表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の殺し屋は引退した後ゲーム廃人になるらしいです  作者: ドンドコ
ガンフラ 5章 コンフュージョンケテル
148/204

一撃必殺の終わり方 ミ(ノ_ _)ノ=3ボフッ

次回番外編というかいまから書いていきます。

 4人の一撃必殺が繰り出されたその時、彼らは思い出す。

 より公平で、避けることさえ不可能な概念の強襲に。

 [チェンジします 3、2、1]

 4人のうち2人が入れ替わる。

 黄昏と明星が入れ替わった。

 そしてこの4人の攻撃対象は味方しかいなくなった。

 唖然とする4人。しかしそれを止めることは出来ない。

 明星の青い稲妻の光と爆発。日喰比のハンマーによる打ち付け。黄昏の白い刀による抜刀。圧縮したワイヤーを蹴り飛ばし、それを威力の反動で拡散させる攻撃。

 その全てが味方にいったのだ。

 ワイヤーは爆風によって無効化され、爆発は無敵によって消し去られる。

 この時、陽無と黄昏のバフの効果は消える。

 「大丈夫か。陽無。」

 「なんとかな。しかしこれでも生きていることが奇跡に近い。」

 無敵状態による恩恵か。片腕だけの損失でなんとかなった。

 しかし、キルログが出ていない以上まだしぶとく生きているのだな。

 とにかく、ここで殺せなかったのは痛いが、相手も相当負傷している。このまま倒しに行くことも可能だ。

 「陽無。」

 「どうかしたか。」

 「あの白い刀って一体。」

 白い刀。そういえば先程黄昏が持って。

 「道はやっぱり裏切らんわ。」

 「はっはー。それは同感だ。」

 すると陽無の首が刀によって切られ、明星の体はハンマーによって半分消し飛んだ。

 いつの間に。いや、むしろ初めから相性悪いやつと戦ってたんだな。俺ら2人とも。


 六武色 亡者退路

 それは刀を突き刺すことで、そこにワープポイントを作成する。

 ワープポイントとして使われた刀はそのまま武器として扱うことができる。

 

 2人が攻撃を行うその時、黄昏は日喰比に近づき耳打ちをした。

 「1秒後。私は陽無、あんたは明星を攻撃してな。」

 「安心しろ。貴様の言うことは信頼に値する。」

 日喰比の目には見えている。黄昏の領域を。

 黄昏の領域は所謂必殺の兆しである。

 どのルートどの方法で必殺となるのか。それを確認することが可能となる。

 そのためそのルート道理に行けば必殺の一撃となる。

 2人は黄昏が刺していた刀の前に飛んでくる。

 黄昏はその刀を拾い、首を切る。

 そして日喰比の一撃は所謂2段構えの攻撃。初めは当たるはずのない攻撃をしていた。簡単に躱すことが可能な程の遅く重い一撃。

 しかしその次は最速の打ち上げ。佐々木小次郎が習得していた燕返しをハンマーで再現させたのだ。

 一撃。その一撃は必殺となる。

 黄昏のアイテムによるバフは副作用でデバフに転じる。しかしそれをシステムで考えると、バフによる効果を打ち消してからデバフの効果に移行するというもの。その間は、バフの効果の恩恵を一瞬だけ使うことができる。

 だからこそ、首を跳はねることが他安かったのだ。

 [HEROサンセット killカゲナキ]

 [サンイーター killマイダス]

 陽無と明星のキルログが画面上から出現する。

 「はっはー。ということは後は或時のみだが・・・」

 「せやな。うちらはもう何も出来へんって訳やな。」

 現在黄昏は副作用の効果で戦うことが不可能となる。

 また日喰比も最後の明星との一撃で武器が壊れかけなのである。正直或時と戦うことは不可能に近い。

 「仕方ない。ひとまずここから立ち去ることの方が懸命だな。」

 「ああ。そうだ・・」 

 すると2人は感じてしまった。

 完成された恐怖を。最凶の存在の出現を。

 「やっぱりあいつらじゃ勝てなかったか。見直したよ。2人とも。」

 声のする方向に身体を向ける2人。

 そこには金槌を持ち、両目の中心に黒い十字架が宿った存在を見つける。

 「或時。」

 間が悪いな。だがあいつの共鳴を行えば半覚醒に。

 「ならねえよ。」

 その時2人の間に或時が現れる。

 早い。というよりいつからそこに。

 「俺は今そんな状態じゃない。きちんと覚醒の状態だよ。」

 日喰比は或時から距離を離す。

 しかし黄昏は或時から逃れることが出来なかった。

 最悪や。副作用がここで来るなんて。

 「ああ。動けない系か。じゃあそういうことで。」

 或時は手刀で黄昏の体を真っ二つにする。

 [アルトキ killHEROサンセット]

 日喰比は武器を構える。

 或時はその様子を見てゆっくりと歩いていく。

 「どうする日喰比。最悪俺に勝てそうだからさ。待っててあげようか。戦闘準備整うまで。」

 「はっはー。そんなの不要だ。」

 日喰比はそのまま走り出す。

 大丈夫だ。我輩の領域に入れば、どんな領域であろうと喰らう。必殺の主導権は我輩にある。

 或時は金槌を用意し、日喰比のハンマーを防御する。

 すると日喰比のハンマーは壊れた。打撃部分と持ち手が折れたのだ。

 だが、これでいい。

 日喰比は持ち手の棒を槍のように扱う。

 その攻撃を或時は軽々と避ける。

 「つまんねえな。」  

 瓦解のスキルを発動させ、日喰比の武器を破壊する。

 そこから破壊されるのを重々承知なのか、日喰比はすぐさま肉弾戦へとスタイルを変更させる。

 しかしそれを得意としているのは或時である。

 或時は日喰比の片腕を掴み後ろへと投げた。

 そのまま無生を繰り出す。

 しかしその拳は当たらない。だがそこから発生した突風は日喰比の動きを封じる。

 日喰比。お前に見せてやるよ。

 俺だけの一撃を。

 日喰比は身構える。そして笑う。

 死となりし技が彼に飛んでくるのだ。それは殺し屋としての感性が求めている。

 蒼転(そうてん)

 その技は、一撃の中でも一撃。

 夜行の無生。櫻木の速度。そして殺死名の持つ十字の世界。

 この3ピースを含めた最速ではないが当たれば原型さえも崩壊させる一撃。

 それは正しく、仙人の能力を持つジェームズでさえも超え、初代夜行と同等の一撃なのだ。

 [アルトキ killサンイーター]

 日喰比の体は粉々に砕け散った。

 「来いよ。タイムレス。邪魔者はいなくなった。正々堂々と戦おうぜ。」

 「分かった。」

 その時後ろから高速の蹴りが或時を襲う。

 或時はその攻撃を防ぎ、櫻木との距離をとる。

 「卑怯者が。」

 「よく言われるんですよ。」

 

殺し屋コラム

日喰比劇団について

日喰比劇団は座長日喰比界帰を中心とする劇団。

また日喰比が扱う技は第1幕から第7幕まであり、その演目は曜日が元ネタとなっている。

また、技の中には序章・終幕もあるが、このふたつは禁忌であるため、日喰比は緊急事態の時にしか使わない。


追記

ガンフラ一言コメント

亡者退路の刀は抜刀状態とポータル状態のふたつがあり、ポータル状態だと1つの刀を刺すと座標が設定され、もうひとつのポータルを設定するために刀が1本増えます。

この時の刀にはダメージがなく、座標を設定することでポータル同士を繋げる役目を果たす感じです。

何回も読み返してこの説明忘れてたなと思いここに書きました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ