6殺(むごろし)環状線 其の十三 ( ˆᴘˆ )ウプ
今回はバトルシーンがありません。というより前半でのまとめと少しの茶番で構成されてます。
後書きは櫻木陣営の続きと、あるひとつの単語の詳細です。
「ということがあったんよ。」
「なるほどな。しかしよくあの時或時から逃げれたな。目の前にいたのに。」
「まあそれはうちで受け継がれた忍びの能力から来とるもんやしな。」
黄昏は胸を張ってそういった。
「まあとにかく、色々と情報が混雑してるからさ、一旦整理するか。」
「はっはー。その方が案外今にとっては良いものだからな。それに、或時がまだ来ないということは、向こうも向こうで何があったと言っていいだろう。」
「そうだな。」
まあ確かにあの時に入れ替わったとなれば、向こうも3人共に集合できたって形だからな。もしかしたら向こうも同じように作戦でも立ててるだろ。
櫻木と黄昏、日喰比はお互いに戦闘での情報を共有した。
・明星
スプレーを使った攻撃もあるが、基本的に金属で戦っている。
金属は液状化させることが可能。
金属製の物体ならばそれを壊すことが可能。
スキルを使うと5秒間行動が制限される。
複数の金属を動かすことは不可能であるが、その代わり範囲は広い。
自身を金属として扱うことが出来、そこから液状化による物理無効なども可能。
そして相手の体に生やすことも出来る。原理不明
・陽無
ワイヤーによる攻撃を主軸とする。
ワイヤーによる攻撃方法は複数あるが、その全てが十字の世界に到達している状態。
殺人領域を長時間発動可能。
ワイヤー術の特性は、様々。特に見えない攻撃は要注意。
・或時
全ての攻撃が一撃必殺。
また、黒色化を経ずに十字の世界へと突入する可能性もあり。
それを抑制した黒色化よりも優れた半覚醒になることが出来る。
また様々な武器を扱い、特に光出した時そこから特有の効果が発動し、さらにヒットすればマーキングまでされる。
金槌は武器の破壊。刀は行動またはスキルの使用が禁止となっている。
これらが現在分かっている情報である。
「しかしやはりこう見ても明星はともかく、2人とも情報をあまり出していない。」
「まあ陽無は多分領域自体が特殊なんやろな。でもスキルを1個も発動しとらんのは少し気がかりやで。」
「はっはー。まあなんにせよ。今から誰と誰が戦うかは決めた方が良さそうだ。」
「まあ確かに。・・・・お前変な口癖ある割にまともなことしか言わないよな。」
「それうちがまともじゃないってことかい。」
「露出狂がまともだと思うか。」
櫻木は黄昏の顔を見て言うが、黄昏はそのセリフの後静かに顔を後ろに向けた。
「風、綺麗どすな。」
「貴様地元神奈川だろ。」
「関西じゃねえのかよ。」
※黄昏は元々神奈川出身です。関西弁なのはあるモデルの影響。弟たちが関西弁をしゃべらないのもそれです。
或時陣営
「しかしここまで来たらある程度は整理しないと。」
「何がだ。」
「陽無。命を大切にする奴が、今置かれた状況を理解していないなんてありえないことだろ。」
「まあそうか。」
俺と明星はセコンドハンド1人にかなりの疲労を感じている。まだあいつの本気も垣間見えないほど。
そして或時も同様、少し前の戦いで体力をかなり消耗している。まだマーキングの効果は続いているが、おそらく今襲撃しても返り討ちにあうだけだ。
「というわけで。あまりやりたくないけど情報交換と作戦を立てよう。」
・黄昏
クナイを使うため忍者確定。
空中での動作が可能であり、攻撃方法が予測不可能。
変わり身、突進を使うため注意が必要。
現在武器はクナイのみとなっている。
・日喰比
ハンマーを主軸とした戦い。
黒色化では近接戦闘にさらなるバフ効果がある。
一時的な半覚醒が可能。
・セコンドハンド
トランプまたは茨を使った戦い方。
自爆を行ったため、トランプの枚数はゼロ枚。
茨の操作は自由であり、長さや太さを変えられる。
夜行の技術である無生を連続で繰り出すことが可能。
「ざっとこんなものか。」
「まあでも3人ともに問題だな。特に半覚醒か。それは少し厄介だな。」
「というか今何時だ。」
そう言いながら明星は時計を表示させる。
22:30か。
「何時?」
「10時半。まだミラ配は始まっていないな。まあでも・・・・いやいや集中しろ集中。」
明星は頭を降って深呼吸をする。
その様子を見て或時は笑顔で言い放った。
「明星ってさ。キモイほどオタクだよな。」
突然次元が裂けたかのように、この場に漂っていた空気が一気に変わる。
明星は或時に顔を向ける。向ける際に錆び付いた人形かと思うぐらいに首を回す。
「は、、、、。べ、、、別に。私ってあれだから。ちょっとしたにわかって感じだからさ。まあそこまで重要じゃないっていうか。何も普通に後でアーカイブ見ればそれでいいかなって。まあ私ってそんなオタ活するほど暇じゃないしね。」
「じゃあなんで今日来てくれたんだ。普通に暇だから来てくれたんじゃないのか。」
「い・・・いや普通にその日ちょうど空いてたからさ。」
「でも昨日も一昨日も連絡したらすぐに既読ついてそこからまあ行けるとか言ってたけど。」
「まあ・・・その日もぐうぜ」
「陽無は医者だから忙しくてさ、その日に行けるかどうかで予定決めようとしてたけど、明星のスケジュールその時に見たけど空白だったよ。」
「い・・・でも。」
陽無は或時にデコピンをくらわし、明星に近づき肩に手を置く。
「おい。一応これフレンドリーファイアありなんだぞ。」
「明星。よく聞いてくれ。お前いつも空いてたのに俺のせいで余計時間取らせちゃったよな。本当にごめん。」
そのセリフを聞いた瞬間、明星の器が壊れ始め、大泣した。
「うーー。私キモくないもん。暇じゃないもん。食べて寝て過ごしてるから暇じゃないもん。死ね。お前ら全員死ね。」
明星が子供のようにギャン泣きする様子を見た陽無は。
「お前。命を愚弄する気か。」
陽無の顔がシリアスに変わる。
「おい変なスイッチ入れるな。ド天然医者が。」
「或時。ぐすん。お前も。ひぐ、えぐ。ひどぉい。ぐす。だって私。」
「わかったよ。ごめん。お前はキモくない。ただウザイ。」
「うわーー。ウザイって言った。こいつウザイって言った。」
少し収まったかと思えば或時がもう一度明星を泣かす始末。
そして10分後。
両者共に準備万端となった。
明星が子供のように泣いている時。
櫻木陣営は黄昏の出身元での話となった。
「あれ。神奈川。」
「神奈川県です。」
「じゃあ横浜じゃないのか。」
「まあ横浜に住んでるけどね。でもあまりどこ住んでるって聞かれても横浜って呼ぶことは・・・たまーにあるぐらいかな。」
「ああ。確かに。貴様我輩と曙と月喰飛とで立食パーティをした時もその話になったな。」
「メンツよメンツ。発狂一人と杖持った老人1人に露出狂1名でコミュ障一人て。」
「老人?ああ知らないのか。実はもう代が変わってな。今は後見者である孫になってる。だから露出狂1人に男3人だな。」
「お前もその呼び方なのまじで腹立つ。」
「しかしまあ会話してたのは我輩と黄昏だけだったな。月喰飛に声をかけても」
「はっはー。月喰飛。従兄弟同士だから、一緒に食べないか。」
「え、、、う、、、、。」
「そこから食べてたサラダに入っていたサラダ豆が喉に詰まったからな。」
「小さすぎんだろ。出⚫哲郎かよ。」
「そして曙に話をしようにも。」
「曙。一緒に。」
「ああ。ありがとうございます。まあでも立食パーティなのに座ってしまって申し訳ありません。何分立ったままの食事って苦手なので。」
「あれ普通だ。」
「まあ確かに普通だったな。まあでも筋肉の話とかトレーニングとかの話だけだったからな。まあ筋トレの話だけはしたが、それだけじゃあまり会話のバランスがないようなものだったしな。」
「なるほど。」
「いや。私そいつに話そうとした時同じようなセリフ吐かれたよ。空気椅子でさ。」
「どんな状況だ。」
「それに、あいつの食べてるやつさ。パーティに無いものなんだよな。なんでパーティなのにコンビニで買ってきてるサラダチキンとかブロッコリーとあえたサラダ持ってきてるんだよ。しかも座ってる時足組みながらだしな。空気椅子でだぞ。片足スクワットの数倍きついだろあれは。特にプロテインシャカシャカシャカシャカ振ってるのが何気に腹立つ。」
「まあ確かに気になるな。」
「なっ。分かるだろ。」
「分かる。正直そのプロテインはココアなのかバナナなのかということに。」
「関係ねー。」
「セコンドハンド。そのプロテインは白かった。」
「なるほど。じゃあバニラだな。」
「おい。お前ら男は筋肉に話数割持っていかれてんのか。」
「「そういう事にしとくれ。」」
この時に10分経過
ミラ配
通称ミステリック・ライトロード配信ライブ。
ミステリック・ライトロードは全てが廃墟となった世界を救うためにここ日本に召喚された。最強の女騎士Vtuber。
かなりの尖った設定でありながら、配信者が重度の厨二病であるため、この設定がかなり面白い変化を遂げている。
チャンネル登録者はこちらでいうところの、ホロライブの星街すいせいさんと同等のものである。




