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4話記憶を見てみるよ!
気がつくと俺、早詩風南は、横断歩道で信号待ちをしていた。
(ここは!)
口を開こうとするが、喋ることはできない。どうしてだ?と思いつつ周囲を見ようとするが首すらも動かない。
(天使は、記憶って言ってたから俺は何も出来ないのか……)
そう俺は結論付ける。
横断歩道の信号は間も無く青に替わろうとしていた。周囲に人達は、徐々に前に出始めている。
「おい、あのトラック……」
「止まらなくないか?」
聞こえた声に反応しトラックを見ると、運転手は寝ているように見えた。
「マジかよ!」
と言いつつも横断歩道を渡っていないため自らが被害に遭うことはないと思いホッとする。だが、それも束の間目の前ではトラックに気づいていない様子の小学生が2人、横断歩道を歩き始めている。
その瞬間、身体が勝手に動いた。記憶だからだろう。もし、今の自分で身体を動かせるならきっと動かなかった。
「間に合え!」
と走り出して、小学生を前に押し出す。どうにか、トラックが通る範囲は外れただろうと思い自分も脱出しようとする。
「あ……」
このタイミングでかよ、と言わんばかりに足を滑らせて転倒する。ギリギリ間に合っただろう脱出は、この瞬間ギリギリ間に合わないに変わる。
目の前にトラックが迫り……




