さらば、腐敗した世界
俺は、NHKに出ていた一人の政治活動家の政見放送を見ていた。
政治家が、テレビの中で踊ったり、笑ったり、笑ったり、笑ったりしている。
めちゃくちゃ笑っている。とても幸せそうだ。
幸せそうなのは、わかるがピー音しか流れていない、それしか、聞こえなくて話の内容がわからない、でも、自分のこころの声みたいなのをそのまま喋っているのがわかる。
俺は、その人が気になって、余り過ぎる時間を使い検索をかけ、公式サイトに行ってみる。
そこには、こう書いていた
『私は、嘘や綺麗言ばかりはく、この世界が嫌いです。このままでは、世界は
腐敗していきます』
今の俺の考え方と一緒だ。
本当のことを言うと人が離れていく世界
俺は、世界は進行形で腐敗しているのではなく
完全に腐敗しきっていると考える
◇
俺はリュックを背負いながら、マンションのエレベーターで上に行ったり、下に戻ったりしていた。
そして、一階に行くボタンを押す、隣には五階で入ってきたJKがいる。
エレベーターは上に動き出す。
俺は、心の中で今世紀最高のガッツポーズをする。ほぼ成功だ!
さらば、腐敗した世界の皆さん俺は新世界に行く!
しかし、エレベーターが停止し、放送が流れる。
『ただいま、エレベーターが故障しました。いま、再起動いたしますので、お待ちください』
な、なんだと・・・?ベジータになった気分だ。
せっかく異世界に行けそうなのになぜ、邪魔する!!
それより、問題がもう一つある
「故障しちゃいましたね」
なぜ、JKは知らない男に声を掛けれるんだよ!!
不登校になってからお母さん以外の女性と話したことないのに、最高難易度Max
のJKを出すんだよ、神様のいじわる!!!
頭をフル回転させ回答を考える。
そして、思い出す。とある雑誌に書いていた最強の方法を
「そ、空を見てごらん!い、いい天気だぜっ」
なんで、エレベーターで空見なくちゃいけないんだよ!あほか!しかも、最後ワイルドになるんだよっ!スギちゃんか!
「え・・・」
JKはエレベーターで空を見る俺氏にドン引きしている。空見えないのに・・
恥か死してしまいそうだ。
こうして34回目の異世界転生は失敗した。
再起動したエレベーターは、俺とJKちゃんの空気関係なしに動き出す。
一階に着くと急いで階段を上がり六階の自分の家へ入る。
リビングには、両親に書いた手紙が寂しく置いてある。三十四回目の手紙も無駄になった。
自分の部屋に入りリュックをおろし、PCの電源を入れ、とあるゲームをいやいや始める。
俺が、異世界に行きたい理由はもう一つある。
それは、自分がゲーム依存症ということに原因がある
ゲーム依存症はたちがわるくて、意識はゲームを辞めたくても無意識の方が許してくれない。
だから、環境を変えなくてはいけないだから、異世界転生したいのだ。
一通りゲームをやった俺は、異世界転生法を検索する。
ちなみに俺は、いろいろの方法を試した、紙に飽きたと書く方法、幽体離脱法、鬼門を開いたり、タットワ法、血の魔方陣、全部無理だった。最後の血の魔方陣は血のりを使ったけどね!
検索をかけると新しい転生法が載っていた。
『自分なりのやり方でやる』
おいおいおい、投げ出すなよ!なんだよ自分なりって
やらないわけにはいかないので少し考える、自分なりの方法を
十分後
転生法を思いついた俺は、異世界に行く準備をする。
リュックには、すいとう、食料、服、スマホ、太陽光発電機、方位磁針、コミュ力向上本『陰キャの君も陽キャに!』、俺の心の支え『陰キャのままでいいじゃない』、コンドームを入れる。
準備の整った俺は、『異世界で童貞を卒業できるかもしれない』という夢をリュックにつめ(ここうまい)PCの前に座る
ゲームを開き№666部屋に移動しこうチャットする。
『異世界に行きたい』
続けて、『何でもしますから』と書こうとしたがやめた。
だって、もう自分の部屋ではなく、知らない草原に立っていたのだから
さよなら腐敗した世界の皆様
◇
俺は今草原の真ん中にいる。
目線の左上には、レベル1と書いてあり、HP100 MP50 パラメーターは、
すべて1、MPがあるということは、魔法があるのだろうか?
どうやら、ゲームの世界にきたようだ。たぶん、異世界転生法が悪かったんだろう。
そして、パラメーターの下にあるメニューを開く
そこには、持ち物、スキル、装備、お金、その他がある。
もちものは、特になしリュックの中身は数えられてないみたいだ。
スキルは、約200項目ぐらいある。各項目最高で10P振り分けられるみたいだ。
装備は、今俺が来てるジャージがついている。素早さ+1ついているのがじわる。
その他は、30項目ぐらいある。面倒なのでそれは見ない
一通り、見た俺はあることに気づく
地面が揺れているそして、揺れがどんどん強くなっている。
気になり後方を見ると高い山があり向こうには黒い雲がかかっている。
その手前、土埃を立てながら何かの大群がこっちに迫ってくるのがわかる。
その大群は、横に3キロぐらいつながっている。
目に見えないだけでもっとあるかもしれない。
俺とその大群の距離は若干1000m、900m、800mだんだん近づいてくる。
逃げることをあきらめた俺は、周りみわたす。
そして、地面に落ちている光る剣に気づく、ゲームでは最強レベルだと思うがどうだろう、
振ったらドラゴンとか来るのかな?そんなことを思いながら、重たい剣をとあるアニメの金髪女子みたいに横に振る。
俺の足元から地面をえぐるように地面を壊しながら、何かの大群に向かって
斬撃が飛ぶ
地面の揺れはなくなり、前方の山が少し傾いている。
轟音がそこら一帯を襲う
俺は、何も聞こえない鼓膜が破れたのだろう。
「あれ?」
光の剣が消えている。一度きりの大サービスだったのか?
『レベルアップしました』
感情のこもっていない声が脳の中で鳴り響く1時間ぐらいだろうか
それが鳴りやんだら俺のレベルは1387レベルになっていた。
つまり、1387回あの声を聞いていたのか、洗脳されそうだな。
HPは7000 MP4000各パラレーター、力、防御力、俊敏性、知力、運が100
でMaxになってる
耳が聞こえないままだとやばいので、治す方法を探す
スキルポイントは、1300ほどたまっている。
必要そうなものをMaxにする自然回復、力底上げ、魔法、俊敏性底上げ、知力底上げ、剣技、弓技、体術、解析、千里眼、空間転移、隠蔽、収納、嘘、15個ぐらいMaxでも、150Pしか使わなかった。
3分ぐらいすると鼓膜が治ってきた。自然回復もばかにできないな
すごいことが連発しまくっていたが新世界は面白そうだ