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最強の殺し屋は引退した後ゲーム廃人になるらしいです  作者: ドンドコ
ガンフラ 5章 コンフュージョンケテル
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6殺(むごろし)環状線 其の九 ( ˆᴘˆ )ウプ

なんやかんやあって今日投稿する。

あと前回変な終わり方しちまった。

まあ今回に繋げるためのものなので、軽く見てください。

 「なあ明星。そろそろ倒した方がいいと思うんだよな。」

 陽無はワイヤーであやとりしながらそう言った。

 実際彼らが櫻木を倒そうとしないのには理由がある。

 それは、或時との約束があったからだ。

 

 

 試合前  

 まだ彼らが櫻木達と会う前である。 

 「あ。一応言うけどさ、今回俺セコンドハンドと戦うから。邪魔はするなよ。」

 2人はそう聞かされ、質問した。何故だと。

 「だってそもそも今回の戦いはセコンドハンドの情報占有が第1だけど、俺自身あいつとまた戦いたいなって思っただけだよ。まあ戦ったことは無いけどね。」

 「なら、それをゲームでする意味は無いよね。会ったんでしょあの時に。」

 「まあね。だけどあの時にたとえ勝っても面白みがないんだよね。勝ったらその程度って思うし、負けたら人生終了みたいだからさ。それに、」

 「それに?」

 「あいつと俺はまだ戦うタイミングじゃないって感じただけ。」

 この時はっきりいって訳が分からなかった。

 まあそれが普通なのだが。何せ常人には理解しかねないものであったから。

 「じゃあ俺らはたとえあいつと交戦しても、負けてくれってことか?」

 「いや?まあでも本気でやってもいいよ。あんたら2人にやられるだけじゃ、こっちは期待はずれだって思うだけだから。」  

 


 だからあの時までは実力を出さずにいた。

 でも、陽無のタガが外れたってことは、もう本気で戦ってもいいってことだよね。

 明星はペストマスクを外し、黒色化を行い、そこから十字の世界に突入する。

 水色の十字が中心に光る。

 すると櫻木の足が沈んでいく。

 さっきまで普通だった地面が、いつの間にか金属の床になっていた。

 その床は液状化していき、くるぶしまで沈んでいった。

 櫻木は急いでそこから出ようとするが、まるで沼のように液状の金属が足にまとわりつく。

 なるほど。少しは考えていたのか。

 するとその直後にワイヤーが飛んでくる。

 その時足ががっちりと固定され、身動きが取れなくなる。

 十獄療法 虎苦(こく)

 飛んできた無数のワイヤーが収束し、ドリルのような形へと変形。

 そのまま真っ直ぐ飛んでくる。

 その時櫻木の足元にあった金属は崩壊し始めた。

 崩壊した原因は、背中にあった茨である。

 背中に生えていた茨を足元まで伸ばし、金属が固体化した時、そこから茨を太くさせ、金属床に亀裂を入れた。

 そこから足を大きく動かし、ワイヤーを蹴る。

 流石にただ集合したワイヤー。側面に強い衝撃を与えれば形は保てまい。

 解かれたワイヤーはそのまま陽無が回収。その後金属床は多くの棘となり、櫻木に迫る。

 櫻木はそのまま後ろに下がり、その攻撃を避ける。

 しかしそれは相手の思う壷であった。

 櫻木が後ろに下がった途端、明星は既に櫻木の背後に回っていた。

 櫻木は茨で明星に攻撃するが、明星は体を金属化させる。

 しかし今度は液状化では無い。表面を硬化させることで茨の攻撃を防いだ。

 そして、茨は枯れていき跡形もなく粉々になる。

 やっぱりそうなるか。

 あの時足下の金属を壊すために、茨を太くさせた。

 でもあれは茨の方にもダメージを与える。

 茨はただの植物だ。金属を吸収すればそのストレスで機能は失ってしまう。

 それに、この金属はかなり特殊。多分毒性のものもあるんだろう。有機水銀とかカドミウムとか。

 そこから櫻木は明星の金属化を見て、すぐさま立ち去ろうとした。

 だがそれは前方にいた陽無が見逃すはずは無い。

 十獄療法 丑裂(うしざき)

 ワイヤーを腕に巻き付け、グローブのように変える。

 そのまま殴る。

 櫻木は反射的に拳銃を少し手放し、そこから人差し指と中指で持ち手を挟み、スライド部分でその拳を殴る。

 そして陽無の拳は弾かれる。そのまま櫻木はもう一度銃を手放し、射撃体勢に入る。

 そして引き金を引く瞬間さえ置いていくように、音もなく銃弾は陽無の右腕を貫く。

 そして明星の動きが再開する。  

 「やっぱりあいつの金属化。攻撃型じゃないな。」

 スキルを発動したあと大体5秒くらい停止する。

 おそらくその時は他のことが出来ない。金属化を解除するまで。

 櫻木は明星にターゲットを変更。

 しかし櫻木は止まった。

 いや、今完全に意識を明星に持っていかれていた。

 櫻木はすぐさま後ろを振り返り、陽無からの攻撃を無生で防ぐ。

 そこからハンドガンで追撃。

 陽無はそれを避けずに堂々と立っていた。

 櫻木はその攻撃を中止させ、距離を離す。

 「引っかかると思ったんだが。」

 「いや今のは危なかった。本当に。」

 もしあの時明星に近づいていたら体がバラバラになっていた。

 流石にギリギリだった。

 「十獄療法 封の極 偽善蜘蛛(あらくね)。見えない程に緻密で正確に張り巡らせたワイヤーの壁だ。無数にあるから見えないのではなく、数さえ認知させることが不可能だから見えないのだ。縦、横、斜め、全方角から織り成すただの透明な壁だよ。」

 「かなり小難しいことを言うな。つまりあれか。俺は明星に気をとられてて、それに気づかなかっただけか。」

 「まあそういうことだ。それにワイヤー自体少し見えにくくしている。まあつまりあれだ。死角からの攻撃ってことだ。」

 櫻木は反射的に避ける。

 すると背後にあったビルが倒壊していった。

 そのビルは櫻木を巻き込み、地面に落ちる。

 


 [チェンジします。 3、2、1]

 

ガンフラ豆知識

建物の倒壊について

ガンフラのマップでは建物を使った戦い方もある。例えば建物を使って罠を仕掛けたりなどもそのひとつなのだが、建物をあえて倒壊させることで建造物を落とし、ダメージを与えることも出来る。

ダメージ量は、質量によってダメージ比率が変わる

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