伝説って? ('ω')
今回は早めに投稿しました。
一つの閃光が生き残っていたプレイヤーの8割ほどを一瞬にして消し飛ばした。
キルログがそのプレイヤーに集まっていく。
その名前は、ニチリン。
誰も聞いたことのない名であった。
光線が通過した建物が崩れ始めていく。
あの光線。いやまさかな。
櫻木はこの攻撃に見覚えがあった。
櫻木と曙、マインとリフレクトの戦いは光線とともに中断される。
「今の光線。われにも不明なものだ。しかし貴様らの味方でもないようだ。」
「うん。しかもあんな離れているのに。」
マインは光線の発生源に指をさす。
そこには二人のプレイヤーがビルの上から見下ろしていた。
光線による無差別攻撃。われでもなければ彼女らでもない。ということは、巻き込まれた一般人か。
リフレクトは原因を探る。何かしらの穴がなければ、こういったイレギュラーは発生しなかったのだから。
すると、そこにいたプレイヤーらがビルから飛び降りる。
まずい。あそこでもし落ちれば、彼らは死ぬ。PK以外は現実世界でも死ぬようになっている。
その時、弓を持っているプレイヤーは指笛を鳴らし、鳥を空から呼ぶ。
読んできた鳥の足をつかみ、落下地点を大幅にずらし、落下エネルギーをリセットさせた。
そしてもう一方のプレイヤーは壁に足をつけると、勢いよく飛び、マインとリフレクトの間に着地する。
「ニチリン。早く来いよ。俺はこの人たち相手にする気ないからさ。」
一人の青年。髪色が水色と白の半々であり、目が細い。
そしてもう一人も彼に近づく。
彼は般若の面をつけていた。
「俺あそこ行きたいんだよね。ここ任せてもいい。」
「ああ。我はここに戦ひおかむ。終はりついで向かふ。」
昔のような言い方をするな。
「じゃあよろ。」
一人のプレイヤーがここを離れ、櫻木のほうへと向かう。
マインは急いで止めようとするが、追い付かず、そのまま通り過ぎる。
「ところで貴様は何者なんだ。場合によってはここで情報だけ吐かせるが。」
リフレクトはもう一人のプレイヤーに問う。
「われの名はニチリン。ただの遊び人に、彼ともろともにここに来しばかりなり。」
彼ってことはもう一人の。憶測だけれど、もしかしたらあっちが私たちと同じかもしれない。
でも、さっきの光線は目の前の彼かもしれない。ならここで。
するとリフレクトの後ろから白いオオカミが現れ、首をかみちぎる。
マインはこの瞬間手に持った刀でニチリンに切りかかる。
いったん共同戦線を結んでおこう。リフレクト。
ニチリンは弓と矢を手に持ち、弓でマインの刀を防ぐ。
刃が付いた弓。
すると矢が死角から飛んでくる。
「今のはめでたしことわりなり。みづからをおとりにす。こはめでらるることなり。」
リフレクトの首にかみついたオオカミは突然消え、リフレクトは近くに落ちていたマグナムを拾う。
どうやら先ほどまで戦っていた場所に偶然着地していたそうだ。
リフレクトはマグナムを撃つ。
しかしニチリンはマインと即座に入れ替わる。
そう来ると思っていたよ。
六武色 黒玄装影
マインが影に包まれ、弾丸を通過した。
しかしニチリンは少し離れ、レーザーストライクに持ち替えガードする。
銃弾はレーザーストライクに当たり、軌道がそれる。
ニチリンの頬をかすったが、大ダメージには至らなかった。
マインの影の鎧が徐々にはがれていく。
それを察知し、ニチリンは矢を持ち、ダガーのように扱う。矢の先端はマインの首を切る。
[ニチリン killマイン]
そのまま矢を弓に構え、リフレクトに標準を合わせる。
まあそう来るよね。
ニチリンの目の前に鏡が出現し、そこにニチリンが映り込む。
「面妖なものだな。」
ニチリンの攻撃が止まる。
その様子を見て、リフレクトは動き出したが、リフレクトの体に異変が生じる。
動きが遅い。でもなんで。
すると矢がリフレクトの胸を貫く。
「安心せい。急所は外しおきき。」
その時のニチリンは顔をこちらに向けていない。
リフレクトは前に倒れる。
「貴様。一体何者。」
かすれた声でニチリンに聞く。
「ただの人なり。されどかれ曰く、何かしらの王のごとし。まあ戯言と思はばあれど。」
ニチリンはレーザーストライクを取り出し、思いっきりリフレクトに振りかざす。
骨が砕かれる音とともにキルログに出現した。
[ニチリン killミステリック・ライトロード]
ガンフラ豆知識
動物について
ガンフラでは動物をスキルとして扱う職業も複数ある。
基本的には動物による攻撃もあるが、索敵やデバフ効果を扱うものも存在する。
ちなみに戦士には騎馬というスキルが存在し、その時には馬に乗ることも可能であり、機動力が増す。しかし平坦な道ではあまり使われない。




