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最強の殺し屋は引退した後ゲーム廃人になるらしいです  作者: ドンドコ
ガンフラ 6章 進む道。生まるる偽物の逸話
161/204

ただのゲームがデスゲームに入れ替わっていた件について ( ºДº)/オイ

RESULTS

kai vs カマボコ

Winner カマボコ

怪との戦いはリザルト画面でお送りします。

 櫻木は怪を倒し、そのまま足を持って引きずりながらビルのふちまで歩く。

 「わし何が起こるんじゃ。明らかに西部劇の拷問うけるようじゃが。」 

 「西部劇?」

 櫻木は首をかしげる。

 「なるほど。これがジェネギャというものか。」

 「高年の人から出てくる言葉じゃない気がするな。ジェネギャとか。」

 「な。バカにしとるか。」

 「馬鹿にはしてない。ただなんというか、違和感があるというか。」

 そういいながら櫻木は怪の足を上にあげ、ビルの端よりも外側に腕を伸ばす。

 もし櫻木が手を離せば、怪はそのまま真下に落ちる状況だ。

 「そういえば、殺し屋たちはこのビルに落ちることをかなり危険視していたそうだが、ここに落ちたらどうなるんだ。」

 櫻木の問いかけに怪は素直に答える。

 「死だよ。ここに落ちれば例外無く死ぬ。それはゲームの中ではなく、現実でも同じようなものだ。」

 「どうしてあなたは、彼女の味方になっている。あなたはこれでも強い殺し屋だろ。これでもさっきの勝負はギリギリだったんだが。」

 怪は櫻木の発言を聞くと笑い出す。

 笑い声が聞こえた時、櫻木はムカついたのか怪の足を下げた。

 「そうか。お前さんでもギリギリだったのか。まあ戦った訳は、実に簡単な話。楽しそうだったからじゃ。」

 「そんな浅はかな理由で。」

 「理由などどうとでもなる。問題はそれを起こせるかどうかだけのこと。理由などどうだってよい。それを探してから行動するより、自由気ままに行えば心は楽になる。わしはこの業界に来てから長い年月をともにした。昔に外国の戦争に巻き込まれ、命を理解した。生きなければ明日はない。その日は一人の兵士を殺した日じゃった。殺人の動機はない。生きたかった。たったそれだけじゃ。」

 怪は安らかな表情をする。

 殺し屋は殺人を生業とした職業。命なんてものは簡単に消える。それを理解しなければ、精神がやられると櫻木は自覚している。何年も前から。

 「じゃあもういい。未練などない。その手を放せ。」

 「・・ああ、わかった。」

 櫻木は怪の足を放そうとする。

 すると怪の体は爆発し、櫻木はとっさに離れる。

 今のは、自爆。しかもこれはあの爺さんの能力じゃない。

 [ドラゴンマシナリー ブラッドオー kill kai]

 どらごんましなりーぶらっどおー?

 なんか名前が変にダサいというのもあるが、それよりもこの『オー』って何。

 これあれだろ。この後にも名前があるけど文字数制限で途切れたって感じだろ。

 ちゃんと確認してなかったんだな。このドラゴン以下略

 櫻木は怪の爆発よりも、おそらく爆弾を忍ばせたであろう犯人の名前に目がいってしまったいた。

 「とはいえ怪がやられたとなれば、残る敵はあの中二病ハッカーだけだな。ならばかなり楽勝。」

 櫻木はリフレクトを探しにこのビルを後にする。

 「それは聞き捨てならない言葉だ。どうして怪さんよりもリフレクトよりも、俺のことに眼中がないのか。」

 すると後ろから一人のプレイヤーが猛スピードで櫻木に攻撃をした。

 櫻木はハンドガンを装備し、その攻撃を銃筒で防ぐ。

 しかし相手の攻撃が強く、櫻木は押し負けビルに穴が空き、そのまま下の階に着地した。

 屋上の崩壊によって土煙が周囲に漂う。

 櫻木はその土煙を利用し、そのプレイヤーに奇襲を行う。

 しかし櫻木の攻撃は即座に防がれた。

 「いい攻撃。とっさの判断力。とくにそのスピードと観察力。視野の広さもさることながら、それに反応した体も素晴らしい。しかも今の走り方は忍びと江戸時代の飛脚と走り方が酷似している。音と足跡がほとんどない。」

 櫻木は冷静に淡々と述べられた評価を聞くと、ハンドガンをしまい、後ろ歩きをし、距離を離す。

 「まあそれでも。腕の筋肉はあまりないということか。」

 そしてその発言に少々腹も立った。

 「誰だ。正直眼中にないというかそこに生きているという確証も持てなかったわ。」

 櫻木は煽り変えす。

 「では覚えていてくれ。俺は殺死名十二家系の一人。曙家当主、曙宗三(あけぼのそうぞう)だ。」

 曙家当主・・・・

 「ああなるほど。ゲームの中だからアンチエイジングということですか。」

 「いや実年齢と一緒だ。というより初めて知った。まさか元最強の殺し屋という人がまさかの女だったとは。」

 「いや俺自身女じゃない・・・ん。あの爺さんじゃないのか。」

 いや、話は聞いていた。確か筋肉思考の青年とだけ。ああ思い出した。代が変わっていたのか。

 「その話はこの前日喰比と黄昏から聞いたよ。立食パーティであった出来事で。」

 「なるほど。道理であまり驚かないのか。」

 まあ驚いたけれども。でもあの爺さんよりも強いのか、こいつは。

 櫻木は曙を観察する。

 すると曙はヌンチャクを回し始めた。

 「そんな軽々とモーニングスターみたく回しといていいものかよそれ。」

 「別にいいんだ。もう既に分析できた。」

 ヌンチャクの回転が止むと、曙は突進してくる。

 櫻木は曙の攻撃を避け、上空にへと避難したが、曙のヌンチャクが櫻木の目の先にまで来ていた。

 「おや。まさか避けるとは。足の筋肉を考慮して跳躍力を大まかに数値化したが、少し計算をミスってしまったか。」

 計算ミスね。マジで下手したら当たってたけどな。

 「じゃあ次に、テクニックを見せてくれよ。体の動きをよく見たいからさ。」

 曙は両手でヌンチャクを持ち、そう言った。

ガンフラ豆知識

フレンドリーファイアについて

フレンドリーファイアが設定されるゲームモードはほぼ全部となっている。

基本的には赤青戦、ナイトメアバルーン、ボスバトルはフレンドリーファイアが無効化されており、それ以外のゲームモードでは有効化されている。

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