表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の殺し屋は引退した後ゲーム廃人になるらしいです  作者: ドンドコ
ガンフラ 5章 コンフュージョンケテル
153/204

懐玉なる永遠 &{#^ࠔ^#}

ガンフラ第5章は多分あと2、3話で終わります。

そこから番外編を入れずに第6章に突っ込む予定です。

もしかしたら今月中には終わ・・・いや無理そうだな。まあ2月の初めに活動報告でもろもろ書いていこうと思います。

 神秘は謎を生むものであり、それを解くことも初めからそうさせている。

 もし謎や未知が神によって生まれてしまった所業だとすれば、それを解くことこそを目的としている。

 神託は謎を呼ぶものであり、謎を解く鍵ともなる。QとAも、生と死も、過去と未来も、永遠と刹那も同等だ。

 ならばそれらは1つに収束する。神を穿つ神の一手を。

 これこそが神託である。

 

 或時の黒いアームは粉砕した銃を跡形もなく消した。

 何かしらの能力なのだが、肝心の能力が分かっていない。

 それは或時以外は知らないものである。


 「あれ?こんなのあったっけ。」

 「明星。貴様はこのゲームの創作者だろ。そのような重大な存在が記憶していないなど、些かどうなのだ。」

 「私は基盤というかシステム全般は作ったけどさ、元々育成プログラムの一環として作っただけだから、ゲームの内容とかは基本触れてないよ。特に探偵って私が離れた後に作られたからね。でもこんなスキルは知らない。」

 「忘れてたんだろ。」「記憶力もないんか。」

 「君たちは何回私を傷つけるつもりなんだ。私はサンドバッグか。」

 「サンドバッグじゃないよ。大事な友達でしょ。」

 黄昏は涙目な明星に近づき抱きしめた。

 「黄昏。・・・好き。」

 しかしここらで画角を変えてみよう。黄昏の顔は完全に黒い笑みが現れている。

 計画通りの顔である。

 「DV彼氏みたいだな。」

 陽無は小さく呟いた。その言葉は日喰比の耳に入ったが、無視した。

 

 「さっき銃を殴った瞬間消失したが、それは何かしらの能力なのか。」

 「そうそう。探偵九つ道具神託の1つ目の能力。殴ると半径20cmの円の範囲にあるオブジェクトを吸収する。」

 すっげえな。簡単に情報渡しちまうもん。もはや尊敬する。

 すると或時は距離を縮め、右ストレートが放たれる。

 これは無生の方か。なら相殺からのカウンターで。

 櫻木も同様に無生を放つ。

 しかし或時の放つ威力は櫻木の一撃を平気で超えてくる。

 拳が当たった瞬間、櫻木の腕は後ろに伸びていた。

 威力が軽減されていることに変わりは無いが、今のは間違いなく危なかった。

 そして櫻木は実感する。

 或時は既に自身を超えていることに。

 だからこそこういう結論に至った。

 そうだ。逃げよう。

 櫻木はすぐさま逃げ出した。

 それは或時も感じ取っていた。

 或時と櫻木の距離は縮まらない。 

 しかも或時は櫻木の軌跡を描いているかのように足を運ばせ、移動している。

 くそ。なんでここ更地ばっかなんだよ。

 ※原因は陽無と黄昏による戦いでほとんど更地と化した。

 でもここを抜ければ住宅区域に入る。

 「させねえよ。」

 狂業(きょうごう)

 櫻木は後ろから迫る或時に反応し、しゃがむ。

 或時は櫻木の真上を通過。

 今のはカウンターでいけてたか。いや、あの速度の突進は反撃しても弾かれる。

 狂業。それは夜行の技術によるもの。

 足を大きく踏み込み、そこから体をねじって回転しながら突っ込むという荒業。

 正面から来る攻撃には強い。しかし技の発動にタメがあり、終了した後の隙もでかい。

 だがその隙をこの戦いを通して克服する。

 或時は体を大きく旋回させることで攻撃態勢に急速に変更。

 櫻木は足を止め或時の攻撃を弾く。

 ヤバっ。流石に勘づかれたか。

 こいつ俺の腕狙って無生を放ったな。反射的とはいえかなり対策が出来ている。

 すると櫻木は或時の腕を掴み、そこから背負い投げ。

 或時の背中が地面に激しく打つ。

 櫻木はそこから手を離すと、或時の蹴りが直撃する。

 櫻木は反射的に両腕でガードし、衝撃を逃がすように後退した。

 なんとかギリギリ防いだ。本当にギリギリだ。もし反応しなかったら死んでいたのかもしれない。

 でもやっぱ蹴りの威力はまずまずだな。正直拳の強さが極まってるせいで、蹴りがめちゃくちゃ低く見ちまう。

 でもあんなんくらったら普通に瀕死になる。

 或時は蹴りから勢いよく立ち上がる。

 或時が櫻木を見ると、櫻木はまたもや逃げていた。

 こいつ元々ポジション替えで投げ技したのかよ。

 或時は櫻木をもう一度追うが、櫻木は住宅街に入る。

 目の前の家の塀を飛び越え、そのままガラスを突き破って中へとはいる。

 或時は神託の効果で真正面の塀を消失させる。

 しかし何故か櫻木は家の中で或時を待ち構えていた。

 「人の家勝手に入ってガラスぶち破るんなら、とっとと帰ってくれる?」

 「おまそれ言う。」

 「確かに。」

 或時はその一言を言った瞬間即座に間合いを詰める。

 そこから唐突に始まるラッシュ。

 拳が連続で飛んでこようとも、櫻木はギリギリで躱す。

 櫻木はそのままテレビを持ち、それで殴る。

 或時が拳で攻撃すると、そのテレビは跡形もなく消えた。

 発動させたな。

 櫻木は食器棚にある皿を数枚投げる。

 するとその皿も跡形もなく消えた。

 「はあ。」

 ちょっと待て。今インターバル無しで効果が発動したけど。もしかして常時発動の効果か。いや逆に時間制限系なのかも。

 「そんなに考えたところで、何も収穫はねえよ。」

 或時は家の中にあるものを消していきながら櫻木に近づいてくる。

 櫻木は避けながらキッチンに向かい、包丁を装備し或時のアームを切るが、やはり不破壊の装備。包丁が一瞬で砕け散った。

 そこから櫻木は鉄山靠で或時を後ろによろめかせ、そのまま逃げ出し玄関に向かう。

 すると櫻木はバランスを崩す。

 ドアノブに手を掛け、足を見るとそこにはナイフが1本突き刺さっていた。

 しかもそこから青く光だし、そのまま消える。

 「探偵九つ道具 残穢(ざんえ)。まさかここで引くとは。でもこれじゃあ動けねえな。」

 或時が走ると、床から茨が出現し、或時の頬をかする。

 仕込んでやがったか。

 櫻木は傷ができた足を茨で補強させ、そのまま玄関をでた。

 でもそんな時間稼ぎ。結局は不要。

 或時も玄関から出ると、櫻木が上から押しつぶすように両足で蹴る。

 「流石にマーキングがあるからか、バレるもんだな。」

 櫻木はそのまま飛び、向こうの家に飛び移る。

 さあ、どうやって殺す。

 或時。お前はまだ俺の真骨頂を見ていない。

 ここからは、俺のターンだ。

ガンフラ豆知識

探偵九つ道具 残穢について

探偵九つ道具残穢は、バタフライナイフのような見た目をしている。

そして効果は突き刺した相手のHPを10%吸収し、回復するというドレインの効果。

また、神託の状態にあると相手の回復を阻害させる効果を持つ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ