6殺(むごろし)環状線 其の十八 ( ˆᴘˆ )ウプ
更新遅なったな。あとXの感想もらったツイート。
更新ツイートよりも表示されとるしいいね多いんだが。
10分前
黄昏と日喰比が入れ替わり、陽無の攻撃を空中で躱す。
そして黄昏は着地した瞬間、クナイを3本投げる。
陽無はワイヤーで全てを弾くが、その時黄昏は真正面から飛び蹴りを行う。
十獄療法 馬鹿
武核術 陽炎
陽無が両腕を開き、危機感を覚えた黄昏は、咄嗟にスキルで軌道を大幅に変更する。
攻撃しなかった。いや、どうやらバレていたようだ。
なんや今の殺気。もしあん時攻撃しとったらどうなっとったんや。
十獄療法馬鹿はいわゆる絞め技。
攻撃してきた相手をワイヤーで拘束し、そこから切るという絞めからの切断。簡単に言えばギロチンカッターをワイヤーで再現するということである。
しかしまあ、こいつの世界っちゅうもんが分からんけど、今のうちに倒した方が身のためやな。
あいつのスキル?というか技術がかなり癖のあるもんや。しかもうちがこいつ倒すんか。
はぁ。めんどいのー。
黄昏はため息をつく。
「どうした。ため息をついて。幸福が逃げるぞ。」
「はっ。お医者さんもそんな迷信信じとるんやな。」
「しかし実際ため息を着くほど幸せは逃げないがな。」
黄昏は黒色化に入っている。だからこそ見逃さなかった。
バックステップを行った瞬間、陽無の片手に絡みついた無数のワイヤーが太い1本の鉄線へと変わり果てる。
十獄療法 龍縄
黒い1線が、大きい糸が、黄昏の首を狙う。
黄昏はそれを見抜いていたのか、バックステップを予め取り、そこから足を地面に話して背中を反った。
地面と並行の姿勢となり、背中から着地する寸前の状態となった。
そして黒い1つの殺人的な縄は、黄昏の前髪をかする。
その背後にあった建物は切れるというよりも、その一部がなくなる。まるでだるま落としのように、一番下の段が飛んでいく感じであった。
黄昏は地面に到達した時に、腕の力を使い跳ね起きる。
そして足が地に着くと、すぐさま陽無と違う方向に走り出す。
「逃亡か。ならこちらも策はあるぞ。」
そう言うと陽無はもう一度無数のワイヤーをねじり、束ねようとする。
その瞬間黄昏は陽無の頭上に現れた。
そしてそのまま頭にダイブする。陽無の頭を踏み潰そうとする。
しかし陽無はワイヤーが束なっていないもう片方の腕でその攻撃を防ぐ。
すると黄昏は空中に逃げた。
「流石に或時の真似事のようには上手くいかなかったが、ひとまず掴んだぞ。」
陽無は勝手に伸びていくワイヤーを掴み、腕を大きく引く。
黄昏はその時片足に巻きついていたワイヤーに気づく。
武核術 偽欺傀儡
丸太を出現させ、巻きついていないもう片方の足で蹴り飛ばし、陽無に当てる。
しかし陽無はその丸太をワイヤーで切り刻み、攻撃を無効にした。
そしてそこから黄昏をビルの壁に思いっきりぶつける。
しかし黄昏はこの時のダメージを考慮していたからなのか、スーパーアーマー状態となっていたためダメージを軽減できた。
そこから陽無は自身の元まで黄昏を引っ張る。
十獄療法 丑裂
その攻撃はそのまま黄昏にクリーンヒットする。
そしてその勢いのまま黄昏は吹っ飛ぶ。
この時黄昏は既にワイヤーを切っていたため、巻きついていた足の自由を何とか取り戻すことが出来た。
しかし現状陽無が有利なことは変わらない。
ふー。まじで危な。ほんま死ぬとこやった。
まさか偽欺傀儡の効果がまだあって良かったわ。あの一撃くろうても耐えれとるんやからな。
でも、ホンマにどないしよう。
陽無は多分まだ隠しとるんよな。それに特殊系の領域のせいか、こいつ何十分展開出来とんねん。
通常殺人領域のほとんどは最大でも5分しか機能しない。それ以上になると脳が焼ききれ、体の機能に障害をもたらす。そのぐらいの危険性がある。
しかし、陽無の領域は彼の持つオリジナルのワイヤー技術。十獄療法がベースとなっている。
十獄療法を行う時に領域が設定される。常時展開では無く、出力による展開と考えた方が良い。
しかしそれでも黒色化よりもかなり強い覚醒状態でもあるため、結果的に自身のステートを上げているのだ。
またそれでも限界時間は10分も満たないはずではあるが、数十分展開しているため、他から見れば異常である。
この時、黄昏は黒色化にもう一度入る。
でもあるんよな。一撃を絶対に入れる手段が。
黄昏は小刻みに飛ぶ。攻撃するタイミングを伺っている。
陽無もそれに気づき、防御の姿勢に入る。
ガンフラでは基本全ての動きを280fpsのフレームレートで処理している。
そのため基本的に櫻木による最速の攻撃もそのフレームに落とし込む事が出来る。
しかし黄昏はその速度を遥かに、しかも体全体で超えることが出来る。
そしてその速度が驚異の数値になった場合、恐らく黄昏の動きはフレームによる処理が行われなくなり、最悪バグる。もしくはラグくなってフリーズしてしまう。
『バグルトヤバイ。ノウシヌッテオモッチャウ。』By元死刑囚
ちょうどいいタイミング。タイミング。タイミング。
・・・・ここだ。
黄昏は足を鳴らす。そう鳴った。ただそれを追い越すかのように黄昏は走っていた。
そして既に陽無のゼロ距離射程まで来ている。
そのことを陽無はまだ理解出来ていない。否、早すぎて追いついていないのだ。
陽無の肩に黄昏の足がめり込むかのような威力を放つ。
黄昏の足は陽無の肩の上にあり、そこから一回転し、速度を落とすように足でブレーキをかけ、着地した。
黄昏が地面に着地したその時、まるで時が動き出したかのように、黄昏以外の全てのものが動き出したのだ。
一体何が。
陽無は動かなくなった片腕を見てこう思った。
肩をやられたか。まあいい。
陽無は笑う。黄昏を見て笑う。
「黄昏。仕方ないから出してやる。俺のもう1つの武器を。」
すると陽無の頭上にサイコロが3個出現する。
陽無はワイヤーを片方しまい、それらを空中に放り投げるようにふるう。
【6.5.5】
3つのサイコロがそれを表すと、そこからビームがその数飛んでくる。
黄昏はそれらを避ける。しかしこれが罠であった。
十獄療法 牡丹旋
黄昏が後ろに足を踏み入れた瞬間、地面からワイヤーが円状に飛び出、ダメージを負う。
武核術 陽炎
ビームから距離を取り、何とか回避する。
「黄昏。お前に、命の授業をしてやるよ。」
寝たいから今日はなし




