姉と旦那の青春時代 01
エロゲが大好きな女子とちょっとぶっきらぼうな少年の、
ボーイミーツガールな恋愛作品です。
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とある席替え当日
女子
「今日から隣の席だね、よろしくね」
男子
「…」
女子
「あれ、寝てる?」
男子
「…」
女子
「もしかして寝たフリかな?」
男子
「…」
女子
「目の前にJKのおっぱいがあるよー」
男子
「!?」
女子
「やっと顔、上げてくれた」
男子
「目の前のモノが平ら過ぎて、おっぱいが見当たらない…」
女子
「…」
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女子
「おっぱいが平らなんて、女子に対して失礼だぞ」
男子
「でも、おっぱいで釣ろうとしてきたのはそっちだし…」
女子
「うっ、確かに!…でも脱いだら結構すごいかもしれないよ?」
男子
「じゃあ…見せてくれるの?」
女子
「み、見せるにはまだちょっと好感度が足りないかな」
男子
「…好感度?」
女子
「女の子の大切なパラメーターだよ」
男子
「…パラメーター?」
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女子
「とにかくせっかくお隣なんだから仲良くしようね?」
男子
「はぁ、よろしく…」
女子
「もう、エロゲなら出会いは激アツイベントなのに、それじゃあフラグ立たないよ?」
男子
「…フラグ?」
女子
「え?もしかしてエロゲしたことないの?」
男子
「…ないかな」
女子
「じゃあおすすめのエロゲ貸してあげるから、はいこれ、明日までに遊んで感想教えてね」
男子
「え?エロゲって毎日持ち歩いてるような物なの?」
女子
「うんうん流行りの音楽CDみたいなものだから、じゃあ私帰るからまた明日ね」
男子
「変なやつ、えっとタイトルは…JK痴漢物語…」
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女子
「おはよー、エロゲ遊んできた?」
男子
「…」
女子
「あっ、今日も寝たフリ」
男子
「…」
女子
「今日こそ目の前にJKのおっぱいがありますよー」
男子
「!?確かに昨日より膨らみがある!」
女子
「どう?今日はパッドいっぱい詰めてDカップにしてみたよ、嬉しい?」
男子
「…ニセモノとわかってても膨らみがあると嬉しいんだな」
女子
「でしょ?」
男子
「ニセモノだけどな」
女子
「…」
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女子
「それよりエロゲ、遊んでくれた?」
男子
「やったけど…」
女子
「けど?」
男子
「自転車通学だから、痴漢電車とかイメージわかないんだよね」
女子
「え!?じゃあ今度は、自転車の痴漢モノ貸してあげるね」
男子
「いやいや、一度痴漢から離れよ?」
女子
「痴漢苦手?」
男子
「苦手とかじゃなくて…もうちょっと優しいモノをお願いします」
女子
「じゃあ、JKとおじさんのイケナイ恋愛とかどう?」
男子
「…JKも外せないんだな」
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女子
「だってJK嫌いな男の子っていないんでしょ?」
男子
「いや、そんなことも無いと思うけど」
女子
「じゃあJK嫌い?」
男子
「いや…嫌いとかじゃなくて、なんか年齢近いと変に意識しちゃうからさ」
女子
「もしかして私のことが気になっちゃうとか?」
男子
「…それはないかな」
女子
「なんで!?」
男子
「JKっていうより…正直おじさんっぽいから」
女子
「あっ!それ、最近弟にも言われた、こんな可愛いJKに失礼だよね」
男子
「…会ったこともないけど、なんか弟君に同情するわ」
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女子
「とにかくJKとおじさんのイケナイ恋愛は名作だから遊んでみてね、はいこれ」
男子
「…それも毎日持ち歩いてるんだ」
女子
「流行りの音楽CDみたいなものだからね」
男子
「はぁ…まあ、いいけど」
女子
「じゃあまた明日感想教えてねー」
自宅
男子
「JKとおじさんのイケナイ恋愛、一日でクリアしてしまった」
男子
「ビックリするくらい、普通に面白いんだが…」
男子
「でもなんでだろう、面白かったって明日伝えるのが少し悔しく感じるのは…」
男子
「…きっと寝てるのを毎日邪魔されてるせいだな」
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女子
「ねえねえ?JKとおじさんのイケナイ恋愛、どうだった?」
男子
「…」
女子
「今日もまた寝たフリ?」
男子
「…」
女子
「今日はおっぱいじゃなくて、パンツ見せたほうがいい?」
男子
「!?」
女子
「残念スパッツでした」
男子
「…」
女子
「ちょっと、なんでまた顔下げるのよ」
男子
(スパッツでも、スカートひらひらされるとさすがに照れるんだよ)
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女子
「それでエロゲ、どうだった?」
男子
「…お話がちゃんと作り込まれてて、正直めちゃくちゃ面白かったよ」
女子
「えー、お話?それより最初のエロシーンめっちゃエロくなかった?」
男子
「え!?まあ、描写はうまかったけど…」
女子
「おじさんのテクニックがすごいんだよね、あれは女心わかってるわ」
男子
「え?二人の恋愛のお話がよかったんじゃないの?」
女子
「え?エロシーンがよかったんじゃないの?」
男子
「…」
女子
「…」
男子
「…今日もう一回エロシーンも見直してみるよ」
女子
「…私も、ちゃんとお話読み直してみようかな」
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自宅
男子
「あいつも今頃、同じエロゲしてるのかな…」
男子
「女子なのにエロシーンのが興味あるとかすごいな」
男子
「…むしろ、エロシーンにあんまり興味ない俺のがおかしいのか?」
男子
「エロシーン、ね」
男子
「いつかあいつと、こんな風に重なることは…」
男子
「好感度も足りないし…ないな」
男子
「さて、あいつが毎日話しかけてくるから、昼寝もできないし今日はもう寝よう」
男子
「悔しいけどエロゲ…結構面白いな」
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つづく
果たして、偶然始まった二人の関係は恋愛に発展するのでしょうか?
好感度がどれくらい貯まれば、エッチシーンになるのかは作者もしらない。