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最強の殺し屋は引退した後ゲーム廃人になるらしいです  作者: ドンドコ
ガンフラ 4章 傀儡人間劇場とブラインドコマンダー
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SICKHACK Nー1 カタカタ((((( ˙-˙ )))))カタカタ

いやー。新しい設定てんこ盛りにしましたよ。はははははははは。

ちなみに今回ので番外編含めの100話です。

いやー。続けて二年たちましたよ。何もしませんが。

 「おいおい。逃げるなよスカラー。」

 「本当にまじでウザすぎる。」

 マインドとスカラーは現在倒壊した敵陣地の中心部で戦っている。

 当然辺りは瓦礫で埋め尽くされている。

 マインドは刀を振るい、スカラーはそれを避ける。 

 こいつ。俺に攻撃させないためか。

 チェンソーはエンジンをかけないと攻撃できない。

 そしてマインドは恐らくそれを防ぐために今攻撃している。

 だからこそ避けることしか出来ない。

 ・・・ただそう思わせるだけだ。

 スカラーはマネキンを複数体出す。

 マインドは刀を素早く振るい、切り刻む。

 「何度やっても意味ねえよ。」

 「ああそうだな。ハッカーだということを忘れてなければのことだったら。」

 ハッカーのパッシブはハッキング。

 それは当たり前すぎて忘れていたことでもあり、マインドの頭の中にはなかった。

 ハッキングはこのゲームシステムではない。ゲーム上のハッキングは、ステージさえも操作する。

 彼はハッキングし、ポイントシステムを止めた。

 そしてマインドはポイント上昇がされなくなったため、一瞬戸惑う。

 しかしその一瞬が命取りとなった。

 スカラーはチェンソーをふかす。

 高速回転する刃がマインドを襲う。

 「そう言うことか。」

 とはいえ今持っているポイントは230ポイントか。

 それにこの刀が消えてしまえば、ポイント供給が不可能となっている今だとかなりの痛手だ。

 どうする。

 考えろ。考えるんだ。

 ・・・いや、考えなくてもいい。

 刀なんてなくてもいい。

 最悪何とかなるだろ。

 でもそういったどうにかなる理論は捨てる。

 あいつは本気だ。本気で俺を殺そうとしている。

 なら簡単だ。その逆をあえてつかせてもらう。

 マインドは刀をチェンソーに突き刺す。

 回転する刃は刀を打ち砕く。

 そしてチェンソーは全くの無傷である。

 「とうとう怖気ついたのか。マインド。」

 「ちげーよスカラー。こんなの意味がないってことは分かっているさ。」

 マインドは鞘を持ち、空中に投げる。

 「スキルなんて無くたって、スカラー。お前は倒せる。」

 「・・・そうか。ならここで終われ。」

 マネキンが後ろから現れ、マインドを羽交い絞めにする。

 「それだよ。お前と俺の違いはこれだ。」

 マインドは後ろを向きながら突っ込んでくる。

 自爆特攻。

 いや、マネキンを盾にしたやり方か。 

 「違う。」

 マインドは力を抜き、チェンソーの刃に沿って、回転に従ってスカラーに突っ込む。

 「そもそも俺の武器は知ってるだろ。抵抗速度ガン無視の頭突きだよ。」

 マインドの頭がスカラーの額にぶつかる。

 その前にバケツが当たり衝撃が先に来た。

 「大雑把すぎる。」

 「だからこそ違うんだよ。」

 それに俺は分かってんだぜ。

 マネキンのスキルは命令一回に従う。

 それに、それは対象者のバイタルで変わる。

 急変した状況に対処できていないのなら、お前のマネキンは効果を打ち消されるんだろ。

 「これでもらった。」

 マインドは空中で体を起こし、バケツを後ろから強烈に蹴る。

 スカラーは倒れる。

 その時に手からチェンソーが離れる。

 マインドは着地したとき、マネキンをはがそうとする。

 しかしマネキンは離れていない。

 というか離れない。

 まさか。

 「これが違い。残念ながら、そんな昔な話は忘れたよ。」

 後ろからスカラーが、バケツを脱いだスカラーがチェンソーを持って襲ってくる。

 まさかあれは、マネキン。

 一体いつ変わった。

 いや、初めからか。

 ・・・・んなこと分かってるんだよ。

 するとスカラーの目の前に鞘が落ちてくる。

 「間抜けはお前だろ。」

 マインドは鞘を手に取り、チェンソーを防ぐ。

 しかし鞘はチェンソーによって破壊された。

 「お前も馬鹿だな。バケツを被る理由はまさしくそのためだよ。」

 「マネキンによるデコイか。まあうすうす感じてはいたけどさ。」

 「それでどうするつもりだ。」

 「どうするつもり?」

 「お前の勝ち筋はないのにさ。」

 「ははは。いや勝ち筋とかはどうだっていいんだよ。」

 「何故?」

 「何故って。それは簡単。勝つからさ。筋なんておこがましいって感じるくらいにね。」

 [ポイントが復旧しました。]

 「それにお前は侍を舐めすぎだ。」

 「なんだと。」

 「刀なんて無くても自分で作れるもんなんだよ。」

 そう。なくてもいい。

 ポイントでスキルを購入。

 刀ばっかこだわってたけど、なくても強いってことは証明しねえとな。

 「空刃流(からばりゅう) 韋駄天双刀陣(いだてんそうとうじん)。」

 マインドは手刀を構えると、背中に引っ付いているマネキンを粉々に切り刻んだ。手刀で。

 「それにこれだけじゃない。元殺し屋の力ってもんを見せてやるよ。」

 「まさか。」

 「ああ。あいつら。殺死名十二家系も使っていた奴だよ。まあ頑張ろうよ。」

 マインドの目は次第に黒く染まっていく。

 「そしてそこから君の持っている能力も合わせる。そしたらこうなるな。」

 マインドが目をつぶり、開いたときには右目の黒色が薄まり、淡緑色の瞳にeが書かれた目へと移り変わった。

 「まさか。瞳の黒色化。そしてそれと同時に、瞳を電子化させたのか。」

 「そうそう。君もやれば。」

 スカラーはため息をつく。

 「やっぱりお前は天才だ。もうここまでくれば引き下がることは出来そうにもない。」

 スカラーの目もマインドと同じように両目の色が淡緑色になっていく。そしてその瞳の文字はαであった。

 

 

ガンフラ豆知識

マネキンについて

マネキンはハッカーのスキルCRコントロールロボットサモンというスキルでマネキンを出す。マネキンは最大3体まで出すことができる。前回はスキルを何回も使えたため、大量生産することができた。

基本的にマネキンはスキル発動時に出す命令に従って動く。

また、それとは別個でもう一つ。スキルハックバイトというハッキング可能な物であれば動かすことが可能となるスキル。

パッシブとは違い、効果も広範囲ではあるが、欠点としてクールタイムが長いのである。

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