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最強の殺し屋は引退した後ゲーム廃人になるらしいです  作者: ドンドコ
ガンフラ 4章 傀儡人間劇場とブラインドコマンダー
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予測外しサイコーー \('▽' )/=3 Foooooooooo!!!!!!

いやー今回の章かなり長めになってますね(他人ごと)


 「さっき『?トラップ?』を置いてな。そのおかげで、ダメージが与えられずに済んだよ。」

 リクリエーターは不気味な笑みを浮かべる。

 月喰飛はその笑顔で察した。

 こいつがおあいこだって。もし炎のダメージで同等の減りがあっても、HP量によって勝敗は決するはずだ。

 それにこれは紐。しかも燃えている。

 なら、そのままこっちに引っ張ればちぎれるだろうよ。

 月喰飛は燃えている紐を引っ張る。

 しかしその紐は破れなかった。燃えている紐は耐久性はないはずだ。

 「ごめんね。実はこれ中身ワイヤーなんだよ。少し分かりづらかったかな。」

 ワイヤーってことは金属物質か。確かにそれだったら引きちぎろうにも引きちぎれない。

 でもそれはお互いさまってことだろ。だったらここで殴り合えばいいってことだろ。 

 月喰飛は右足を大きく上げ、リクリエーターの腹部に当てようとする。

 しかしその攻撃をする前に、リクリエーターはそれを察知したのか、隠し持っていたナイフを取り出し紐を切る。

 ここで月喰飛の思考は停止する。

 先程中身がワイヤーだと言っていた彼がいきなりナイフを持ったかと思うと、その紐を切ったのだ。特性のナイフではない。ただのナイフ。ワイヤーでしかも一瞬で切ることのできないものだ。

 それをリクリエーターはいとも簡単に切ったのだ。

 「ごめんごめん。ワイヤーっていうのは嘘だった。本当は中身ゴムなんだよね。輪ゴムなんだよ。」

 そう、リクリエーターはこの土壇場で嘘をついた。いや、土壇場だったからこそ嘘をついたのだ。

 確かに月喰飛がこの状態で、ただ引きちぎれないと思っていても、それ以外のことを考える。ワイヤーでないとも考えるのだ。引きちぎれなければ切ればいいと思う。

 だが現在の月喰飛の状態は、人格の変化。リクリエーターの攻撃が当たらずに焦燥。そして、その考えを起こす前に放ったリクリエーターの一言。これらが月喰飛の思考の妨げになっていた。

 リクリエーターは紐を切った後、そのまま後方に下がり月喰飛の蹴りを躱す。

 そこから新しく重火器を装備する。装備したものは、ロケットランチャーだ。

 リクリエーターが放ったミサイルを月喰飛は狙撃銃で相殺。その後追撃を行うが、リクリエーターはそれをさっと避ける。

 「こいつ。ちょこまかと。」

 いや、焦るんじゃねえ。彼女の動きは何かしらの法則があるんだ。

 そういえばあの時、天井を撃ち抜いた時も、その瓦礫が一個も当たらなかった。

 なんだったら思い出しただけではらわたが煮えくり返るようなピタゴラスイッチも、検証無しの一発で行えたんだ。

 「もしかしてお姉さん。見えるのか。未来が。」

 月喰飛はリクリエーターのもつ能力に気づく。

 しかしそれよりも前にお姉さんと呼ばれて嬉しくなり膝をつく。

 そして冷静になり、「そうだよ。」と答える。

 なるほどな。つまりこの人は分かったうえでやっているのか。かなり嫌な奴だな。

 「じゃあこれも行けるってことですかね。」

 月喰飛は銃弾を前方にまばらに投げる。

 投げた銃弾は空中を舞い、月喰飛はそこにめがけて発射する。

 放たれた銃弾は、空中に舞う銃弾に当たり、そこから跳ねて別の銃弾の方へ向かう。

 「なるほど、跳弾が可能な状況を作ったのか。」

 でも、それには慣れている。

 跳弾は確かに厄介だけど、跳ねれば跳ねるほど、速度は落ちる。

 それにあれは未完成だ。以前アルターエゴくんにもらった狙撃手はそんな程度のものじゃなかった。跳ねれば跳ねるほど加速し、威力が跳ね上げる。二次関数的にね。

 でもあれと比べれば、大したことはない。

 リクリエーターはハクの映像を思い返し、跳弾を観察する。

 しかしその後思いもよらないことが起こった。

 壁となっている銃弾が次々に遅く迫ってきているのだ。

 まさか、跳弾を利用して迫ってきている。ばらまかれた銃弾が放たれた銃弾に当たることで、どんどん私の方に動いている。

 でもスピードは遅い。・・・あれ。そういえば放たれた銃弾は一体。

 リクリエーターはその銃弾を探す。その時すでに月喰飛の作戦は終了していた。

 [制限時間を切りました。これからサドンデスに移行します。]

 [サドンデスの場合リスポーン不可となり、残ったプレイヤーの数が多いチームを勝ちとします。]

 制限時間オーバーでサドンデスに移行。

 その知らせが全プレイヤーに知れ渡ると同時に、月喰飛は二発目の銃弾を発射する。

 その時には迫る銃弾は機能を失い地面に落ちていく。

 そしてリクリエーターは二発目を発見。

 その場所は目と鼻の先であった。

 「終わりだ。」

 「ありがとう。それしか言う言葉が見つからない。」

 リクリエーターは、バウンスを起動させた。

 銃弾が当たると同時にバウンストラップが作動し、その勢いのまま反射。今度は月喰飛の方に銃弾が向かう。

 「はじめからこれを読んでいたんだよ。」

 無数の銃弾を囮にした攻撃。でもそれはもう経験済みだ。

 迫る銃弾を月喰飛は咄嗟に狙撃銃でガードする。

 その銃弾は偶然にも、いや奇跡的に狙撃銃の銃口に入る。

 それと同時に狙撃銃が壊れた。

 「そういうことかよ。」

 あの人は他人の行動を予測して対処してるんだ。そして相手には脅しや狂言、非効率で倒さないようなやり方を平気で行う。

 あの人は、他人を予知し自分を奇天烈に起こす。全てを読んで、読めない攻撃を起こす。

 完全にイカレている。

 

ガンフラ豆知識

武器破損について

武器の破損は現実的に出来ている。武器には全て耐久度があり、その耐久度が0になると武器は破損する。

また、変わった場合もある。銃の場合銃口がジャムされて撃てなかったり、マガジンの銃弾のサイズをミスると同様なことも起こる。マガジンに関しては修正が入っているため、このようなことはない。

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