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最強の殺し屋は引退した後ゲーム廃人になるらしいです  作者: ドンドコ
ガンフラ 6章 進む道。生まるる偽物の逸話
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救いの名を持つ最果ての伝説 本章 後編 ( ˙ ꈊ ˙ )

1週間毎日投稿できませんでした。

作品を24時間ぶっづけで投稿することを罰としておりましたが、この小説を急いで完結に持っていくということはあまりしたくないなと個人的に思いました。

ですので、24時間で短編小説をどこまでかけるのかという罰に変更します。期間は5月中に。ちなみに24時間分の作成にします。寝落ちしたら本末転倒なので。

それでは。

ちなみに次回櫻木対ニチリンをやる予定です。

 「次はエリザベス・ローズという貴族だ。」

 「貴族も真実について知っているのか。」

 「そうだ。エリザベス・ローズ。またの名を戦争の貴族。戦争兵器を作ることをメジャーにしていた。その貴族らは頭が良いからな、色々な知識を持っていた。武器もそうだが、航空力学、暗号、心理学、化学など、戦争に使われる兵器ならば、その全てを学習していた。それに、彼女らはおそらく世界で起こった戦争の9割を実行している。それは彼女の死後でもだ。」

 「死後でも実行されていると。というこ・・・」

 曙の腹を空羅魈は思いっきり殴る。

 「なんですかいきなり。」

 腹を抑えながら声をだしている。

 その様子を見た空羅魈は軽く笑った。

 「いや。意外にバカ正直なんだなって。基本はペース配分を変えないようにするが、緩急がつくような攻撃に慣れておかないと、痛い目にあうからな。たまに速度をかえる。それでも着いてこい。」

 「うす。」

 戦闘が再開される。

 「話を戻すが、エリザベス・ローズが生み出した戦争に関する技術。それは後世でも扱われている。それに彼女は14歳の時に亡くなってるんだよ。魔女狩りでね。どんな拷問を受けてもそれが戦争の要素として使われる。魔女なんていなかったが、彼女はまさしく魔女に似つかわしい存在だったよ。確かいつもこう言ってたな。テーブルが作られた瞬間、椅子に座る人間は限られているとか。」

 まあそれは魔女の一言として置けばいいのか、それともまた別の何かだろうか。

 「すきあり」

 「隙なしだ。」

 空羅魈は攻撃を回避し、人差し指で横隔膜を突く。

 曙は再度倒れ込んだ。

 「そういえば。お前の戦闘スタイルって聖ルドルフと一緒な感じするな。」

 「聖ルドルフって。」

 曙は1呼吸間を置くとアッパーカットを行う。

 空羅魈はそれを察知し、頭突きで相殺した。

 その後手を掴み曙を立ち上がらせる。

 そして続きざまに高速の連撃が曙を襲う。

 曙はガードをしながら空羅魈のスキをうかがっている。 

 「聖ルドルフはエクソシストだ。ただかなりのガサツで、それでもなお信仰心は他のものよりも高かった。もし時代が違えば、エリザベス・ローズと戦っていたのかもしれないな。」

 「それで、どこが似て」

 「復帰の速さと対処性だね。あいつは根性とかで動くやつだから、まあ基本死なないと思ってるんだろう。悪魔との戦いだったら、アークデーモンと死闘を繰り広げて数週間。アークデーモンが消滅した時に彼を殺そうと襲った悪魔たちは、全員消滅。聖ルドルフは不死身の加護を持った聖人に近い類の存在だったんだよ。」

 セリフの終わりと同時に重い一撃が曙に入る。

 曙の腕は砕かれ、HPも残り1桁残った。奇跡ともいえるが、実際は空羅魈がHPを管理した訓練でもある。

 「それ使ったら再開しろよ。」

 空羅魈はアイテムを与える。

 「エリクサー・プロトタイプ。砕くと全回復。」

 エリクサー・プロトタイプはフィールド型回復アイテムであり、砕いた瞬間半径50cmの範囲にいるプレイヤーを全回復させ、損傷部位を完治させる。

 ちなみにこのアイテムはルール上1チーム1回のみと制限がつけられた最強アイテムである。

 曙はそれを足で踏み潰す。

 そこから空気が漂い、曙の腕は治っていく。

 「あと少しで調整完了するからな。ここからは少し早めるぞ。」

 「押忍」

 空羅魈の裏拳を曙は受け流す。音が遅れて聞こえるほどの攻撃を、彼は簡単に起こしたのだ。

 「やるじゃん。だったらこれでも行けるな。」

 曙流秘技 神座

 神座を発動させ、防御態勢を整えた。

 「ここで使うか。なら見せてもらうぞ。」

 空羅魈の攻撃は音を幾度となく置いていく。

 音が遅れて聞こえる訳では無い。音が発生したと同時に次の音が被さるのだ。

 音の処理速度に限界が来ている。音と映像が不一致な証拠。

 これによって、空羅魈と曙の発言が途切れ途切れとなって伝わることとなる。

 だが空羅魈は口角を上げ、曙の体にメッセージをつける。

 それは曙の進化を促す方法であり、真実を知るものの詳細であった。

 『これから教えるのは米宮だ。米宮は江戸時代の飛脚。体力と知力がかなりある底なしの能力を持った存在。彼の1歩は三千里を超える。それがあるほどだ。そして残り3人は残念だが伝えることが出来ない。彼らはタブーな存在だ。特に白には注意しろ。あいつは今を生きる禁忌の存在。どこから情報が漏れるか分からない。俺のメッセージも解くほどだ。』

 すると両者の動きが止まる。

 曙は神座を解除し、空羅魈の連撃を受けながらも一撃を与えた。

 頬をかすっただけ。空羅魈の頬からは血が少し流れる。

 「一撃入ったな。」

 「入っていない。入ってないんだ。かすっただけの意味の無いもの。それに賞賛なんて。」

 「違う。お前はもう思考が変わった。」

 空羅魈は曙の額に人差し指を置く。

 「初めてムキになったな。ようやく人間らしい姿を現したな。」

 空羅魈は微笑む。

 「じゃあ神楽について教えよう。それともし、世界の真実を本当に知りたいのなら、君は白に狙われる覚悟を持て。そして彼らの行った最も憎むべき悪行も。」

 空羅魈は語る。

 神楽と世界の真実の全てを。

 「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■」

 「なるほど。それが真実ですか。」

 「ああ。そして君はそれを飲むか。」 

 「飲みますよ。むしろこれで納得しました。」

 


 「今世界は櫻木中心に回っている。」 

 

 

  

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