寿司握る機械
さて。
まあ、簡単に言えば宣伝です。
「俺は何度でもお前を追放する」の、完全版を投稿し始めました。
良かったら読んで見てください。
とまあ、これだけと何なので、何か話題がないかどうか考えます。
よし、「テンプレ」について語ってみます。
私は結構なろうを研究してまして、こんな遊びをしています。
「新着にあるハイファンタジーのタイトル、あらすじ、話数、作者を見てその作品のブクマ帯を当てる」
という遊びです。
結構あたります。
ちゃんと計算した事はありませんが、たぶん八割くらい正解します。
判断材料は色々あって、話数が多いものは
「おそらくそれなりにブクマを獲得して、モチベーションが保たれているのだろう」
とかもありますが、やはり一番大きな要素は
「タイトル、あらすじ」
です。
一度、娘にその能力を披露して、娘が指定した作品を
「たぶんブックマーク150から200」
と言ったところ、その作品のブックマークが170いくつとかで
「うわ、キモ」
なんて言われました。
「なろうRaWi」というサイトがあります。
ご存知の方も多いと思いますが、タイトルやあらすじをAIが判定してくれるサイトです。
ここでよくタイトルやあらすじを研究してます。
実際に作品を書く、というところまではいきませんが、タイトルS評価のストックはどんどん増えてます。
一例。
「クビになって暇だから、神の試練でも受けようかな⋯⋯ ~「残念この四天王は三人用なんだ」と雑な理由で追放された魔剣士、時間が出来たので途中だった試練を完遂し最強になる~」
タイトルS評価、評価ポイントは9418です。
ちなみに、評価ポイントが9500を超えると、バグってしまいます。
それがこちら
「Sランク冒険者だけど嫁と娘に邪険に扱われる俺。実は仲間に托卵されていたと知り、出て行く事にしました。元嫁と元娘が住む国が魔王に襲われてる? それって俺に何の関係があるんですか?」
評価ポイント10423。
何が言いたいかというと、テンプレを書く書かないはさておき、テンプレ自体の研究はした方が良い、と思うということです。
テンプレってのは、型です。
寿司のシャリ握る機械があります。
職人の握りかたを研究し、万人に受けやすいシャリを実現しています。
これが何を生み出したかというと、「寿司の庶民化」、つまり「低価格化」です。
回転寿司やスーパーの寿司が普及し、みんなが安価で寿司を楽しめるようになった、ということです。
ではこれによって何が起こったか。
中途半端な寿司職人の駆逐、です。
そのため寿司は「庶民用」と「高級寿司」に二分化し、中途半端な寿司店ほど苦労します。
小説家になろうでもそうで、「テンプレ」が普及する事によって、面白い(と、読者に思われやすい)小説は、次々供給されています。
つまり、自分が飛び抜けて小説を書く才能がある、という自負がなければ、テンプレを研究すべきだと思います。
テンプレが溢れる昨今のなろうで、中途半端な小説では勝てないのです。
シャリが機械による一定の形でも、米、シャリの味、寿司タネなど勝負できるところはあると思います。
もちろん、自分は高級寿司を握るんだ、というのは止めませんが、実力が伴ってなければ当然機械以下の寿司しか握れません。
もちろん見向きもされません。
まあ、お互い頑張りましょう!
ということで。
では、また何かあれば。




