表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の殺し屋は引退した後ゲーム廃人になるらしいです  作者: ドンドコ
ガンフラ 5章 コンフュージョンケテル
144/204

6殺(むごろし)環状線 其の十八 ( ˆᴘˆ )ウプ

更新遅なったな。あとXの感想もらったツイート。

更新ツイートよりも表示されとるしいいね多いんだが。

 10分前

 黄昏と日喰比が入れ替わり、陽無の攻撃を空中で躱す。

 そして黄昏は着地した瞬間、クナイを3本投げる。

 陽無はワイヤーで全てを弾くが、その時黄昏は真正面から飛び蹴りを行う。

 十獄療法 馬鹿(はしか)

 武核術 陽炎

 陽無が両腕を開き、危機感を覚えた黄昏は、咄嗟にスキルで軌道を大幅に変更する。

 攻撃しなかった。いや、どうやらバレていたようだ。

 なんや今の殺気。もしあん時攻撃しとったらどうなっとったんや。


 十獄療法馬鹿はいわゆる絞め技。

 攻撃してきた相手をワイヤーで拘束し、そこから切るという絞めからの切断。簡単に言えばギロチンカッターをワイヤーで再現するということである。


 しかしまあ、こいつの世界っちゅうもんが分からんけど、今のうちに倒した方が身のためやな。

 あいつのスキル?というか技術がかなり癖のあるもんや。しかもうちがこいつ倒すんか。

 はぁ。めんどいのー。

 黄昏はため息をつく。

 「どうした。ため息をついて。幸福が逃げるぞ。」

 「はっ。お医者さんもそんな迷信信じとるんやな。」

 「しかし実際ため息を着くほど幸せは逃げないがな。」

 黄昏は黒色化に入っている。だからこそ見逃さなかった。

 バックステップを行った瞬間、陽無の片手に絡みついた無数のワイヤーが太い1本の鉄線へと変わり果てる。

 十獄療法 龍縄(たつなわ)

 黒い1線が、大きい糸が、黄昏の首を狙う。

 黄昏はそれを見抜いていたのか、バックステップを予め取り、そこから足を地面に話して背中を反った。

 地面と並行の姿勢となり、背中から着地する寸前の状態となった。

 そして黒い1つの殺人的な縄は、黄昏の前髪をかする。

 その背後にあった建物は切れるというよりも、その一部がなくなる。まるでだるま落としのように、一番下の段が飛んでいく感じであった。

 黄昏は地面に到達した時に、腕の力を使い跳ね起きる。

 そして足が地に着くと、すぐさま陽無と違う方向に走り出す。

 「逃亡か。ならこちらも策はあるぞ。」

 そう言うと陽無はもう一度無数のワイヤーをねじり、束ねようとする。

 その瞬間黄昏は陽無の頭上に現れた。

 そしてそのまま頭にダイブする。陽無の頭を踏み潰そうとする。

 しかし陽無はワイヤーが束なっていないもう片方の腕でその攻撃を防ぐ。

 すると黄昏は空中に逃げた。

 「流石に或時の真似事のようには上手くいかなかったが、ひとまず()()()()。」

 陽無は勝手に伸びていくワイヤーを掴み、腕を大きく引く。

 黄昏はその時片足に巻きついていたワイヤーに気づく。

 武核術 偽欺傀儡

 丸太を出現させ、巻きついていないもう片方の足で蹴り飛ばし、陽無に当てる。

 しかし陽無はその丸太をワイヤーで切り刻み、攻撃を無効にした。

 そしてそこから黄昏をビルの壁に思いっきりぶつける。

 しかし黄昏はこの時のダメージを考慮していたからなのか、スーパーアーマー状態となっていたためダメージを軽減できた。

 そこから陽無は自身の元まで黄昏を引っ張る。

 十獄療法 丑裂

 その攻撃はそのまま黄昏にクリーンヒットする。 

 そしてその勢いのまま黄昏は吹っ飛ぶ。

 この時黄昏は既にワイヤーを切っていたため、巻きついていた足の自由を何とか取り戻すことが出来た。

 しかし現状陽無が有利なことは変わらない。

 ふー。まじで危な。ほんま死ぬとこやった。

 まさか偽欺傀儡の効果がまだあって良かったわ。あの一撃くろうても耐えれとるんやからな。

 でも、ホンマにどないしよう。

 陽無は多分まだ隠しとるんよな。それに特殊系の領域のせいか、こいつ何十分展開出来とんねん。


 通常殺人領域のほとんどは最大でも5分しか機能しない。それ以上になると脳が焼ききれ、体の機能に障害をもたらす。そのぐらいの危険性がある。

 しかし、陽無の領域は彼の持つオリジナルのワイヤー技術。十獄療法がベースとなっている。

 十獄療法を行う時に領域が設定される。常時展開では無く、出力による展開と考えた方が良い。

 しかしそれでも黒色化よりもかなり強い覚醒状態でもあるため、結果的に自身のステートを上げているのだ。

 またそれでも限界時間は10分も満たないはずではあるが、数十分展開しているため、他から見れば異常である。

 

 この時、黄昏は黒色化にもう一度入る。

 でもあるんよな。一撃を絶対に入れる手段が。

 黄昏は小刻みに飛ぶ。攻撃するタイミングを伺っている。

 陽無もそれに気づき、防御の姿勢に入る。

 ガンフラでは基本全ての動きを280fpsのフレームレートで処理している。

 そのため基本的に櫻木による最速の攻撃もそのフレームに落とし込む事が出来る。

 しかし黄昏はその速度を遥かに、しかも体全体で超えることが出来る。

 そしてその速度が驚異の数値になった場合、恐らく黄昏の動きはフレームによる処理が行われなくなり、最悪バグる。もしくはラグくなってフリーズしてしまう。


 『バグルトヤバイ。ノウシヌッテオモッチャウ。』By元死刑囚

 

 ちょうどいいタイミング。タイミング。タイミング。

 ・・・・ここだ。

 黄昏は足を鳴らす。そう鳴った。ただそれを追い越すかのように黄昏は走っていた。

 そして既に陽無のゼロ距離射程まで来ている。

 そのことを陽無はまだ理解出来ていない。否、早すぎて追いついていないのだ。

 陽無の肩に黄昏の足がめり込むかのような威力を放つ。 

 黄昏の足は陽無の肩の上にあり、そこから一回転し、速度を落とすように足でブレーキをかけ、着地した。

 黄昏が地面に着地したその時、まるで時が動き出したかのように、黄昏以外の全てのものが動き出したのだ。

 一体何が。

 陽無は動かなくなった片腕を見てこう思った。

 肩をやられたか。まあいい。

 陽無は笑う。黄昏を見て笑う。

 「黄昏。仕方ないから出してやる。俺のもう1つの武器を。」

 すると陽無の頭上にサイコロが3個出現する。

 陽無はワイヤーを片方しまい、それらを空中に放り投げるようにふるう。

 【6.5.5】

 3つのサイコロがそれを表すと、そこからビームがその数飛んでくる。

 黄昏はそれらを避ける。しかしこれが罠であった。

 十獄療法 牡丹旋

 黄昏が後ろに足を踏み入れた瞬間、地面からワイヤーが円状に飛び出、ダメージを負う。

 武核術 陽炎

 ビームから距離を取り、何とか回避する。

 「黄昏。お前に、命の授業をしてやるよ。」  

 

 

寝たいから今日はなし

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ