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なにYOU天然!  作者: 大原英一
本編
21/47

21.泣き処(やってます...)

21 2013/02/09


(注意、ここから)

 今回の内容は、映画『感染列島』(主演・ツマブキくん)の重大なネタバレを含みます。

 ご注意ください。

(注意、ここまで)


 悲劇には基本、興味がない。ヒロインが闘病の果てに亡くなる物語とか、悲しくて観てられない。

 このエッセイでも何度か触れたが、オレは大人にしては、テレビやDVDを観てよく泣くほうだと思う。

 泣き処は当然、人それぞれだろう。

 オレはといえば、友情モノに弱い。『さようならドラえもん』とかマジでヤバい。あと『キャプつば』の石崎くんの名シーンとか。石崎くんの坊主頭を見るだけでもう涙が……ないか(笑)

 逆に、悲劇モノには引いてしまう。我慢して最後まで観れば泣ける自信はあるが、そんな我慢したかない。

 逆に逆に、我慢してまで観て泣けなかった日には、目も当てられない。

 最初に予告した『感染列島』だが、オレは泣けなかった。パニック映画は好きなほうなので我慢して観たわけじゃないが、自称・感動屋さんを誇るオレとしては、ちょっと自信がなくなったではないか。違うか(笑)


『感染列島』はたまたまテレビをつけたら、やっていた。水曜だったから金曜ロードショーではない。なんとかロードショーだ。水曜なんとかだ。

 残念ながらというべきか、オレがテレビをつけたときには、物語はすでに中盤に差しかかっていた。

 前半部分は観なかったが、だいたい想像はつく。伝染病が流行って、ヒトがばったばったと死んだらしい。(映画のなかの話ね)

 主役を演じるのはツマブキくん。医師の役どころだ。ヒロインはダンレイさん。学者でツマブキくんの元カノという設定らしい。

 結論から述べよう。ダンレイさん演じるヒロインは最終的に、伝染病で亡くなる。その息を引きとる際、彼女は目を閉じたまま一筋、血の涙を流すのだ。

 ここはたぶん泣くところなんだろうなあ、と思った。そう思ったということは、つまり、オレは泣けなかったのである。

 あまつさえオレは心のなかでこう叫んだ。


 ラーメンマンかよ!


 キン肉マン世代のオレにとって、血の涙即ちラーメンマンである。ラーメンマン即ち血の涙ではないから、そこんところヨロシク!

 やはりオレは友情モノじゃないとダメなのか。あと昭和テイストもけっこう重要かも。『ALWAYS・三丁目の夕日』シリーズなんて号泣だもんな。


 三〇代なかば以上じゃないと知らないと思うが、昔『あばれハッチャク』というドラマがあった。シリーズ化されていて、ハッチャクも世代交代していたのだが、いつしか絶滅してしまった。

 やんちゃな子どもが主役のドラマって、今はないよね。まあ、それはいい。それも時代の流れだろう。

『あばれハッチャク』にも泣けるエピソードがあった。

 ある日、ハッチャクが学級委員に立候補すると言い出した。

「お前が? なれるわけがないだろう」的なことを、実の父親とうちゃんがいう。ハッチャクの素行が素行だから、仕方ない部分もある。

「じゃあ父ちゃん、オレが学級委員になれたら、どうする?」

「はっ、目で酒を飲んでやらあ」

 お酒好きの父ちゃんらしい返答だ。あと皆さん、これがある伏線になっているの、わかるよね。

 どういうカラクリか忘れたが、ハッチャクは見事、学級委員に当選する。それを父ちゃんに報告したときのハッチャクのエラそうなこと(笑)

「父ちゃん、約束したよな? 目で酒を飲んでみせるって……」


「もう、とっくに飲んでるよ」

 と涙を流す父ちゃんでした。


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