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ラリカ=ヴェニシエスは猫?とゆく。  作者: 弓弦
第二章「ラリカ=ヴェニシエスは立ち上がる(上)」
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第十五話「せめて誓いだけは」

 ()支度(じたく)をすることに決めた後、ラリカはリクリスと共に、教会内に設けられている浴室に向かっていった。

 どうやら、この教会には、教会教徒が使用するための浴室が存在するようだ。

 本来であれば、来賓用の専用浴室を使用するものらしいが、世話人達に手間をかけさせるのを嫌がったラリカが断ったらしい。


 ともかく、二人は入浴へと向かったのだ。

 若い娘同士、のんびり長風呂でもしてくるがよいと送り出し、私はのんびり自分の寝支度を整えていた。

 ミルマルになった身の上故、少々の清潔さを保つための魔法と毛づくろいを行うだけの簡単な支度であるのが残念だ。

 いつか私ものんびりと熱い湯をはった湯船につかって休みたいものだ。


 さほどの時間がかからずその作業は終わった。

 まだまだラリカ達が帰ってくるまで時間がかかるだろう。

 これから少々の間は一人での自由な時間というわけか。

 羽を伸ばすとしようか。

 椅子の上に丸くなり、ちょうどそんな事を思ったところだった。


 部屋の扉が開かれて、一つの影が室内に入ってきた。

 驚いてそちらを見れば、唇を引き結んだラリカだった。


「どうしたのだ。随分と早かったではないか?」


「少々、色々ありまして。あと、もう少し声を落としてお願いします」


 小声でそうたしなめられた。普段は一部の髪を後ろでわえているラリカだが、入浴後だからか、おろした髪が顔に張り付いている。


「まったく……もう少しきちんと身支度を整えてから出てくれば良いだろう。髪の毛が濡れて張り付いてしまっているではないか。そのまま寝ては明日の朝が大変だ」


 収納魔法を展開して、中からタオル地の布を取り出すと、ラリカの方へとふよふよ漂わせてゆく。

 まったく、一軒きっちりしているように見えながら、ところどころでラリカはいい加減なところがある。

 たまに私が早く起きたときなど、朝髪の毛を整えるのに苦労するのだ。

 櫛をもって、後ろを追いかける身にもなってほしい。


「ですから、色々あったのです」


 そういって、ラリカは背後を見せるように、少し背中を私に向けて傾けた。

 動きに合わせて、髪の毛がざわっと艶めかしい首筋を流れていく。

 流れ落ちる髪束に合わせて視線を動かすと、そこには、ぐったりと負ぶわれるリクリスの姿があった。

 意識が無いようで、ピクリとも動かない。


「何があった!?」


 慌てて身をはね起こし、ラリカの近くに駆け寄りながらリクリスの体を浮き上がらせる。


「ああ、ありがとうございます」


 リクリスを手放したラリカはタオルを受け取ってお礼を言った。


「かまわん。それで、リクリスは何があったのだ」


「いえ、それが、別に何がというわけではないのですが、リクリスが浴槽で眠ってしまったのですよ」


「浴槽でか。大丈夫なのか? 浴槽での眠るのは、気絶に近いと聞くが」


「気絶……確かにそんな感じでしたね。少々目を離していて振り返ってみれば、リクリスの姿が水中に消えていたので、慌てました」


「……危ないところだったのだな」


「ええ。本当に。別々に入浴に行っていたらと思うとぞっとします」


 恥ずかしながら私も経験があるが、疲れているときに風呂に入ると知らぬ間に眠ってしまっていることがある。

 湯船の中で息苦しさで目覚を覚ました時は大層慌てたものだ。

 そのまま目覚めずに死亡例もあると聞く。リクリスが無事で何よりだ。

 おそらく、王都に出てきて、宿もなく極度の焦りの中知らず限界を超えた疲れを貯めてしまっていたのだろう。


「それで、慌てて服を着せてえっちらおっちら背負ってきたというわけか」


「そう言う事です。さて、リクリスはベッドで寝かせてあげましょうか」


 タオルで水気を拭い去ったラリカは、ぎゅっと大きく伸びをした。

 袖口の短い、ゆったりとした服の端から健康的な白い肌がのぞいていた。


「……分かった。では、このまま運んで行くとしよう」


「そうですね。頼みます」


 ふよふよと浮かぶリクリスを寝室へと運んでゆく。

 ラリカを先頭に、浮かんだリクリス、私といった順番だ。


「リクリスはベッドで寝かすのか?」


「まあ、このベッドの広さなら、たとえ寝相が少々悪くとも、二人寝るくらいは余裕があるでしょう」


「そうだな。では、今晩は二人は同じベッドで寝るということだな」


「ええ。お前も一緒に寝ましょうね」


「了解した。川の字で寝るとするか」


「川の字?」


 おっと、少々失言だったようだ。ラリカが川の字という言葉に首をかしげている。


「……ミルマルの言い回しだ。気にするな」


「随分と不思議な言い回しをするのですね。川の流れに例えているのでしょうか」


「そんなところだ」


「またいずれ、覚えている範囲で良いので、詳しくミルマルの社会を教えてくださいね」


「『いずれ』な」


 誤魔化すことには成功したようだが、要らん約束をさせられてしまった。

 ミルマルの社会などと話していては、いつ何どき誤魔化しがばれないとも限らない。

 ベッドの上の掛け布団をどけながら、内心頭を抱える。


 そっとリクリスを寝床に横たえる。

 やわらかなベッドがリクリスの小さな体を柔らかく沈みこませ、包み込んだ。


「では、私たちも失礼させていただいて、寝床に入りましょうか。……しかし、少々喉が渇きましたね」


 ラリカがちらりと私に視線を向ける。

 まったく、私は自動販売機ではないのだぞ。


「まったく、しょうがないな」


 昼間やったようにコップと水を呼び出して、こちらに向かって手を伸ばすラリカに差し出す。


「ふふ、ありがとうございます」


 邪心のないあどけない笑顔を浮かべたラリカが受け取った。

 一口、口をつけるとコップから唇をはなして、ふうと細い吐息をこぼす。


「しかし、流石に今日は私も疲れましたね」


「だろうな。夕方にはあれほど疲れたと言っていたのに、その後も随分とバタバタしたからな。無理もない」


「くろみゃー、お前も疲れてはいませんか? お前も先日まで歩くこともできない状態だったのですよ。あまり無理をしてはいけませんからね」


 ベッドの上に腰かけた膝の上に乗るように、手招きをしながら心配そうにラリカがそんな事を言う。


「なに、今更心配は要らんよ。おかげさまで随分と調子は良いのだ」


「そうですか。それはよかったです――ですが、本当に無理は禁物ですよ。気付かない間に疲労というのは貯まっているものですからね!」


 膝の上に乗る私を撫でるラリカの手つきはどこまでも慈しみに満ちている。

 どうやら、私も少々気を張りすぎて疲れていたらしい。

 ラリカのすべすべとした膝から、風呂上がりだからか少し普段より高めの体温が伝わってきて、だんだんと眠くなってきた。


「それを言うなら、ラリカこそ、無茶をしてはいけないよ」


「ふふ、くろみゃー、お父さんみたいな話し方になってますよ」


「おや……これは失敬」


「普段の話し方とどちらが失礼かはわかりませんけどね」


「……ふふ、そうだな」


 ――駄目だ。眠さで頭が回っていない。

 私もいくら若いとはいえ、十代そこそこの少女たちのテンションに合わせているのだ。

 少々疲れが出てしまっても仕方がないだろう。


「――ラリカ、とても眠い。そろそろ眠るとしないか?」


 くわっとあくびが一つ口から飛び出た。


「ええ。そうですね……」


 私のあくびにつられたのか、ラリカも目じりを潤ませながら一つあくびをすると、飲み終えたコップをベッドサイドのテーブルに置いた。


「それは片づけておこう。また飲みたくなったら私に言うと良い」


「ああ、ありがとうございます」


 コップを清潔にした後、再び収納する。

 魔法というのは便利なものだ。


「さて、眠ましょう」


 そういって、ラリカは膝の上の私を抱えあげると私を抱きしめながらベッドの上に横になった。

 部屋の照明をすっと消すと窓からの月明かりが室内に差し込んで行く。


 ――こうやって、眠る前のゆったりした時間は好きだ。

 その日一日を落ち着いて振り返る事が出来る。


 本当に、今日は朝から盛りだくさんな一日だった。

 リベスの街で大量の贈り物を受け取っていたのがはるか昔のことのように感じる。


「くろみゃー、ついてきてくれて、ありがとうございます」


 ラリカも、今日一日を振り返っていたのか、微睡(まどろ)みの中、淡いささやき声が聞こえた。


「……何を言う。こちらこそ、連れてきてもらった事を感謝している」


「いいえ。くろみゃーがいてくれるから、私は安心して自分を出していくことが出来るのですよ。今日、一日、街の外の人と接していて思いました。私はきっと、あの街から一人で出てきていたら、今まで通りではいられないでしょうね。わずか一日で何を言うかと思うかもしれませんが、きっと、それくらいヴェニシエスという肩書は重いという事を再認識したのですよ。だから、どんな時でも、あの街での私を知っていてくれる、一緒にいてくれる、注意してくれる、一人の女の子として心配してくれる。そんなお前がいてくれてよかったと思うのです」


 ラリカは、私に余計な反論をさせまいとでもするように、一息でそう言い切った。

 その声は、ささやかな声量ではあったが、とても耳に残った。

 思わず、頭の上に突き出した耳がこそばゆくなって、ぴこぴこと動かして誤魔化した。


「……私もそれほど長い付き合いではないだろう。あまり信頼するのもどうかと思うぞ。ラリカ=ヴェニシエスに近づこうとする不逞の輩かもしれん」


「おや、そんな邪な考えで私に近づいたのですか? ふふ――それなら、私の見る目が無かったという事ですね」


「いや、そのような意図はないが、無意識に利用されているということはあるかもしれんだろう? なにせ、私は正体不明の魔法を使えるミルマルだ」


「……ああ、確かにお前が何者かの意図の元で私のところに来た可能性はあるかもしれませんね。でも、それならそれで良いではないですか。お前にその意図はないのでしょう? なら、お前を頼りにすることに問題なんてありません」


「……随分と、面映ゆい事をいう」


「私の心からの気持ちです」


 ラリカの紅い瞳に正面から見つめられ、真面目な顔でそんな事を言われ、なにやら顔が熱い。

 これは、布団の中に、風呂上がりの熱源が二つもあるから……ではないな。


「……」


 何と声をかければよいのか分からず、とりあえずほっそりとした毛むくじゃらの左前足を伸ばすと、ラリカの頭をポンポンと叩いておく。


「ふふ。ありがとうございます」


「ん」


 短く、一言だけ返した。


 ――その時だった。


 ごそごそと身動きする気配を背後で感じた。


「おや、リクリス。気がつきましたか」


「ん……おかあさん……?」


「ふふ、おはようございます……と言っても今はまだ夜ですが」


 寝ぼけた声を出すリクリスにラリカは優しげに手を伸ばして、少し濡れた髪をゆっくりとなでた。

 清廉な月明かりに照らされ、その姿は天使のようだった。


「……うん。おはよう……え、え? え? あれ!? ラ、ラリカさんっ!?」


「……もう、ようやくちゃんと目が覚めましたか? あまり勢いよく動いてはいけませんよ」


 ラリカの挨拶に眠たげに返事を返すうち、じわじわと目を開いていき、リクリスが一瞬固まる。

 次の瞬間、狼狽(うろた)えた様子で布団を跳ね上げて、がばっと身を起こした。


 あまりに勢いよく立ち上がるので、ラリカが間に合わせで着せたらしい、ゆったりとした服装の裾が、足の付け根近くまで一瞬まくれあがる。

 リクリスが、慌てて服を整えると、なにかに気がついたようにぴしりと固まった。


「――あ、あの、ら、らりかさんっ!」


「どうしました? どこか、調子の悪いところでもありましたか?」


 なにか問題があったのかと、ラリカもベッドから身を起こして、顔を近づけるとじっとリクリスの瞳をを覗き込んだ。


「あ、あの、私、途中から、記憶がなくって……」


「ああ、その事ですか。途中で、リクリスが気を失ってしまうので慌てましたよ。おそらく、そのせいですね。多少前後の記憶が曖昧になってもおかしくありません」


「気、気を失っ……」


 醜態(しゅうたい)をさらした恥ずかしさからだろうか、顔を真っ赤に染めながら正面のラリカの瞳を逃れるように、目を左右に泳がせてリクリスが言葉を詰まらせる。


「まあ、今夜はもう遅いですから、ゆっくり休むと良いですよ」


「は、はい……そ、その、私、おかしくなかったですか?」


「……? 一応、じっくり見たつもりですが、おかしいところは見受けられませんでしたよ。なにか、違和感でもありますか?」


「い、いえ。違和感とかは全然で……そ、そうだ。服は、この服はラリカさんが着せてくれたんですか?」


「ええ。毎度の事ですが、気絶した人に服を着せるのは難儀しますよ」


「ま、毎度……いつも、気を失うんですかっ!?」


 目を見開きながら、両頬に手を当てて顔をおおい隠すようにリクリスが顔を伏せる。


「まあ、そうですね。ちょっと痛い事とかした時なんて、気を失う人も多いですから……」


「い、痛い事ですかぁ……」


「まあ、なるべく痛くしないようには気を使ってはいるのですが、どうしようもない事もありますからね」


 リクリスがグリーンの瞳を涙に潤ませながら、ラリカを見つめている。どうやら、『痛い事』を想像してしまったようだ。


 そのまま顔を伏せると、もじもじと自分の服の裾を握ったり引っ張ったりしている。


 ――一体どうしたというのだろうか?

 目を覚ましてからのリクリスの様子が先ほどからなにやらおかしい気がする。


 ラリカに視線を向けると、あちらも助けを求めるように視線を向けてきた。

 すまない。ラリカ。私にも何がどうしてこんな変な状況になっているか判断がつかんのだ。


 私が首をゆっくりと左右に振ると、ラリカは一瞬祈るように目を閉じると首を縦に一度振り返した。


「リクリス、一体――」


「ラリカさんっ!!」


 事情を聞こうとしたラリカを、リクリスの声が遮った。

 その声は、決意、覚悟、そんな言葉を連想するような、強い意思のこもった声だった。


「わ、私は、ハイクミア教徒です。だから、だから、ユルキファナのミア様に帰依(きえ)するのは難しいです。そ、それに、私貧乏だし、体つきだって貧相だし、ラリカさんに差し出せるものなんて、こんな出来そこないの作りかけの術式くらいしかありませんっ! ごめんなさい」


 涙交じりの一杯一杯の表情を浮かべると、リクリスが両手を前に突き出した。

 その手のひらの上には、昼間見せてくれたのと同じ、何層にも連なって球体状になった魔法陣を展開させている。


 薄暗い部屋の中が、リクリスの展開した魔法陣でうっすらと照らし出された。

 眼の前に魔法陣をつきだされたラリカは、驚きつつも、持ち前の好奇心を発揮してとっさに魔法陣を凝視している。


「もし、そんな私でもっ! ラリカさんが、ラリカさんが許してくれるなら――」


 目をぎゅっとつぶり、リクリスの薄い唇が震えながら開かれると、ゆっくり、噛みしめるように、リクリスが言葉をつむぎ始めた。


「古き神、かつてなきし神なくし、我はすでに人の身になく、神をみ、神のみ、神とみる。我が言葉は一人の言葉でなく、人柱の言葉でなし。我は神と子、人と子――」


「ちょ、ちょっと待つのです、リクリス!」


ラリカは慌てて、目をつぶっているリクリスに向かって右手をのばし、ベッドに押し倒す勢いで口をふさいだ。


「離してくださいっ! ラリカさんっ! 私は、私は――」


「落ち着きなさい! 一度話し合いましょう! 誤解がっ! 絶対なにか致命的な誤解がありますっ!」


「ラリカさんがっ! ラリカさんが受け入れてくれなくてもっ! せめて、せめて誓いだけはーーッ!」


「だからっ、リクリスっ! あなたは絶対になにか勘違いをしていますっ!」


 先ほどの誓いのような言葉を口にしようと暴れるリクリスと、それをさせまいと必死で抑えつけているラリカ。

 一体全体、なにがあったというのか、全くもってこちらの常識という物がない私にはわからない。


 ただ、なにかリクリスが勘違いをした結果、明後日の方向に爆走しているらしきことはラリカの様子から感じ取ることはできる。


 さて、私はどうすればよいのだろうか?

 いつまでも、じゃれあう二人を眺めていても仕方あるまい。

 薄い寝間着ねまきで夜半に若い娘二人が寝所でんずほぐれつの揉み合いをするものではないだろう。

 はしたない。


 よし。っと判断すると、一瞬魔法陣を展開させる。

 少し大きな音が出るだけの魔法だ。


 術式を書き換え、威力を落とした上で指向性を与えると、二人に向けて解き放った。


 私には音はさほど大きな音には聞こえなかったが、効果は覿面てきめんだったらしい。

 ラリカとリクリスは慌てて両耳を押さえている。


「――さて、二人とも、状況を説明して貰おうか」



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◆◇◆ ラリカ=ヴェニシエスは猫?とゆく。 ◆◇◆

「ラリカ=ヴェニシエスは猫?とゆく。」
◆◇◆                   ◆◇◆

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これからも、お付き合い頂ければ幸いです。

*******↓ 『もうひとつ』の物語 ↓******

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