待ち合わせで
次の日・・・
(やっぱり緊張するなぁ・・・)
私は待ち合わせ場所に指定された噴水の前で石橋君を待ちながら、また不安に思って自身の格好を確認していた。
今日の私の格好は姉が勧めたものだ。私が男の子と出かけると聞いて服を貸してくれたのだ。
(けど、本当で似合っているのかな・・・)
私は白いブラウスに黒いリボンタイを着けた上に下は黒地に白いレースのついたフレアスカート、といった今日の格好のような可愛らしい格好をした事があまりないため、不安になるのだ。
と、その時、
「ねぇ、オネーサン。今暇してる?なら俺らとちょっとお茶しようよ」
「えっ・・・?」
声をかけられて顔をあげると金髪に染めた髪に着崩した服、耳やら鼻やらに着けているピアスといった少しチャラチャラした男性が三人居た。
「・・・私ですか?」
「そうだよー。オネーサン」
確認をしてみると、彼らはこっくりと頷いた。これってもしかして、
「ナンパ・・・でしょうか」
「まぁ、そう思うヒトもいるだろーネ」
そう言って男性の一人が、ニヤニヤ笑いながら私へと手を伸ばしてきた。
「ほらぁ〜。そこのカフェで一緒にお茶しよーよ」