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最強の殺し屋は引退した後ゲーム廃人になるらしいです  作者: ドンドコ
ガンフラ 4章 傀儡人間劇場とブラインドコマンダー
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SICKHACK Nー2 カタカタ((((( ˙-˙ )))))カタカタ

とりあえず能力がかなり人外じみてきた。

そしてまだまだ特殊能力が出てきます。もうゲーム関係ないな。

 空刃流は、刀を使わないスキル。

 強いて言うならば、手刀のスキルである。

 そして空刃流韋駄天双刀陣は、HPを半分使用し、スピードと攻撃力を上げる。

 しかしスカラーが一番驚いたのはそこではなかった。

 スカラーはマインドの両目に驚く。

 「黒い目と、電子の目。」

 「電子の目は君もそうだろ。」

 瞳の電子化。それは禁忌の覚醒術である。

 瞳の電子化は黒色化とは違い、誰でもなれるものではない。

 電子化。それははっきり言ってしまえば超能力に近いものである。

 人間の情報処理能力が限界を超えると、大抵はショートするが、その時に奇跡的な確率で電子化が起こる。

 そして瞳の電子化を持つ人間は、人の持たない潜在能力を開花させる。

 それは次元を通り越す。たとえゲーム内であろうとも。

 「じゃあやりますか。手刀開眼。」

 マインドは姿を消す。

 いや、速すぎて気づかないほどのスピードだ。

 「でもそんなのは、到底意味もないことだ。」

 スカラーも同じように電子化の状態となっている。

 α→スフィア

 スカラーの辺りにあった瓦礫が吹っ飛ぶ。

 するとマインドの手刀がスカラーの顔の前で止まる。 

 「圧力だ。圧力は全てを制覇する。たとえどんなスピードで突っ込んできても、攻撃は届かない。」

 気圧か。

 スカラーのあの状態は、全ての圧力。というより相手が促進するベクトルの反対方向に力が大きく加わっていく。

 そしてスカラーに近づけば近づくほど、その効果は増幅する。

 「完全に超能力だろ。それ。」

 「超能力。単にプレッシャーを放ってるだけだけどな。俺はただそのプレッシャーを具現化させているだけだ。」

 プレッシャーかよ。

 でもそれが具現化するということは、完全に防御しに来てるな。

 「まあ逃げるんだったら今のうちだな。α↑リフト。」

 マインドとスカラーは同時に宙を舞う。

 「空刃流 空端多刀狩(くうたんたとうがり)

 空端多刀狩

 無数の斬撃を飛ばし、半径50センチの障害物を全て切り刻む。

 そして、そこから数秒間空中で自由に動くことが可能となる。

 マインドは空中を闊歩しながらスカラーに向かう。

 スカラーはマネキンを数体呼び出し、そこから圧力でマネキンを飛び道具にして、飛び出す。

 「無駄だ。」

 マインドはマネキンを数体壊す。

 しかしそこから巨大な吸引力が発生する。

 α←ホール

 「さあどうする。たとえ抜け出しても、勢いはなくなるな。」

 「無くなるって、そんなの俺が決めることじゃないけどな。」

 空刃流 空端多刀狩

 「なるほど。手刀で多く切り刻んで、圧力を分散させるか。」

 「まあそれでも、かなわないものだけどな。」

 両者共に地面につく。

 その時にスカラーのチェンソーがエンジンをふかし、突っ込んでくる。

 空刃流 韋駄天双刀陣

 マインドは手刀でスカラーのチェンソーを割る。

 そして第二撃。

 α→スフィア

 咄嗟に発動した防護壁がスカラーをマインドの攻撃から守る。

 α→ストレート

 スカラーはマインドを吹っ飛ばす。

 α↑レフト

 α←ホール

 圧力でマインドを操作し、スカラーは手元まで近づけさせた。

 「粉砕しろ。」

 α⇒バンプ

 迫りくる拳は、多大な圧力を纏いながら飛んでくる。

 空刃流奥義 虚喰(うろおぼえ)

 虚喰

 このスキルは、自身のHPを1にし、あらゆる攻撃を喰らい、なかったものにする。

 マインドはこのスキルで、スカラーが放つ圧力パンチを防いだ。

 「まさか間一髪というべきか。」

 するとスカラーの胸部分が斬られる。

 「空刃流。それは明らかなる自棄だ。でも、そうでないと面白くない。」

 「やっぱり。いかれてる。」

 「いかれてる?それは誉め言葉だよ。それに、俺自身が持つ電子化能力は、はっきり言ってリスキーなんだよな。」

 マインドの電子化能力。

 実際に見たことはない。というか使用していたことがあったのかと疑うレベルだ。

 「見せてやるよ。俺の電子化能力。」

 なるべく最高状態にするか。

 するとスカラーの姿がゆがんでくる。

 圧力による密度凝縮。どこまで器用なんだ。

 「さあ。どうするんだ。」

 「決まってんだろ。殺す。確定的にだ。」

 「足音もなく、ただ消えるように、スカラー。お前は気づかない。」

 マインドの電子化能力

 それは、スカラーが見たことがないといっていたが、実際は違う。

 見えない。というより発動しても認識できない。

 足音が一回鳴る。

 そしてその時にはすでに、スカラーの首に大量出血を起こしていた。

 「な。」

 「言っただろ。足音もなく殺すって。」

 空刃流のスキルで攻撃力が上がっている。でも・・・たとえそれでもおかしいだろ。

 いつマインドはこの場に居たんだ。

 「残念だけど、気づくやつはいないよ。誰であってもだ。」

 マインドの電子化能力。それは、()()()()である。

 正確に言えば、観測時間のパラドックスで起きるクロノスタシスを人為的に発動させたのである。

 時間を感じるのは、今の時間と少し前の時間を同時に観測している。

 しかし少し前の時間が今の時間に変わってしまうと、時間が止まったかのような現象が起こる。

 そして、マインドの電子化能力は情報の多量放出による観測時間のラグの発生。

 その秒数は1秒どころか、10秒起こるものである。

 しかしデメリットもある。それは、多量情報はマインド自身にも負荷が来るということだ。

 「じゃあ俺の勝ちってことで。」

 たとえバリアを張ったとしても、情報処理の優先順位がマインドからになるため、どれだけ防御しても無意味と化す。

 それがマインド。元殺し屋ハッカーの力である。

眠いんでパス。

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