銃弾vs秒針 (((o(*゜▽゜*)o)))
何故かこの話主人公がちょっと変わっているような気が・・・・気のせいか
「だけどあなたはなぜそんなんで引退したんですか。」
ハヤブサは怒っている。
「そんなんでとはないだろそんなんでとは。」
「なにヘラヘラしてるんですか。」
「でも、あなたを倒せば任務終了ですしね。」
ハヤブサは自信満々に腕を組む。
「は?どういうことだ。」
「そもそもこの戦いはあなたが負ければ即復帰することですからね。」
「いや全くわからんなだが・・・」
「正しく言えばセコンドハンドの殺し屋IDが即再発行され、個人情報等を我々が牛耳ることができます。」
「えっと、つまり俺は負ければ殺し屋復帰で仕事バンバンやれってことかい?」
「そうですね。」
ハヤブサは分かりやすく頷く。
「まじ。」
「まじです。それに、殺し屋ってホワイトですし、大丈夫ですけど。」
「はぁ(怒)」
櫻木はキレた。
「それはお前らだけだ。」
ハヤブサは戸惑う。
「えっ、なんでそんなにきれ」
「お前らとは違うんだよ。」
「だいたい殺し屋はホワイトだけどさ、それはお前らみたいな若者とかなんだよ。それにな、こっちはプロとして活動してんだ、六徹なんて当たり前なんだよ。しかも結局仕事終わってもさ、『次の方もよろしくお願いします』とか言われてまともに休憩なんてないんだよ。せめてそれ変えてからにしろよ。それに・・」
こんな感じの説教が数十分経った。
皆さんはあるだろうか。
ボイスチャットでこんなに説教する人間は。
多分今回が初かもしれない。
いやそうである。
「分かりました、後で報告させていただきます。」
「ああそうしてくれよ。」
[第8ゲーム終了 引き分け(時間切れ)
まもなく第9ゲームに移行します]
「ながながとやるからなんですよ。ではこの試合、圧勝しますからね。」
ハヤブサは櫻木に手を振る。
「ああ、ぶちのめしてやるよ」
対する櫻木はブーサインをする。
こんな大人は嫌だ。
[第9ゲームスタート]
ハヤブサはこの時に油断していた。
なぜ櫻木自身が最強と呼ばれたのかをまだ知らなかった。
ハヤブサは安定に高所をとり、捜索する。
すると、いきなり真横からトランプカードの強襲にあった。
ハヤブサは持ち前の反射神経で全て避けるが、いつの間にか右腕1本が無くなっていた。
右腕が消失したのではなく、大きな銃痕が右肩近くにあり、その腕はどこかに吹っ飛んでいったという。
その後、目の前に強烈な拳が飛んできた。
ハヤブサは無敵を使い、ダメージを防ぐ。
そこから蹴りをいれ、1歩下がった。
櫻木はその蹴りを左手で受け止める。
「こんなやり方するんですか、先輩。」
「そうだな。俺はもう働いても意味ないからこんなことしてるんだけど。」
「まさかニートになるとは。」
「ニートじゃない、自宅警備員だ。」
「それに、あまりなめんじゃねぇぞ。」
ハヤブサの背筋が震える。
殺気を込めた一言に怯えたのは久しぶりであった。
なぜ彼が最強なのかわかった。
知能や力・社交性、全てにおいて優れた実績を上回っていることでは無い。
純粋なる技術でもない。
単なる殺意と能天気な感覚。
それだけが、人の心さえ揺るがしていた。
「じゃあ今から本気モードにします。」
櫻木は準備体操をする。
体を伸ばし、足を曲げたりなどして戦闘態勢に入った。
「そういえば知ってるか。俺がなぜ秒針と呼ばれたかを。」
「なんでですか。」
櫻木はため息をつき、「それはな、俺の存在が消し飛ぶからだよ。」と言った。
ハヤブサは何を言っているかが分からなかったが、次の瞬間に気づき始めた。
ハヤブサは後ろに倒れた。
こかされたのでは無い。
なにかの衝撃に押され、後ろに倒れたのだ。
すると突如アナウンスがなる。
[第9ゲーム 勝者カマボコ
まもなく第10ゲームに移行します]
櫻木から見れば、ハヤブサは胸部が撃たれ、数個の銃痕が心臓近くを貫いていた。
ハヤブサは少し気が動転した。
気がついた時には既に死んでいたこと。
櫻木の姿はハヤブサも捉えられなかった。
だけどこれだけはいえることである
あれはもはや人知を超えた先にあるものであると。
[第10ゲームスタート]
スタート直後にハヤブサは考え込む。
「あれが本気のやつか。」
「いや、恐らくあれはまだ序の口だと思えるな。」
「・・・・えどっちなんだ?」
ハヤブサは困惑した。
「でも、もし先輩に勝てたら俺はその人に勝ったと言われ、報酬も多くなるんじゃ・・って、そんなこと考えてもなー。」
「・・・・とりあえず真剣勝負しましょうか。」
ハヤブサは櫻木を探した。
櫻木を発見すると、向こうの方から攻撃が来た。
ハヤブサは両手をあげる。
「この試合俺の勝ちでいいの。」
「違います。最後なんで、ここから真剣勝負と。」
「今もそうだろう。」
「普通にあそこの空き地で戦おうと言ってるんです。」
「別にいいよ。どうせサドンデスに切り替わりそうだから。」
2人は空き地に着いた。
櫻木は銃を構える。
ハヤブサはそれを見て、ナイフを構えた。
ハーフタイム中に、メインウェポンからナイフに変えていた。
櫻木はそんなことで驚きはしない。
「では、開始です。」
櫻木はノックバックを使ってハヤブサとの距離を縮める。
そしてそこからトランプによる追い討ち。
ハヤブサはそれを難なく避ける。
しかし、その後に櫻木は銃で撃つ。
だがハヤブサは、それを察知し、すぐさま危機回避を発動させる。
ハヤブサがとてつもない速度で喉をナイフで掻っ切ろうとする。
櫻木はそれを見て、銃でそのナイフを防ぐ。
「なるほどね、あれってスピードアップとかではなく、単なる射程が広いカウンターみたいな感じだな。」
「正確にはカウンターと受け流しを混ぜたものですけどね。」
ハヤブサはナイフで押し、櫻木の足を引っ掛ける。
櫻木は後ろに倒れる。
その時に、櫻木は人体切断マジックを発動させる。
倒れ込んだ際に箱に入り、地面に着いたとたん箱が3つにわかれた。
ハヤブサは分かれた瞬間を見ていたため、どこに何があるかは分かっていた。
だからハヤブサは櫻木の頭部がある箱にナイフを刺す。
だけどそれはもう1つの箱からの銃撃があり、見事に防がれた。
ハヤブサは銃撃を避け、距離をとる。
櫻木は続けざまに銃を撃つ。
ハヤブサはそれを難なく避け、トラックを召喚する。
そのトラックは一時的に銃撃を防ぐバリケードと同じ役割を持っていた。
櫻木は元の姿に戻る。
「次は一体どこから。」
ハヤブサは警戒した。
すると、トラックの下の隙間からトランプが出てきた。
ハヤブサは恐る恐る近づくと、そのトランプは腕に変わった。
その腕には銃を持っており、ハヤブサに銃撃が襲う。
ハヤブサは無敵になり、銃撃を防いだ。
「なあダンガン知ってっか。人体切断マジックはな、別に体全体のことを指さないんだよ。」
「なるほど、ギロチンマジックですね。」
ギロチンマジック。
テレビとかではあのような箱を使ったもの以外にもある。
ギロチンマジックというのは特に腕とかを切断するマジックの一つである。
櫻木はそれを使った腕の遠隔操作と、すり替えで起こったトランプの擬態を組み合わせたものだった。
その後トラックは爆発する。
「もう終わりにしよう。」
櫻木はトラックの爆風のなか、そう言った。
「そうですねあなたの速さを超えれば俺の勝ちです。」
櫻木はトランプ、ハヤブサはナイフを構える。
互いに目を合わせ、尋常では無い速度で走っていく。
気がつけば2人は逆の位置にいた。
すると、櫻木の仮面が割れた。
そして足が崩れた。
ハヤブサは振り向く。
「やはりこの勝負・・・・」
ハヤブサの腹部が横に切りつけられていた。
そしてハヤブサは倒れる。
[第10ゲーム勝者カマボコ]
「あなたの勝ちです。」
「あと、なぜあなたは剣を持っているのですか。」
「倒れ込んだ後のセリフ量じゃないな。」
櫻木の手には西洋の剣が握られていた。
ガンフラット・オンライン
豆知識
制限時間について
タイマン戦は1試合に約10分の制限時間がある。
制限時間を超えてしまうとそのまま引き分けとなる
また、最後の試合で両者共に点数が同じである場合サドンデスとなり、そのまま続く