そういうことかもしれないね
この先、行き止まり
その看板は冷たい表情をして
ボクを見つめている
そのさきにどうしても行きたいんだ
そのさきにある光景をボクは
なんとかして、一人占めしたいんだ
だから、行けるはずの道をこっそり
教えてほしいんだ
看板はカタル・・
『答えはNO』
『そのさきはキミのものじゃない』
『正確に言えば、キミだけのものじゃない』
新大陸を発見した誰かのように
ボクはある意味ヒーローになりたいんだ
看板は、またカタル・・
『キミはいままで人にやさしくしたことは
あるのかい?』
『キミは人にありがとう、と言われたことは
あるのかい?』
『いままでキミの目の前に映っていた景色は
誰のものか分かるかい?』
僕は思う・・
そういうことだね・・
自分中心で考えていたこと
せめて、その先の光景を楽しみたいのなら
周りの人に教えてあげないといけないね
そういうことだね
きっと、そういうことだよね
お読みいただき、ありがとうございました。