21.泣き処(やってます...)
21 2013/02/09
(注意、ここから)
今回の内容は、映画『感染列島』(主演・ツマブキくん)の重大なネタバレを含みます。
ご注意ください。
(注意、ここまで)
悲劇には基本、興味がない。ヒロインが闘病の果てに亡くなる物語とか、悲しくて観てられない。
このエッセイでも何度か触れたが、オレは大人にしては、テレビやDVDを観てよく泣くほうだと思う。
泣き処は当然、人それぞれだろう。
オレはといえば、友情モノに弱い。『さようならドラえもん』とかマジでヤバい。あと『キャプつば』の石崎くんの名シーンとか。石崎くんの坊主頭を見るだけでもう涙が……ないか(笑)
逆に、悲劇モノには引いてしまう。我慢して最後まで観れば泣ける自信はあるが、そんな我慢したかない。
逆に逆に、我慢してまで観て泣けなかった日には、目も当てられない。
最初に予告した『感染列島』だが、オレは泣けなかった。パニック映画は好きなほうなので我慢して観たわけじゃないが、自称・感動屋さんを誇るオレとしては、ちょっと自信がなくなったではないか。違うか(笑)
『感染列島』はたまたまテレビをつけたら、やっていた。水曜だったから金曜ロードショーではない。なんとかロードショーだ。水曜なんとかだ。
残念ながらというべきか、オレがテレビをつけたときには、物語はすでに中盤に差しかかっていた。
前半部分は観なかったが、だいたい想像はつく。伝染病が流行って、ヒトがばったばったと死んだらしい。(映画のなかの話ね)
主役を演じるのはツマブキくん。医師の役どころだ。ヒロインはダンレイさん。学者でツマブキくんの元カノという設定らしい。
結論から述べよう。ダンレイさん演じるヒロインは最終的に、伝染病で亡くなる。その息を引きとる際、彼女は目を閉じたまま一筋、血の涙を流すのだ。
ここはたぶん泣くところなんだろうなあ、と思った。そう思ったということは、つまり、オレは泣けなかったのである。
あまつさえオレは心のなかでこう叫んだ。
ラーメンマンかよ!
キン肉マン世代のオレにとって、血の涙即ちラーメンマンである。ラーメンマン即ち血の涙ではないから、そこんところヨロシク!
やはりオレは友情モノじゃないとダメなのか。あと昭和テイストもけっこう重要かも。『ALWAYS・三丁目の夕日』シリーズなんて号泣だもんな。
三〇代なかば以上じゃないと知らないと思うが、昔『あばれハッチャク』というドラマがあった。シリーズ化されていて、ハッチャクも世代交代していたのだが、いつしか絶滅してしまった。
やんちゃな子どもが主役のドラマって、今はないよね。まあ、それはいい。それも時代の流れだろう。
『あばれハッチャク』にも泣けるエピソードがあった。
ある日、ハッチャクが学級委員に立候補すると言い出した。
「お前が? なれるわけがないだろう」的なことを、実の父親がいう。ハッチャクの素行が素行だから、仕方ない部分もある。
「じゃあ父ちゃん、オレが学級委員になれたら、どうする?」
「はっ、目で酒を飲んでやらあ」
お酒好きの父ちゃんらしい返答だ。あと皆さん、これがある伏線になっているの、わかるよね。
どういうカラクリか忘れたが、ハッチャクは見事、学級委員に当選する。それを父ちゃんに報告したときのハッチャクのエラそうなこと(笑)
「父ちゃん、約束したよな? 目で酒を飲んでみせるって……」
「もう、とっくに飲んでるよ」
と涙を流す父ちゃんでした。




