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なにYOU天然!  作者: 大原英一
本編
19/47

19.パラサイト・バス

19 2013/02/05


 バスが嫌いだ。もちろん乗るほうではなく、見るほうだ。

 バスを見るとは、どんな状況か。自分がバスに乗っていないとき全般である。他にいいようがないし(笑)

 日常であんなデカい動く物体に遭遇することは、そうそう他にはない。ダンプカーもたしかにデカいが、見る頻度でいえばバスの圧勝だ。

 某サファリパークで最強の動物はバスである、と冗談抜きで思っている。ライオン(サイド)からしたら、脅威以外の何者でもないだろう。

 バスはあのデカい図体で、狭い路地にも余裕で侵入してくる。まったくゴキブリなみの機動性だ。

 しかもこのゴキちゃんは、大量の幼虫を産み出す。そう乗客である(笑)


 通勤に二時間かかるので、日勤のときは朝6時半には家を出る。まだ早い時刻なので人通りもまばらだ。ところが……

 冬場のまだ明けやらぬ薄暗いなかを、一台のバスがよろよろと近づいてくる。イヤな予感がする。ほーら、オレの目の前で停まりやがった。ま、バス停だから仕方ないか(笑)

 オレは最寄駅のホームへと通じる地下階段を降りたい。そのすぐ手前がバス停なのだ。バスからわらわらと乗客が降りてくる。混雑ピーク時ではないものの、それでも10人くらいは、いる。

 それまで閑散としていた街に急に人があらわれると、なんだかとても物々しい。オレを襲撃にきたテロリストではないか、とそれはまあ、ないっすね。


 昔『寄生獣』というマンガで、市役所を占拠したパラサイトたちを人間の軍隊が殲滅するシーンがあった。そこでもバスは活躍していた。

 複数のバスで空間(たしか役所前の広場)を仕切りながら、パラサイトたちを誘導し選別し、人間でないと確認がとれたならば抹殺するのだ。

 オレにとってかなり衝撃的なシーンで、いまでもバスから人が降りてくるとショット・ガンで撃たれはしまいかとヒヤヒヤする、とそれはまあ、ないっすね(本日二度目)。

 

 むろんバスに罪はない。運転手にも乗客にも、だ。乗客にしてみたら、駅近い場所で降車できてラッキー、くらいのものだろう。

 ただし、いつもそう上手くいくとはかぎらない。道路が混雑していて、にっちもさっちもいかなくなり、これ歩いたほうが早いんじゃね? という状態を経験したかたも多いだろう。

 だったら早朝くらい駅近に停めてもらってもバチは当たらない……って、それだとオレが困るんだって。オレが我慢すればいいのか(笑)


 かくいうオレも、まったくバスを利用しないわけではない。夜勤にでるときは、日勤とは電車も違う路線をつかって、さる駅からバスに乗る。すると会社のすぐ近くまで連れて行ってくれる。車内もすいているし、道もすいているし、快適だ。

 が、これを日勤でやろうとは思わない。車内は間違いなく混んでいるだろうし、道の混み具合も予測できないからだ。

 さらに日勤のときは、できるだけ歩こうと決めている。都内でも有名な某公園に沿って、毎回30分歩いているのだ。いや、帰りもだから、日に一時間歩いている。

 この公園は『もののけ姫』にでてきそうな、大木とかが生い茂る原生林っぽい公園で、周囲を眺め歩くだけでもかなり気持ちがいい。

 バスの話、関係なくなってるやん(笑)


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