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なにYOU天然!  作者: 大原英一
本編
20/47

20.途中から、だいぶおかしい

20 2013/02/07


 イナイさんが夢に出てきた。案外と初登場ではあるまいか。

 イナイさんは前の職場の先輩(男性)で、オレより四つ歳上だから、四一、二くらいだろう。生きていれば。

 不吉な言い方だな、生きてますってそりゃ。連絡をとっていないだけだ。

 こちらから連絡をとるのが憚られるヒトっているでしょう。イナイさんがまさにそれだ。オレは彼の携帯の番号もしらない。

 そういったヒトでも、ごく自然に再会できるチャンスは、ないわけではない。

 前の職場の同僚とは、今でもたまに飲んだりする。そういった飲み会の場にイナイさんがひょっこり顔をだしてくれれば、まったく不自然ではない。でもイナイさん、もともとあまり付き合いがよくないからなあ(笑)

 というわけで、イナイさんが出てきた夢の話をしよう。


 とある駅の構内で、オレは人を待っている。前の職場のやつらとの飲み会があって、待ち合わせをしているというシチュエーションだ、と思う。

 オレはなぜか円筒形のイスに座っている。持ち運びできるやつ、つまりオレの所有物だ。なんでそんなもの持ってきてんねん(笑)

 そこへイナイさんがふらっと現れる。あ、どうもお久しぶりです、みたいな感じでオレはあいさつする。

「じゃあ行きましょうか」とイナイさん。

 なんでも、ほかの面子はすでに集まっているか、どこか別の場所で時間を潰しているらしい。夢特有の理不尽モードがすでに始まっている。


 駅の外は雨だ。傘をさして歩く。あれ、円筒形のイスは? まあいいか(笑)

 ろくに話もせずイナイさんは、どんどん先へ行ってしまう。夢のこういう展開ってホント怖いよなあ。

 駅の外はアーケードっぽいデカいショッピング・モールになっている。イナイさんはなんか、店舗の外側外側へと進んでいく。

 ああ、この展開はいつものやつだ。『千と千尋の神隠し』にでてくるような、建物の外階段とか雨どいを伝って歩く場面である。

 なぜこんな夢ばかり見るのか。オレは高所恐怖症なんだって(笑)

 すでにイナイさんの姿は見えなくなっている。

 オレはというと、外階段の終点で「この先はハシゴです」みたいなことをいわれ、狭いダクトのようなところをハシゴで昇りだす。ダイ・ハードか。つーか、「この先は……」って言ったやつ誰だよ(笑)

 しかもしかも、ハシゴを昇っているのはオレだけじゃない。どこへ行くつもりだよお前ら、あとオレも。

 ダクトをハシゴで昇っていかなきゃならないって、どんな店だよ! どんな飲み会だよ……イナイさん、どこ行ったんだよ(笑)


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