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次は話の内容だ。
まず主人公の名前。
今感じてる自分の壁、閉塞感。
これを破ってくれるキャラ。
「ピッケル」
これはすんなりと決まった。
そして次は内容。
実は、時間があったら書いてみようかな、と思う設定があった。
タイトルをあえて今つければ
「世界最強暗殺者、魔王暗殺を依頼されるも、報酬の相場がよくわからない」
という感じだ(もちろんこのままじゃだめ)。
四天王とか倒しても、相場がよくわからないので安い金額を言ってしまい、驚く依頼人を見て
「ごめん、高い?」
といった感じのキャラ。
ただ、これはコメディになる、没。
次にざまぁ。
これは、正直三万字で書けると思った。
ざまぁは、「なぜ追放ものを読みたくなるのか? 読み手の心理から考える書き手のテンプレ考察」というエッセイを書いた時に、仕組みを含めかなり調べていた。
ただ、「ざまぁ」で話が終わる。
三万字だと、作品はそこで完結し、そこから広がらない、作品としての結論が出てしまう。
また、類似の作品も多い。
良くできた話が書けても、軽い気持ちで読みに来た人は、軽い気持ちで去っていくだろう。
あくまでも、作品自体は完結させても「この世界ではまだ何か起こりそう、何があるんだ!」と思われる作品を狙う。
だから、キャラを使い捨てにするざまぁは、今回は無しだ。
そこで今書いているエッセイを思い出した。
やりがい搾取、詳しくは「脳の機能を利用されて搾取される人々と、なろう小説の関係性」というエッセイに書いてあるので詳細は省くが、その真逆のテーマ。
「頑張っている奴が、報われる話」
そして
「主人公とその周囲が、幸せになる話」
これで行く、と決めた。
そして作品が完結するのに、作品がそこから始まるような、短くも奥行きのある話。
自分が楽しい小説を読んでるときの、「終わるのが残念で、読み進めるのを躊躇ってしまうような話」
これを狙う、とりあえずできるできないは考えない。
できなければ、今すぐの底辺脱出は無理だ。
まあ出来なかったとしても、自分の今の実力を、底辺スレの皆にみて貰おう、という気持ちもあった。
そう決めて、車を運転しているときに、一つのフレーズが浮かんだ。
「貴方のことを愛してくれる、働き者の男よ」
これが浮かんでから、物語が次々と頭の中に浮かんできた。
運転中、メモを取れないのがもどかしい。
今のエンディング部分、手はとらず、飛び込んだ、といった所も次々と浮かんできた。
目的地についてから、用事をそっちのけでノートパソコンを開く。
小説を書き始めてから、約7ヵ月。
初めてとなるプロットを書いた。
二時間で、約一万字のプロットが出来上がった。
用事を済ませて、プロットの行間を膨らませて、作品に仕上げていく。
初めての執筆スタイル。
次の日、書き始めてトータルで六時間くらいだろうか、今の話の原形は完成した。
これはいけそうだ、と思った。
反面、まだ足りない、とも思った。
でも後は投稿しながら、書き足していこう。
この勢いのまま行かないと、また停滞してしまう、そんな恐怖があった。
一話目を投稿した。