プロローグ さよならキルライフヾ('ω'⊂ )))Σ≡サラバ!!
とある廃ビル
その周辺には人は住んでおらく、廃墟の都市であった。
そのため他のとこからは目をつけられない。
そんなとこで、ある事態が起こった。
「リーダー、本当に引退するんですか。」
「うん。」
「何故ですか。いきなり殺し屋を辞めるって。冗談ならいい加減にしてください。」
「いやまじだよ。」
そうリーダーと呼ばれる殺し屋が引退をするのだ。
「リーダーは凄かったじゃないですか。アメリカのギャング集団を数秒間で壊滅させるほどの力と、15歳の時に七カ国の言語をマスターしている。さらに、今まで殺した人数は五千人。若き天才と呼ばれるほどで、ギネスにも載るぐらいじゃないですか。」
「嫌だなそんなギネスは。」
リーダーはそれにツッコム。
そもそもリーダーは、黒髪でモデル体型で、なにかと顔もいい。
そしてターゲットをやった後は、隠蔽工作をし、この真実さえも無かったことにしている。
最近では神隠しと呼ばれているが、それが彼の仕業であると考えることは無いだろう。
「まあ、理由としては・・・」
部下が唾を飲む。
「人殺しに飽きたから。」
とんだサイコパス理論である。
「あと、俺今やりたいことがあるんだ。」
「やりたいこと?」
「今から日本に行って、最近のゲームソフトを買いに行く。」
「・・・・・それがやりたいことですか。」
「ああ、そうだ。」
「・・・・リーダー・・て、ゲームしてるんですか。」
「んっ。ああ、してるよ。ちなみに世界ランキングで一位になったことがある。」
「・ ・ ・」
「ええええぇぇぇぇぇーーーーーーーーー。」
部下は驚いた。
殺しが日常のリーダーがまさかのゲームをしており、かつ世界で一位になったことがあるのだ。
「ゲームってあれですか。」
「・・なにが。」
「ファミコンですか。」
「ちげーよ。いや違くはないけど。」
今さらファミコンが出ることはあまりない。
今ではフルダイブ型のVRか、PCゲームが主流である。
ちなみに今でも携帯型ゲームをプレイする人もいるにはいる。
ちなみにリーダーは今あるパズルゲームをしている最中なのだ。
「というわけで俺は辞める。」
「ちょっとリーダー。」
部下は止めようとするが、もう遅かった。
彼は姿を消していった。
足跡を残さず、さながらフクロウのよう。
最強の殺し屋が引退したことにより、裏社会は混乱が生じた。
本人は今行方をくらましており、部下の証言では廃墟にすらいなかったらしい。
そこから二ヶ月後。
日本で新しいゲームが発売した。
もともと海外が先に出したゲームである。
そのゲームはFPSゲームであり、今までにない機能があるらしい。
もちろんその殺し屋は当日に密林で買おうとしたが、あまりの人気さに完売し、在庫切れとなった。
リーダーと呼ばれる彼はしかたがなく、そのゲームを買いに外に出た。
最強の殺し屋は引退した。
しかし、二ヶ月経ったあとなので、さすがに警戒することは無くなった。
彼の名はいろいろあり、それらに統一感はない。
アメリカでは、メルト・ヴァング
中国では真誠
フランスではペソーン・ジョンティー
ロシアではロジーナ・リンボル
韓国では진리를 찾아
そして、日本では櫻木優斗と呼ばれる。
そんな彼は今まさに始まる。