まだ俺のバトルフェイズは終了していないぜ (ง ゜∀ ゜)つドロー
活動報告書きました。良ければ見ていってください
流石に距離を離したか。まあでもここからなら近づけるがな。
或時は重歩を駆使し、壁を登る。
そこから足に力を入れ、櫻木に飛ぼうとする。
櫻木はそれを確認したあと、またもや逃げ出した。
またチェイスかよ。
或時は屋根に着地するとその屋根が崩れ落ちた。
「な。」
「ぷぷぷぷ」
櫻木は或時が落ちているのを見るとすぐさま見に行く。
そしてバカにする。
こいつ腹立つ。
でもいつ落とし穴なんて。
或時はいつの間にか掴んでいた茨を見る。
茨・・・ああそういうことか。タンポポがアスファルトの上で咲くようなもの。茨を屋根の継ぎ目に生やすことで継ぎ目を破壊し、茨を支柱としての役割に補う。
その後俺が来たタイミングで茨を解除すれば、支柱そのものが消え去り、屋根が崩れ落ちる。
或時はさらに下に着地する。どうやら屋根の下にある階の部屋も破壊していたのだろう。
目的は時間稼ぎ、いやマーキングの効果を切らすためか。
だけどな刹那。お前は俺の領域に入っちまってるんだよな。
櫻木は屋根を伝い複雑なルートで渡っていく。
一応マーキングが切れたところで、もし単調な動きであればある程度の予想で位置は把握できる。
とりあえずここらでいったん地面に降りるか。
櫻木が着地した瞬間、真横の家の壁が突如として崩壊。否、消失したのだ。
或時はそのまま櫻木を殴る。
櫻木は咄嗟にクナイ付きのワイヤーを取り出すが、それが拳に当たった瞬間消えていく。
「あぶな」
櫻木はしゃがむことでその一撃をかわす。しかし或時の左拳がヒットする。
「がっは。」
「ゲームオーバーってやつか。刹那。」
櫻木は吹っ飛ばされ、地面に転がる。
その後手を足に置くように立ち上がる。
「一撃を防いだ・・いやギリギリ受け流した感じか。」
マジでやべえ。今腕の軌道をわずかに反らしたからクリティカルヒットにならなかったが、今のが腹、もしくはあの青い光の一撃じゃなかったら確実に死んでいた。
どうする。いやここは逃げるのが得策か。
でもまずいな。そう考えても負ける可能性が高い。
とりあえずこれだけは確かめねえと。
或時の両腕に茨が伸びてくる。茨は両腕に巻き付き、そのまま地面に刺さる。
「拘束か。そんなの効かないが。」
或時は両腕を上に伸ばすことで茨を引きちぎった。
今、こいつ消失を使わなかったのか。
効果の時間が切れたか。いや、逆にこれは両手では扱うことができないと考えればいいな。
でもここは戦闘にシフトチェンジした方が良さそうだ。
櫻木は戦闘態勢に入る。
或時はその様子を見ると笑い、大きく一歩踏み出す。
「かかってこいや刹那。」
或時は連続で無生を繰り出す。左右交互に飛んでくる拳を櫻木はギリギリで避ける。
的確に急所を当てようとする戦闘。ひとまず今現状分かっていることは、神託というあのアームは現状不破壊。それとオブジェクトを消失させ吸収する。
櫻木は無生を或時の腹に直接当てる。
唯一の弱点はノーガードで襲い来ることだ。でもさ。おかしいだろこいつ。
或時は腹に重い一撃が入ったのにも関わらず、そのまま攻撃を止めやしない。
こいつエンジン入れられたガソリンか。それともただの単細胞か。
でも・・ちょま・・なんか早くね。
櫻木は捌き斬ることが不可能となり、一度後退する。
こいつ。どんどん早さが増している。
「探偵九つ道具」
するとアームが青く光りだし、そこからアイテムスロットが出現する。
そこから双剣らしきものを取り出す。
「陥穽か。まあいいや。」
或時は双剣を握り、そのまま斬りかかる。
二刀流に変えてきたが、さっきよりもスピードが遅くて助かるよ。
剣の間合いはせいぜい一メートルが限度だろ。しかもプロじゃなく素人の扱い方だ。
簡単に避けれる。
櫻木は双剣を避けながら蹴りを数発入れる。
或時は蹴りによって後退する。
そしてそのまま双剣を空中に投げ、そのまま一気に間合いを詰め、櫻木を殴る。
櫻木はそれも考慮していたのか、すぐさま後退し反撃に出る。
すると或時は拳を止め、空中に舞っていた双剣を手に取り、その二つ合体させる。
双剣は大ばさみに変化し、それを大きく振りかぶる。
櫻木は両腕でガードする。
攻撃力が増した。いや、両手で振りかぶったからか。
探偵九つ道具 陥穽
大ばさみは青く光りだし、櫻木の体を通過する。
すると櫻木は体の違和感に気づく。
櫻木は消失した大ばさみを見てから急いで蹴りだす。
或時は櫻木に腹を蹴られ、後ろにのけぞる。
櫻木は徐々に自身に引き起こった現状を理解する。
体が重い。いや、超重力状態か。
探偵九つ道具 陥穽
武器で使用する場合、ソードモードとギロチンモードに切り替えることが可能。
そしてスキルを発動する場合、ソードモードでは双剣の間。ギロチンモードでは刃の方向に直進する。
陥穽の効果を受けたプレイヤーは一分間超重力状態となる。
超重力状態ではジャンプが不可となり、速さは遅くなる。
でもなぜ攻撃してこない。いやまさか。
蒼転を放つつもりか。
でも予想通りだったな。蒼転は連続で放つことは出来ない。それに警戒している。
もし今の状態なら無生を防ぎきることは可能だ。だけどそこからカウンターを行うにはかなり難しい。
まあ超重力の状態を解除してからの反撃は可能だけど。
でも蒼転は不可能だ。マジで威力はけた違いだからな。
「はあ食いしばれよ。」
或時は歩き出し、拳を引く。
蒼転
或時の拳が青白く光りだす。
ありがとうな或時。超重力状態は動けないなんてことはない。でも俺はあえて動かなかった。
逃げればお前はその手段を使わないからな。
櫻木はわざわざ顔を或時の拳に近づける。
すると拳は当たり、櫻木の頭が上空に向かって飛んでいった。
しかし飛んでいったのは頭ではない。
箱だ。一つの箱が上空に舞ったのだ。
久しぶりにやったわ。人体切断マジックを。
そしてお前はこれに耐えることができるか。
超重力下における、重さ数倍のかかと落としおよ。
櫻木のかかとが或時の肩を落とす。
その時或時は肩を起点とし、そのまま崩れ落ちた。
櫻木は超重力状態が解除された瞬間、すぐに或時からかかとを離し、空から落ちてきた箱をキャッチし、そのまま首にはめ込む。
「どうだ。油断大敵とはまさに」
オええええええ
しばらくお待ちください。
探偵九つ道具神託について書こうと思いましたが、次回の話の中で書こうと思います。




