リニューアルについての私見
なろうトップページが変わりましたね。
まず今回の変更を私なりに総括すると
「新作が打ち上がりにくく、もう特定のジャンル、作者しか読まれにくくなるだろうなぁ」
という事になります。
今までもそうじゃん、ですって? そうですね。
でも、今まで以上に、です。
今まで一番集客力の高いランキングは、日間ランキングだったと思います。
それが、月間に変わりました。
まずそこをご説明します。
変更前は、トップページにあるのは年間ランキングでした。
しかしスマホの画面だと何度かスクロールする必要があったため、ランキングのボタン、つまり日間へのアクセスの方が快適でした。
それが今は、月間ランキングはトップページの、それもほとんどスクロールが不要な所へと表示されるようになりました。
これまでは月間ランキング自体は、それほど集客力のないランキングだったと思います。
私も農閑期でハイファン月間の10位くらい? に入っていた時期がありますが、ハッキリとは覚えていないほど意識の外でした。
日間ランキングから消えたあと、そもそもあまり更新してないので、PVが殆どないのが当たり前になってしまったので、その後月間ランキングからも消えてしまっても、影響をあまり感じていなかった、というのが本音です。
月間ランキングはそれまで、アクセスの手順が日間と比べて面倒でした。
以前書いたように、インターネットやそれに付随する機能というのは、面倒な作業を楽にする方向に収束していきます、これは裏を返せば、面倒な手順が必須の場合、利用者に避けられやすくなります。
これは例えば、ネットショップを探しまくった挙げ句、価格は安いが毎回クレジットカード番号を入力するのが必須の店や、現金で振り込む必要のある店と比較して、多少の値段の違いなら、アマゾンでワンクリックでさっさと買うのを選ぶといった感じです。
上がスコッパーで、下がランキング利用者という感じでしょうか。
しかも、小説家になろうの場合は無料です、埋もれた名作探しより、さっさとランキングを利用する層の方が大半でしょう。
少しネットから離れて考えても、例えば飲料を、安い値段でスーパーで買い溜める人ばかりなら、コンビニに飲料は置かないでしょうし、自販機も駆逐されると思います。
でも当たり前ですがそうはなりません。
そしてネットの場合、その面倒を省く流れがより加速する、という事です。
それはネット自体が、出来るだけ多数派の人が欲する情報に、どれだけ快適にアクセスするかということに特化していく性質を持つからです。
話を戻すと、月間ランキング自体の集客力の増加は、現在日間にも影響が出ています。
月間ランキング作品の、日間ポイント増加です。
変更前と比較して、該当作品の日間獲得ポイント数が、明らかに増えています。
ここで、仮にある無名作家の新作が日間ランキングを上がって来たとします。
無名作家が圏外からいきなり一位というのは殆どないので、ランキング下位から徐々に上がって来ます。
しかし、日間ランキング上位には、日間ランキングと月間ランキングの両輪でポイントを稼ぐ層がひしめいており、それらはなかなか下がりません。
これらの作品が蓋となり、よほどの作品でないとポイントの伸びも早めに限界が来て、その内ランキングから下降していきます。
というのが、私の予想です。
それでも上がってくる作品は勿論あるでしょうが、前よりは厳しいんじゃないかな? と思います。
実際農閑期も、今だと、ランキングの表紙にはなれなかっただろうなぁと思います。
そしてジャンル。
ハイファンはハイ、ローしかないのに対して、文芸のコメディとかタブをスクロールしないと見えないとか、酷いよね? 二行にできなかったの? って感じですね。
このため、恋愛やハイファンへの集中がさらに加速すると思います。
文芸の一番左に純文学があっても、そもそもジャンルとして、どうしてもマイナーですからね。
あとはタイトル。
完結や新着一覧だと、タイトルが長すぎる場合、省略されるようになりました。
もし、これが早めに変わっていたら、私も農閑期のタイトルは
「騙されて冒険者になった田舎者、英雄になる」
くらいのタイトルにしていたと思います。
つまり、せめて省略される前に、一区切り作品の方向性がわかるようなタイトルが望ましいと思います。
しかも、月間ランキング作は二行途中まで表示されるのに対して、新着だと一行という、ここもランキングに乗った作品の方が有利なポイントです。
ここまで書いて思ったのは
「ランキングとか殆ど関係ないから、まあいっか、好きにやれば」
ってな感じで。
そもそもランキング作の方が有利なのは当たり前だし、それがより顕著になった、それだけの話で、私を含めほとんどの人には関係ない話ですもんね。
ただ、打ち上がるという現象はより難しくなった、と思います、というお話でした。
でも、希望が無くなると、創作意欲も低下しますからねぇ、もう新しい才能の新規参入が難しいと思われたら、なろう全体に取っては良くないのではないかなとは思います。
それでなくても、今までも無名作家にはかなり厳しい状況だったと思いますが、それがより一層、という印象です。
あと閲覧履歴にアクセスしやすい。
これ、ブクマもういらなくない?
そんな感じでした。
ただ、別にダメだということではないです、一読み手としては使いやすくなったな、と思います。
作者側としてはともかく、読み手にはいい変更だな、そんな印象です。
あ、農閑期はボチボチ書いてます、筆進まない所は過ぎたかな? と思います。
ちょっと間が空きすぎだと思いますが、なんか筆が進まず書けなかったんです、すみません。
やっぱり一定のペースでバリバリ書ける人って凄いよなぁ。
自分の力不足を強く感じる、この数週間です。
では、また何かあれば。




