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最強の殺し屋は引退した後ゲーム廃人になるらしいです  作者: ドンドコ
ガンフラ 1章 羽ばたく弾丸核たる秒針
12/202

脳筋プレイですかー ᕙ( ˙꒳˙ )ᕗ

最近の趣味はpixivで推しを見て、ゆっくり料理実況を見ることです。

 その弾丸は、ハナブサの脳天に向かった。

 最初は櫻木が先制点を取ることができた。

 だが、それは叶わなかった。

 ハヤブサはもうそこにいなかった。

 彼が振り返った瞬間にはもうそこにいなかった。

 なぜなら、櫻木の目の前にいたのだから。

 瞬きもせずに捉えていた姿は、もういなかった。

 ハヤブサの渾身の一撃がふりかかる。 

 右手に装備されたメリケンサックは、櫻木の顎へと向かっていた。

 櫻木はそれを察知し、手に持ったハンドガンで、その一撃を受け流す。

 この瞬間わけが解らなかった。

 まず櫻木はミスディレクションを発動させていた。

 姿や音を捉えることができないため、初見では見破ることも不可能であった。

 また、弾丸は透明になっていて、避けることもできない。

 だが、奴はそれを避けたのだ。

 櫻木はハヤブサの一撃を受け流したが、あまりの力故に、後ろに弾き飛ばされた。

 ハヤブサが接近するが、櫻木は投擲具のフラッシュバンを取り出し、地面に投げる。

 その影響で、ハヤブサは足を止めた。

 櫻木はすかさず銃で撃つ。

 ハヤブサは動いてもいなかった。

 それなのに、ダメージがなかったのだ。

 「終わりだ。」

 その小言が聞こえた時には、櫻木はもう倒れていた。

 正確にいえば、脳天から凄まじい程の威力をもった拳が、櫻木に当たった。

 1発のゲンコツが、櫻木を倒したのである。

 この時に櫻木は感じた。

 お父さんにもぶたれたことないのに。というアニメのセリフなんかじゃない。

 敗北というもの。

 それは、櫻木の人生上滅多になかったことであった。

 ガンフラ連勝記録を、ハヤブサは砕いたのだ。

 [第1ゲーム 勝者 ハヤブサ

   これより第2ゲームに移行します]

 このウィンドウが開いた頃には、櫻木は床に倒れていた。

 仮装銃撃戦だから、砕かれた頭はポリゴンのように砕けている。

 完全にモザイクと同じ扱いではあった。

 一つ疑問に思ったんですけど・・・・メリケンサックって銃撃戦に関係なくね。



 

 [第2ゲーム スタート]

 「やっと2回目ですか。」

 「とりあえず、あのハヤブサって奴の能力がわかってないんだよな。」

 前回みたいな狩人ではない。

 なんなら、その見えない弾を見ることはできない。

 とすると、別の職業か。

 あんな速さやばい職業あるかよ。

 候補にあがったのは忍者と盗人、あと冒険家かな。

 特に忍者と盗人はスピード重視みたいなもんだ。

 冒険家はテクニックかな。

 意外にトリックスターのようだったような。

 まあ情報がないとあんまり動けないからね。

 櫻木はイカサマシャフルを発動させる。

 そこからトランプのスペードとハートを投げる。

 スペードは追尾弾。

 少なくとも位置情報をくれるからありがたいんだけど。

 その投げたスペードは、ハヤブサのほうへと向かっていった。

 その時に、ハナブサは避けようとしたが、運悪く足にそのトランプが突き刺さった。

 ガンフラのシステム上、片脚の損傷はスピードダウンが働き、移動速度が制限される。

 そして、2枚目のスペードが、ハヤブサの首を貫こうとする。

 でも、そのトランプは弾かれた。 

 櫻木はまだその光景を見ていないが、ハヤブサの首がそのトランプを弾いたのだ。

 距離は凄く離れていたが、その一撃を防いだのだ。

 「くっそ。歩きづらい。」

 「こうなったら、あれを使おう。」

 ハヤブサは手を伸ばす。

 するといきなり次元の裂け目のようなものが出てきて、そこからバイクが出現した。

  

 ライドスタンド

 バイク・車・飛行機など、様々な乗り物を出すことができる。

 ただし、その後に爆発する。

 スタントマンでも、乗り物系のアクションは多い。

 有名な外国映画の中にも、カースタンドや、飛行機などを使ったアクションもある。

 ハヤブサは、召喚したバイクに乗り、櫻木の方へと向かう。

 エンジン音が鳴り響く屋根の上で。

 そんな表現をしたのはこの小説だけだと思う。

 



 バリバリ

 バリバリバリ

 バリバリバリバリ

 「・・・バリバリ?」

 櫻木の耳にはそのような擬音語が聞こえる。

 ブン

 ブンブン

 ブンブンブン

 「・・・ブンブン?」

 ハローの方か?

 いや、そうじゃないな。

 なんというか聞いたことのある音だ。

 日常的にも聞いたあの音だ。

 エンジン音。

 ってことはまさか、なんかののりも・・・

 櫻木は上を見上げた。

 アクション映画でも良くありがちな、建物の屋根からバイクがくるシチュエーションだった。

 バリバリといった音は、屋根の木や瓦が壊された音。

 こんな住宅地でありもしない光景を櫻木は眺めた。

 「うおわ!」

 櫻木はハヤブサの乗ったバイクが櫻木の所へと着地し、櫻木は避ける。

 そして、そのバイクから離れる。

 するとバイクは爆発して、その破片はところどころに散らばる。

 そこから誰かが歩み寄ってくる。 

 もちろんハヤブサだ。

 「・・・遅い。」

 また、櫻木との距離を縮めた。

 足一歩分入るぐらいの間隔で、ハヤブサはまた一撃をくり出す。

 「もう2回目なんだよ。」

 櫻木はハンドガンの持ち手を使って殴る。

 ハヤブサの体勢が崩れ、そこから1発撃つ。

 ハヤブサは危機感を感じたのか、後ろへ下がる。

 「逃げても意味ないぞ。」

 ハヤブサは首を傾げた。

 櫻木はハヤブサに向けて撃った。

 「何度やっても同じこと。」

 ハヤブサ最大速度で、櫻木に近づく。

 2度目の攻撃はほとんど効かない。

 櫻木も同じように、2度目の攻撃には反応してたかのように。

 だが、ハヤブサは知らなかった。

 だって、櫻木はニヤリと笑ったのだから。

 すると、いきなり弾の弾道が変わった。

 角度が変わったとかではない。

 曲がったのだ。

 その曲がり用は異様であった。

 まるで追尾しているかのような軌道で飛んでいたのだ。

 そしてそのまま、ハヤブサの右肩をその弾は通過した。

 貫通したのだ。

 「なん・・・・で・・・。」

 だが、その弾は空中で急カーブをし、今度は首を狙ってきた。

 だが、ハヤブサはその弾を生身で弾いた。

 さっきのトランプ攻撃と同じような感じではあった。

 「やっぱりな。」

 「・・・あ?」

 「お前は最初俺の弾を避けた。だけどその後、お前は動いてもいないのに、当たらなかった。」

 「いや、正確には当たったけど何故か弾かれた。これで意味がわかった。」

 「・・・結局バレたか。でも、意外に早すぎませんか。」

 「まあ、俺の気になる職業だったし、マイナーだから忘れていた。」

 マイナー職業はマジシャン以外にもある。

 その中で、唯一無二の近距離型の職業がある。

 それが

 「スタントマン。君の職業だね。」

 ハヤブサは黙り込んだ。

 スタントマンは、近距離型と言っていいほどのものである。

 その能力は、ダメージ軽減とかのバフとかを使う職業だ。

 でも、その中で数秒間の無敵など凄まじい能力も持っている。

 「さっきのやつって、無敵だからできたことだよね。」

 それは弾を弾いたり、バイクの爆発をくらわすやり方。

 それはまさしく戦闘狂がやっていいほどの立ち回りである。

 「だから、僕の攻撃に対応できたわけだ。」

 「そして、関係ないけどもうひとつ言いたいことがある。」

 「・・・なんだ。」

 「君のプレイスタイルは完全に脳筋プレイなんだよ。」

 櫻木はハヤブサをバカにする。

 嘲笑うかのような態度を見せ、腕を組む。

 勝者の余裕のように見えるが、実際は1回負けてるんだけどね。

 敗者の余裕と変えた方がいい。

 そして、櫻木はハンドガンで再びハヤブサを射抜こうとする。

 だけど、この時に本当に意味がわからないことがおこった。

 どうやら無敵時間は短く、かつ再発動に時間がかかる。

 だけど、ハヤブサは放った弾を手で受け止めた。

 ここから訳のわからないことが起こった。

 それは、ハヤブサが高速回転をし、正面から顔面パンチをくらった。

 攻撃が通ることは想定外ではない。

 銃弾を受けた時にいきなり自らが高速回転した。

 それはわけも分からないことであった。  

 「やっぱ。脳筋だな。」

 [第2ゲーム 勝者 ハヤブサ

   これより第3ゲームに移行します]

 


ガンフラット・オンライン

豆知識

スタントマンについて

スタントマンはスキル数が少ないが、どれも強化をすることができる、強化職業

また、無敵や乗り物召喚などのこともできるので、近距離型の役職にとっては最高のものだ。

だが、ほとんどが銃などを使っているため、使用する人は少ない。


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