26.あまりに探偵的な
26 2013/02/20
ひさしぶりに探偵小説が読みたくなって、ブック○フへ行ってチェスタトン御大の『ブラウン神父』ものを一冊買った。一〇五円なり。
活動報告でも書いたが、かつては二〇〇冊もの探偵小説を持っていたくらい、マニアだった。が、あるときからプッツリと熱が冷め、蔵書も手放してしまった。
かつての熱が再燃することは、もうないと思うが、とりあえずチェスタトンはいま読んでおきたい。
『ブラウン神父』ものは、以前にも一冊だけ持っていた。本当はその巻を買い直したかったのだが、置いてなかったので仕方がない。ま、内容はいい意味でどの巻も似たり寄ったりだから、ヨシとしよう。
ひさしぶりに創元推理文庫を手にとってみて、びっくりした。字がぎっしり(笑)
もともと海外作品の翻訳ものって、超不親切設計なんだよなあ。むかしの人はこれを読んでいたんだから、ふつうに偉いと思う。
さて、なんでまた急にチェスタトンかというと、ちゃんと意味がある。
このエッセイを書いていて、オレは「逆に」をよく使うものだと気がついた。いわゆる逆説というやつだ。
逆説といえばチェスタトン、チェスタトンといえば逆説というほど、そのスジ(どのスジ?)では有名である。
なので、御大の著作から学ばせてもらおう、と考えたわけ。
成果はまだ顕れていない。あたりまえだ、まだ一冊読み切っていないし。読み切ったとしても、すぐに影響がでるかどうか、わからない。
それでいいと思う。即効性のものは「逆に」効き目が短い気がする。あれ、もう効いてきちゃった(笑)
探偵小説には旧き良きテイストがある。いまはミステリのジャンルも多様化していて、SFやファンタジーの要素を取り入れたものまであったりするが、オレは興味ない。
探偵小説はたしかに、いびつな物語だったりする。だいたい、なぜ探偵が毎回殺人事件に出くわすのか。オレだったらイヤだなあ、なんか呪われてるみたいで(笑)
だが、探偵にしてみれば仕事である。あえて嗅覚が強くはたらく場所を選んでいるのかもしれない。
「あ、この人たち、ちょっと仲悪そうだなー」と思うところに、あえて首をつっこんでいるとも考えられる。
それと犯人もだ。わざわざ名探偵がそばにいる状況で犯行におよばなくても、いいんじゃない? 捕まりたいのか(笑)
もちろん、探偵が途中まで素性を明かさない場合もある。だがいざ事件となると、この御仁はめっちゃ出しゃばってきたりする。
不自然すぎる。なんでアンタが仕切ってんの? と誰もが内心で思っているだろう。
「いや、現場の保存が……」とか、
「みなさんのアリバイが……」とか、
刑事でもないくせに捜査の真似事をしたがる。オレが事件に巻き込まれた関係者だったら、『帰りてー』っていうだろうな。ちっさい声で(笑)
ブラウン神父はその名のとおり聖職者だ。場合によっては犯人に説教までする。この警句は、逆説とともにチェスタトンの大きな武器になっている。
「二〇年後は渋いオヤジになっている……無理だな」
これはブラウン神父の言葉ではない。イナイさん(第20話参照)の台詞だ。
カッコ良すぎやろ(笑)




