1話いきなりオーク戦かよ
自作を読みにきてくださりありがとうございます!( ^ω^ )
短いですが、楽しんで頂けるように頑張りたいと思います!
「オークがいるだなんて……」
少女が地面に膝をついて呟く。のしのしと足音がなり、オークが迫ってきているのは下を向いている少女でもわかる。
近くには剣が落ちているが、もうそれを握るだけの力もない。
「ちくしょう……」
オークに捕まればどうなるかなど誰でも知っている常識だ。だが、こんな状況の中でものんびりした声が聞こえる。
「さすがオークだな!スキル《剛力》か、そりゃ勝てねぇわ」
「あんた!助けるか逃げるかしなさいよ」
「俺に助けられる力があると思うか?それに逃げさせてくれるとも思えねぇな」
突っ立っている少年に対して苛立った口調で少女が言葉を発するが、少年は、別に慌てるということもなく返答する。
「もぉ!ムカつくわね、あんたぁ!」
「お?元気そうじゃん」
少年は、少女に軽く言葉を返す。
「さっさ……と……シネ!」
オークが棍棒を少年に向けて言葉を発する。
「オークって喋るのか……それは驚いたな」
少年は、少し勉強になったという反応を示しながら、少女の剣を拾う。
「何をする気よ!」
「そりゃ、目の前の豚野郎を倒すんだよ!」
剣を両手で握りしめる。構え方などは、初心者といって差し支えがないものだ。オークと少年、どちらが勝つかなど小さな子供であっても一目瞭然だ。
「スキル発動」
少年が呟いたのを少女は耳にした。
「無理……」
無理だと言おうとしたが、それよりも早く少年の言葉が返ってくる。
「何が無理だって?」
「え……」
剣を肩に担ぐ少年のそばには、オークが倒れているのだ。あれは、絶命しているだろうと分かった。
「何がどうなってるのよ!」
少女の叫びが周囲に溶けていくのだった。
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(*゜∀゜*)