部が、ここのシステムの核だ。

 なら壊そう。このシステムは価値がある。防衛システムも、今まで獲得し成長させたプログラムも、核を壊せば、取り戻せる。

 鈴浦はかぎ爪を装備し、爪を当て、金属音を響かせる。

 「武器はそれでよかったのか。」

 「これでいい。君はあれなのか、ショットガンでも使うのか。」

 「安心しろ。もちろん俺はこれでいく。」

 「何でだ。」

 「拳で。」

 パンプキンは走り出す。

 どちらも近接での戦闘。鈴浦はカウンター狙いでいく。

 パンプキンの拳が飛んできたとき、一歩後ろに下がりかぎ爪で刺しに行く。

 すると鈴浦の腕は掴まれ、横腹に蹴りを入れられた。

 そこからパンプキンは腕を離し、すかさず連撃を叩き込む。

 「落ちんなよ。」

 渾身の一撃が鈴浦に入る。

 鈴浦はよろけ、そのまま尻を床につけた。

 「まだ生きてたか。なら」

 するとパンプキンの全身に切り傷が発現する。

 いったいいつ攻撃が。

 やはり視野の共有は奪われているのはかなりの痛手だ。

 だが、相手の死角を知るだけでもいい。

 死角からの連撃。

 その隙はもらった。

 しかしパンプキンの拳は鈴浦の腹に直撃する。

 「それが何だ。傷を作っても意味はない。」

 だがそれと同時にパンプキンの横腹にもかぎ爪が通る。

 そして鈴浦は続きざまに死角からのかぎ爪でパンプキンの首を斬る。

 パンプキンはすかさず正面蹴りで鈴浦から距離を離す。

 さすがに弱体化しているせいか、先ほどよりもかなり苦戦している。

 だがそれは向こうもだろ。あと少し削れば、核は手に入る。

 一発当てる。

 パンプキンは鈴浦との間合いを詰めた。

 お互い0距離の状態で、互いににらみ合う。

 どうした。なぜあいつは攻撃してこない。

 一体なぜ。なら、こちらから。

 するとパンプキンの一撃があごに入る。

 「やっぱりな。お前人じゃねえだろ。どっちかと言えばコンピュータみたいだな。いや実際そうかもな。」

 「どういうことだ。」

 「こういうのに限って、一回フリーズするんだよ。しかもそれがわかりやすい。」

 鈴浦は反撃を試みる。

 すると彼の額には銃口が突き付けられた。

 それは、櫻木が所持していたソードオフ・ショットガンであった。

 櫻木は鈴浦の視野共有を分かっていたため、ショットガンをちらつかせ、ショットガンをその場に捨てた。

 「じゃあな。」 

 引き金は引かれ、鈴浦の頭が破壊される。

 「まあ。強かったぞ。」



 パンプキンは元の場所に戻る。

 「お。帰ってきた。次は私かな。」

 「終わったぞ。もう。」

 パンプキンは歩きながらマオにそう伝える。

 「えー。というか勝手にOP権限使って逆たんしてあのプレイヤーに戦いにいくとかやべえな。」

 「まあでももう解決したからな。俺は帰る。」

 「じゃあ私も。」

 そう言うと、ブックスとパンプキンはそれぞれこの場から離れた。

 「じゃあ俺も。」

 櫻木もこのまま退出した。



 「マインド。実験サンプルとしてこれ。」

 「おお。いいやつがあったか。サンキューなさく。」

 櫻木はSDカードをマインドに渡す。

 「リフレクトが扱っていた現実干渉のナイフ。それを応用して作ったが、はてさてプログラムは取れてるか。」

 「まあ何回もやってるけどな。人にさしてアカウント情報を取ったりしたが、今度はおそらく人じゃない。」

 「ああ。というかよくこんなレアな奴見つけたな。」

 「レアな奴?」

 「量子形成知能体(ゴーストナンバー)。人工知能よりもはるかに優れた機械だよ。しかも今回戦ったのはクローンだな。」

 「クローンって。じゃあ本体は。」

 「特定できた。というより防衛システムが作動してなかったからか、案外楽にできたぞ。それに、こいつは早めに片づけたほうがいい。いつかは邪魔になる存在だ。」

 「なるほどな。」

 「まあ単に無力化できればいい。薬にもなるし毒にもなる。あいつらは存在するだけでも、こっちからすれば有益にも転ずるからな。」

 「なるほどね。それで、そいつの場所は。」

 「場所はガンフラット・オンライン。プレイヤー オブリズム。」


 

 

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