UNWELCOME STRIKE ( つ•̀ω•́)つレッツゴー
作成中に寝落ちして、気がつけば朝となっていました。
あれ?
「今のって。」
「銃弾だったよね。しかも、私でさえ気づくことが出来なかった。」
確かにそうだ。
リクリエーターはゲーム上の物理エンジンなら全て把握することが出来る。
それは、その後に起こる起動も完璧に見ることもできる。
しかし今のはそれさえをも超えた所業であった。
スタートと同時に発砲された銃弾は、そのまま俺たちの隙間を通ってコアにダメージを与えたからだ。
こんなことは普通に考えたら不可能なものだと断定したいものだ。
でもマインドから聞いた話だと、宵咲と暁以外に、月喰飛がいると言っていた。
月喰飛は確かに狙撃の腕はかなりの凄みを持っている。
それと同時に臆病な性格からくる超絶といっていいほどの慎重さも兼ね備えている。
でも今のは少し違って見えた。
臆病であるならば、攻撃よりも先に防御をするところだろう。
しかし彼はそんなことをせずにすぐに攻撃の体制に切り替えたのだ。
「とりあえずどうする。これで相手はコアの場所を把握していることとなるが。」
「まあいいんじゃない。いや良くないか。でもそれは私たちだって同じだよ。」
現在2対2
次の1戦で勝負が決まる。
「じゃあこうしよう。ここはあえて、防御捨てての全員特攻。」
リクリエーターの案を聞くと、マインドはリクリエーターの頭をたたく。
「何するんだ。」
「お前の方こそ何考えてんだ。相手は始まった瞬間に勝負をつかせることも出来るんだぞ。」
「はー。これだからビビりは。」
「誰がビビりだ。」
「ケンカハヨクナイ。」
試合が始まる前なのに、この場はいつも通りにリクリエーターとマインドが喧嘩し、それをジェームズが引き止めるという状況が起こっていた。
「おいさく。何笑ってんだ。」
「別に。でもまああいつ言ってたよね。」
「あいつってスカラーか。・・・・ああそうだな。」
「そうだね。」
「ナニ・・・・ナニガ。」
「だってこれ。元々喧嘩を売られたから買っただけだしな。」
3人の笑い顔がどんどんと悪い顔へと変わっていく。
明らかに悪魔であった。
[それでは第5ラウンド。試合開始です。]
その開始と同時に、リクリエーターとジェームズは目の前の壁を壊す。
「ひえーーー。ああああの人たち壁ここここ壊してますよよ。」
「なんだなんだ。何が起こってるんだ。」
腰を抜かす月喰飛に対し、宵咲はげらげらと笑う。
「どうやら相手は既に屋外にいたらしいな。ジェームズくん。やっちゃって。」
「リョーカイ。」
ジェームズは壁を破壊した時に出てきた瓦礫を敵陣地に向かって投げる。
土煙の多い中、大きな破壊運動も相まって、相手の方の狙撃がかなり遅れた。
月喰飛の臆病な性格が仇となり、ジェームズからの先制攻撃が炸裂する。
瓦礫は次々に敵陣地に攻撃していき、気がつけば相手の塔は亀裂が生まれ始め、傾く。
「こいつらまさか初めから壊すために。」
しかもかなりまずい。
スカラーはさらに考えていく。
ハッカーで培った情報統合や処理をつかい、数秒間で完璧な防御方法を作り上げた。
「全員拠点から出ろ。そこから銃弾をくらわせろ。」
「やだ。」
「いやです。」
「むりです。」
「こいつら。」
殺死名十二家系はとにかく我が強い。
しかもスカラーの言葉なんて聞く気は元々ない。
「当たり前だろ。この後何が起こるかなんて、到底理解し難いものでも無いからな。」
宵咲の上から4人のプレイヤーが現れる。
「どうする。誰狙う。」
「私はあの紙袋。トラップでも一手遅れたし、あの一撃は私が解明したい。」
「なら俺はスカラーだな。まだ何か秘策を持ってる顔だぜ。」
「ジェームズ。君はどうする。」
「ワタシハアノカサッポイヤツ。アイツニゲタ。タオシタイ。」
じゃあ残りはあの狐面。暁だな。
確かにまだ物足りないな。必要以上に痛めつけてやる。
両者が地面に着地した時、ジェームズは拳で地面を割り、そこから飛び出た石を拾って投げつけた。
宵咲はその石をショットガンで粉々にする。
それが開戦の合図となったのか、マインドとリクリエーターとジェームズは指定した相手に向かって攻撃を開始する。
「ひいいいい。さっきの人。大砲で装置作って楽しんでた人。」
「ああ。それはそれはたいそう楽しかったよ。」
「マインド。お前。」
「いやー。煮え切らないだろ。お前はまだ何か隠してるからな。」
「この娘。」
「タオス。ヒキョウハイヤダ。」
「じゃあ残りはあなただけか。」
「安心しろよ暁。その黒い目をすぐさま変えてやるよ。」
ガンフラ豆知識
建物の損壊について
建物は当然耐久度というものがある。
また、1部が壊れれば物理エンジンにしたがってそのままジェンガのように崩れることもある。




