表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/25

3話転生前だよ!

 俺は、高級感を感じる椅子に座っていた。お金持ちの家にありそうな椅子だが、座っているのがジャージを着た自分では全く絵にならない。


「それでは、転生に入りたいと思うのですが、問題はないでしょうか?」 

「すみません、もう一回説明お願いして良いっすか?」

 目の前の美人の言葉に対して、俺は挙手して答える。


「では、改めて」

 笑顔(多分営業スマイル)だろうものを浮かべて、美人が言う。


「お願いします!」


豪華な椅子の上で、真剣に授業を受ける学生のように背筋をピンと伸ばして耳を傾ける。


「まず早詩風南さん、20歳……貴方は、あなたの住む地球に置いて亡くなられました。このことについては、ご冥福をお祈りいたします」

「亡くなった?誰が……俺っすか?」

「はい、その通りです」

 美人の返答を聞きながら俺は、どうにか思い出そうとするが、死んだ瞬間など思い浮かばない。素直に目の前の人と話しているが、これは夢だよな……と思い始める。


「夢ではありませんよ。死の瞬間は、誰であれ良いものとは限りませんので、その記憶はこちらで預かっております」

 と言い宝石と思われる煌びやかな石を見せてくる。


「あんたは一体……」

「私は、転生担当をさせてもらっている天使ですよ。神様の部下とでも思ってください」

「マジかよ!……ああ、いや失礼しました。本当ですか……」

 慌てて言葉遣いを変える。神の下であれば、自分よりは確実に上だろう。


「ええ、本当です。言葉遣いは、気にしなくても良いですよ」

「どうも……えっと、俺の記憶って見せてもらえません?」

 自分がなんで死んだかは、知りたくなった。


「わかりました。それではどうぞ」

と天使に言われた直後……



「ここは……」

俺は、信号待ちをしているのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] てへぺろだ!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ