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最強の殺し屋は引退した後ゲーム廃人になるらしいです  作者: ドンドコ
ガンフラ 5章 コンフュージョンケテル
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ワールズエンドカオスルーム (。・ω・)ノ゛オゲンキデ

外伝があと少しで終わります。

本編は個人的にやっと半分って感じです。

 翌日10時。

 「来てやったぞ。或時。」

 櫻木ら一行は前に佇むドクロのマスクをしたプレイヤーに声をかける。

 ドクロのフルマスク。頭蓋骨まんまの見た目。

 まあこちらもこちらなのだが。俺は今回仮面を前の赤と白の丸が3つずつある黒い仮面を装着。

 しかし周りも周りであった。

 日喰比はどっかの映画のようなホッケーマスク。

 そして黄昏はガスマスク。しかも可愛くさせるためかピンクで頬部分がわりとデコられている。

 「それで。どうしてうちらを呼び出したんだい。確かにあんたの頼みを、いや約束を断ろうとしても、結局受理するしか手段があらへんからな。」

 「別に。ただこっちの方が都合がいいと思っただけだよ。それに、あんたらにもメリットがある。」

 「メリット?」

 櫻木は或時のその一言に首を傾げる。まるで、協力すると断言しているようなものだ。こいつがか。この野郎がか。

 ますます疑わしい。

 「メリット。それは仲間になるってことだよ。」

 「はっはー。まあ薄々そう感じてはいだかな。貴様らもそう思ってただろ。」

 「まあ。」

 「それ以外なかったしな。」

 「一応言うけど、僕だけってわけじゃないよ。」

 或時のその発言に3人は頭が空っぽになる。

 「はっはー。もしかして或時関係の奴らが味方に作ってことか。」

 「違う。俺の一家で夜行の素質を持つのは俺だけだ。」

 「じゃあその夜行って名乗っとるやつの紹介なんか。」

 「それも違う。夜行との関係はないからね。」

 「じゃあ或時の持つ武器とかが手に入るってことか。」

 「おいおい。俺がイマジナリーフレンド持ちみたいなことを言うな。」

 やっぱ流石だな。

 3人は瞬時に返す或時の姿を見てそう感心した。

 とはいえそれ以外は・・・・まあそれしかないのだろうか。

 櫻木は大方予想がついた。

 「まあこちらも大変だったからね。ようやく2人の方向音痴らを捕まえれたし、」

 「誰が方向音痴だこの失踪人が。」

 「そうですよ。勝手に私らの事をマッピング能力が欠けたアホみたいな言い方をしないでください。」

 或時の背後から顔を隠した2人が武器を持って或時の首に向ける。

 1人は棘のフルフェイスをしたワイヤー使い。もう1人はペストマスクをし、スプレーを向けている。

 「あんたらまさか、陽無(かげなき)明星(めいせい)か。」

 陽無と明星。確か無所属の中に含まれていた。

 「はっはー。貴様らがここにいること自体ある意味珍しいな。否、存在したということが珍しいとも言えるな。」

 「存在すること自体が珍しい?日喰比。それはどういうことだ。」

 櫻木は日喰比に聞く。

 「はっはー。セコンドハンド。あいつらは()()()()()()()戸籍上な。」

 「は?戸籍上って」

 「ああ。というかあいつら殺死名の中でも変な奴らやねん。戸籍上とかやと情報がないんや。しかも生粋の()()()()()。」

 「裏切り、そんなの誤解しかないな。」

 「そうですよ。私はまともなだけ。まともじゃないのはそれ以外だよ。」

 陽無と明星はそう述べる。記録上死んだことになっているだけだが、それでも妙に引っかかる点がある。

 なぜそうしたのか。そして裏切者とは。

 「セコンドハンド。別に深い意味はないよ。ただこいつら二人の持つ能力を家の奴らが認めなかっただけだよ。殺死名の強さは遺伝によるものじゃなくて、その家が積み上げた技術にある。でも、この二人はその技術を継承せず、また新たなやつを作っただけにすぎない。だから家への反抗声明という意味で家を裏切ったという訳だよ。」

 なるほど。つまり馬が合うはずもなかったということか。

 「まあでもそれが特異的じゃないとそんなことはならないし、こいつらプライド高いから。」

 そして追うように煽りまくる或時。

 お前・・・マジでそういうとこだと思うぞ。

 「はっはー。とりあえずこれでそろったとなれば、何をするんだ。まさかパーティーゲームをするとかではないよな。」

 日喰比の高笑いで場面がさっと入れ替わる。先程までの空気を壊すような感じで始まった。

 「そんなことしないよ。現実だと一気に終わりそうで怖かったからさ、だからこれを機にゲームで片をつけるでもいいかなって思っただけだよ。」

 「どういうことだ。」

 「今から俺と、セコンドハンドのチームで3vs3でカオスマーケットを行う。」

 カオスマーケット・・・聞いたことないやつだな。

 「まあやってからのお楽しみってやつで。それでやるのかい。」

 「ここまで来てやらないって選択肢があると思うか。俺はあると思う。」

 「奇遇だね。俺もあるって思ったよ。」

 気持ち悪いなこいつ。変にシンパシーを感じないでほしい。

 「それで、結局。」

 「やる。」4

 「即答かよ。じゃあ始めようか。」

 [アルトキがカオスマーケットを展開しました。まもなくスタートします。]

 扉に入らずスタートするのか。

 しかも高速でルールが説明された。

 なるほどな。これはかなり変わった戦いになるな。


 [両者スタンバイ]

 [カオスマーケット スタートします]

 

 

 

ガンフラ豆知識

カオスマーケットについて

カオスマーケットはチームロイヤルのゲーム

唯一違うのは、ランダムに位置が入れ替わるというところ。

そして入れ替わる時間もランダムのため、タイミングがつかみづらい。

さらに、フレンドリーファイヤ機能がオンとなっているため、下手に手を出せば味方にも危害が加わる。

また現在テスト運行中。ベータ版は実施されている。

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