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友達にはなれない

最近ポケモンのSSが萌える

前回のあらすじ


横の席の美少女にボロクソ言われて落ち込みました。


3時間目までは意識があった


そっからなんか具合が悪くなり


保健室に行って少し睡眠をとろうと思い先生に訳を話しベットに入れてもらい寝た、そこまではいい


そして起きたら放課後になっていた、それも寝過ごしただけで問題はない、今問題なのは、


なぜ横にこいつが、蓮見がいるかだ!!



蓮見は俺のベットの横にイスを出し座って静かに本を読んでいる


「……どうなってんだこれ」


俺が声をかけると蓮見は本にしおりを挟みパタンと閉じこっちを向く



「あら、おはよう」


「あ、ああ、おはよう…ってそうじゃなくて、お前ここで何してたんだ?」


普通に挨拶されたので俺もつい普通に挨拶をしてしまった。


「あら、貴方の荷物を持ってきてあげた人に言う言葉かしら?」


蓮見の足元をみてみると確かに俺の鞄が置いてあった。


「……お前が持ってきてくれたのか?」


「仕方ないでしょ、先生に言われたんだから…それにしても貴方本当に友達がいないのね、普通こう言うのって友達が持ってくるもんじゃないの?」


フフッと微笑されながら言われる




「…お前だって友達がいないくせに」


その言葉に蓮見はピクッと体が一瞬震え顔を俯かせる



やべっ地雷だったか?


恐る恐る蓮見の顔を覗いてみると


「私は別に友達くらい作ろうと思えば簡単に作れるわ、ただ作らないだけなの」

と頬を膨らませ不機嫌そうな顔で言う


その顔に少しドキッとした


怒ったかと思ったら

蓮見は単に拗ねただけだった。




しかしよく考えてみたらこの保健室に男女二人っきりじゃねーか



このシチュエーションは童貞の俺にはきつい


そんな俺の煩悩を見抜いたのか蓮見は疑うようにジトーッと俺を見つめてくる。


「……汚らわしい、何を考えているのかしら」



「な、別に考えてねーよ」


「ふーん……。」


蓮見に汚いものをみるような目でみられると泣きそうになるんだけど


そっからまた会話がなくなる



蓮見は本をまた読み始め


俺はというとさっきから蓮見の言葉が引っ掛かっている


友達は簡単に作れる作らないだけ……か


「ま、確かに友達なんて作ろうと思って作るもんじゃないしな」


俺が独り言のように呟くと

蓮見に聞こえてしまったみたいで不思議そうに聞いてくる


「あら、それはどういう意味かしら?」



「ん、いや本当の友達は勝手にできてるもんだって話、作ろうと思って作る人間関係は偽者なんだよ、まっ俺の持論だけどな」


そんな俺の言葉に対して蓮見は


こめかみをおさえて大きい溜め息をつく


「なんか良いこと言ってるみたいだけど、貴方はそれで友達がでぎたのかしら?」



「…………」


「無言ということはそういうことなのね」


そんなかわいそうな子見る目で俺を見るな


「そ、それよりお前は何でここにいるんだ、荷物を持ってきたらお前はもう帰っても良かったんじゃないか?」


これが俺の必殺技


『露骨な話題変更』トークチェンジ


それに対して少し怪訝な顔をしたがそのままその質問に答えてくれた


「それが保健室の先生に留守を任されたのよ」


「そっか、なら、もう帰ってくれてもいいぞ、俺がここにいるから」


蓮見は動く気配がない、そしてなぜかまた本を開き読書を始めた


「おい……。」


「なにかしら?」


「いや、帰らねーの?」



「頼まれたのは私だから、私がここで待つのが道理、違う?」


見事な三段論法だ



「まっそうだけどさ、なら、俺が帰るけど…」


鞄を持ちベットから降りるとクイッと袖を捕まれた、視線は本に向けられたままだ。


「ちょっと待ちなさい、貴方私を置いて先に帰ると言うの?」


責めるような口調で言われて俺は一瞬たじろいでしまう。


「な、ならどうすればいいんだよ、まさか俺もここで待てって言うのか?」


蓮見は本からこっちに視線を向ける、その目は潤んでてどこか妖美さがある。


「当たり前でしょ元々貴方のせいでこうなったんだから」


そう言われ袖をグイッと袖を引っ張られた。


「…………はぁーー分かったよ」


俺はまたベットの上に座る


しかし対して仲良くない俺たちに会話など無く

さっきから無言だ


さっきから蓮見がペラペラ本をめくる音が保健室に響く


それにしても先生遅いな、なんかあったのか?


既に時間配分かれこれ20分はたとうとしている。




「……………」


「……………」


「……………」


「……………」



「なんか話しなさい」



……なんて無茶ぶりだよ


この自己中女王が



「何か言ったかしら?」


「お前も人の心を勝手に読むなよ」


「貴方表情に出やすいのよ」


「そんなわけ無いだろ、そんな微表情を読めるくらいの観察力を持っているのはお前くらいのもんだよ。」


コノハも俺の心を読めるが

コノハは本当に物理的に心を読んでいる


「あら、それは誉め言葉かしら?」



「別に……じゃあさ、お前、この学校楽しいか」


これは聞いてみたかったこと、俺と似た境遇にいるやつがどう思っているかずっと聞いてみたかった。


「おかしなこと聞くのね、学校なんて楽しいに決まってるでしょ」


と蓮見はクスクス笑いこう続ける


その答えは俺にとって意外だった。

もしかして俺とこいつは根本的に……

もっと俺は蓮見の話を詳しく聞いてみたくなった。

「この学校のどこが楽しいんだ?」


「ここでは様々な人が様々な事を考えながら生活している、それを見下しながら見るのはそれなりに快感よ」



ああ、そうか、やっぱりこいつと俺は根本的なところが違った。


俺とこいつは確かにボッチだがこいつはこのせかいに絶望なんてしてないし人の上に立っている自覚があるから下民がなに言っても気にしない


俺は人の下にいるボッチでこいつは人の上に立っているボッチ


最初から見ている景色が違ったのか

少し残念だった。


「そうか、羨ましい限りだよ」

心の底からそう思う

すると蓮見は不思議そうに顔を覗いてくる


「貴方は違うのかしら?」


顔が近すぎだって

蓮見からはいい匂いがしてドキドキする。


俺は少し後ろに下がり答える


「……ああ、おまえとは違う、学校はスッゲーつまんないよ」


それに対して蓮見はなにか言おうとしたが扉を開ける音がそれを妨げてしまう。

入ってきたのは保健教諭だった

「ああ、起きた、蓮見さん、ありがとう、お疲れさま、もう帰ってもいいよ、君もさっさと帰りなさい、今急患がくるの」


とさっさと保健室を追い出された


その後校長が保健室に運び込まれていた。

その頭にはいつものカツラがなかった。



俺と蓮見は不思議に思ったが聞こうにもそういう雰囲気ではなかったので帰ることにした。


靴箱前


「お前さっきなんて言おうとしたんだ?」


「何でもないわ、今の貴方には言っても無駄のようだし」


と少し寂しそうに笑いながら上靴をしまい外靴を出す。



「そうか、ならいいんだけど」


その後蓮見とは特に会話することもなく校門の前で別れた。



家に帰ると既にコノハがいてテレビを見ていて、俺が帰ってくるとお帰りーと手のひらをヒラヒラふる


「お前どこにもいないと思ったら先に帰ってたのか」

ってかこの部屋鍵かかってたはずだけど…まっこいつの場合は何でもありか

「うん、でも僕もさっきアルクノアから戻ってきたばっかだよ」


「アルクノアってお前が神様してるってとこか」


「そうそう、なんか大変なことになっていてね」

肩を落としてやれやれと溜め息をつく

「何があったんだ」


「いや、大したことじゃないんだけどね、なんか世界対戦が勃発しちゃいそうなんだよね」


さらりと何気なく言う………がそれって


「おい、それは本当に大変なことだろ大丈夫なのか?」


「まー100年前にも似たようなことあったから特に気にしてはないんだけどね」


「おい、そんな世界にお前は俺をつれていこうとしたのか?」


それなら完全に詐欺だ、そんなこと言われていない



「いや、普段は平和なんだよ?でも最近魔王とか名乗るやつが現れて少しだけ荒れてるくらいで……」

くどくどと言い訳を始めた


「魔王ね~、神様なんとかしないの?」



「うーん僕がなにかやったらバランスが崩れちゃうんだよ」


「そんなもんなのか?」



「そんなもんなんだよ、めんどくさいけど、まっいいや今日は学校楽しかったし」


この話はこれで終了したみたいだ


続いて学校の話になった。



「なんか楽しいことでもあったのか?」


「うん、学校の中を体験したり校長先生のカツラを取ったりして遊んだ、そしたら腰を痛めたみたいで、それでつまんなくなってアルクノアに行ったらあーなっちゃったってわけで」


これで合点がいった。


「あのカツラはお前の仕業だったのか」


お前のせいで蓮見と二人っきりにさせられたって訳だ。


……いやそれは別に悪くなかったからいいっか


「なに、ニヤニヤしてるの?」


コノハに

うぇーと引かれた


そんなゲスを見るような目で俺を見ないで



「そんなにニヤニヤしてたか?」



「うん、一瞬警察呼ぼうかと思った」

左手には本当に小電話を持っていた


「やめろ、それはガチでヤバイから」


「冗談だよ」


コノハはケラケラ笑いながら電話を元に戻す


「で、どうだった、クラス一の美少女と話して」


「……また記憶をみたのか」


俺はもう驚きを通り越して呆れと感心が来る



「うん!」

コノハは元気良く頷く


「で、あの子とは仲良くなれそうなの?」


「無理だな、あいつは一人が好きなんだよ、だから友達を作ろうとも思ってない、そんなやつとは仲良くなれそうにない」


元々女子も苦手だしな


「ふーん、本当にそうかなー?」


とコノハは思わせ振りな態度をとる。


「なんだよ、何が言いたい?」


「いや、本当に一人が好きなのかなーって孤独が好きな人っていないと思うけどね」


そういい、また視線をテレビに戻す、どうやらこれでこの会話は終わりらしい。


一方的に言いたいことを言いやがって


「孤独が好きなやつはいないか……」


コノハの言葉をポツリと小さく復唱する


しかしその言葉はテレビの中の笑い声でかき消された。

好きなアニメの最終見終わったあとなんかモヤモヤするけどその作品のSSを見ると後日談とかがありスッキリする。




皆さんも是非自分の好きなアニメのSSを見てみて

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