ブラインドなんで、お手柔らかに (*´ー`*人)タノム
このままスローベースだとまじでこの先の内容どんどんと改変されそうなんでハイペースで頑張っております
ジェームズ
彼女の説明をするには平安時代から生きた9人の貴族武士、鎌倉時代から江戸時代まで姿を消した存在、旧楽の仙人について説明しなければならない。
旧楽は元々武芸に秀でた平安貴族。特にこの時は武士自体が守り人としての機能を果たしていたため、貴族間における武芸は、演舞の方である。
彼ら9人は、自前の楽器とそれぞれの武器を持ち、さらに神を崇めていたため、振興行事には毎度平安京付近で演舞を見せていた。
しかしその鼓舞があったからなのか実際の所分からないが、少なくとも貴族であるにも関わらず源平合戦の際にどちらともつかなかったのか、彼ら9人は平家、源氏関わらず数十兵からなる部隊を壊滅させた。
武術であればおそらく当時は愚か、この時代に生まれていない剣豪、宮本武蔵やスウェーデンで偉業をなした狙撃手シモヘイヘでさえ彼ら9人の足元には届かないだろう。
しかし彼ら9人は、江戸時代に戦った殺死名十二家系の始まりと戦い命を落とした。
けれどもいささか疑問に残るのは、彼らが数世紀渡っても生きているところだ。
それが彼らが仙人と呼ばれた所以なのだろう。
彼らは不滅の存在だった。しかしここからはスピリチュアルなことであり、科学的根拠では説明することは不可能と言っても良いぐらいだ。
彼らは命を落としても体は腐らなかった。いや、不滅だからこそ腐らないのだ。
だから彼女は、ジェームズは取り込んでしまった。
彼ら仙人の一部を。
仙人らがたとえ死んでも、その死体は消えずに残る。
そしてジェームズ。彼女は日本人でもない。いや、日本人でないからこそ、こうなったとも言える。
ジェームズの家は外国では珍しい日本の考古学を研究する機関である。
そして彼女はミイラ化された仙人の心臓に小学生の時に触れた。
それはただ彼女の両親か研究員が発見したものであった。
だが研究員や両親が触れても何も起こらなかった。
当たり前な話だ。命を落としても意識はある。仙人の部品は意識がある。
そしてジェームズが触れた時に、仙人は彼女に取り憑いた。
だから彼女は殺人と死刑を何回も行った。仙人の部品は妖刀のように、なにかに執着していたようなものだったからだ。
また、死なないのは仙人がそれを防いでいるに過ぎなかった。
これが、ジェームズの詳細である。
「しかし仙人とはな。これまた殺しがいがあるな。」
「コロスナコロスナ。」
「そう何回も拒否るなよ。ただ俺は殺すんじゃねえ。殺すときならただ壊す。殺すのは俺からすればデザートだ。メインはいつだって壊すだ。」
宵咲が両手に持ったポンプショットガンを構えて撃つ。
ジェームズはそれを避け、すぐさま回転蹴りで、2つの銃口を破壊した。
「ハカイ。ソレハワタシ。」
「いいじゃんいいじゃん。そう来ないと。」
宵咲はジェームズの足を掴み、手元に手繰り寄せる。
そこからソードオフショットガンを装備し、二三発撃った。ゼロ距離で。
スキル リフレクト
その攻撃は無効化され、そのうちの半分の威力が宵咲に襲う。
宵咲はダメージを受け、すぐに距離を取った。
「忘れてた。そういえば格闘家にはそういうスキルがあったか。」
まあにしては効果時間長かったけどな。もしかして装備か。
するとジェームズは追撃で真空飛び膝蹴りをかます。
宵咲はすぐに躱し、またショットガンを突きつけたが、先程の光景が頭で覚えてしまい、またもや後ろに下がった。
ち。俺としたことがビビっちまった。
でも今は瀬戸際のようなもんだからな。負ければリスボーンはない。
というか大体10分経ったろ、なんであいつ無傷なんだよ。
それにあの目隠し、なにかあるな。
「カンガエルナ。」
宵咲が慎重にジェームズを観察するのに対し、ジェームズはすかさず攻撃を行う。
とはいえこの状態となれば、超近距離戦闘となると圧倒的にジェームズの方が有利である。
簡単な話。銃を撃つタイミングを見失うからである。
それに宵咲が持つ武器はソードオフショットガン。そしてポイント補給する場でもないところ。
両者それぞれ武器も買えない状態。
つまるところ宵咲が勝つ可能性は毛頭ないようなものだ。
だがそれは一般論。
彼が勝つ可能性はそう言う状況下でしか判断できないものである。
それに彼自身瞳の黒色化を行ったとしても、ジェームズはそれを遥かに上回っていた。
第3ラウンドでそれは分かっている。
だから彼の秘策は単にその状況下になれること。そして、上手に回避することだけなのだ。
宵咲は横暴でハチャメチャな攻撃を行い、ジェームズを遠ざける。
ジェームズは戦闘は一流でも戦い方は素人である。
もし武術をやっていた人ならば冷静に見て判断するが、ジェームズのような素人は攻撃を避ける本能が高いため、すぐに逃げの体勢を取るのだ。
だからこその油断である。
もし彼女が銃を持てたら話は変わっていた。
たとえ距離を遠ざけても撃てるからだ。
だけど彼女は与えてしまった。
天蓋を外し、前髪を片手で大きくかき上げ瞳を見せつけるかのようにジェームズを睨む。
その瞳は、赤の十字架が真ん中に刻まれていた。
十字の世界 完全顕現
ガンフラ豆知識
ポイント補給について
ポイント補給はポイントエリアか、味方からの受け取り、相手をキルして奪取するといったやり方がある。
また、ポイント補給エリアの半径は大体5mぐらいなのでそこで大戦闘になる可能性もある。




