17.リターンド・アンド・ラスト
17 2013/01/28
(前回のつづき)
「行けえ、翼! 攻めるんだ」
「お父さんっ」
スタンドの声の主は、大空船長その人である。
「うん、わかったよ!」と翼くん。わかったんかい、とつっこむオレ。
前半終了間際、ついに翼くんは攻撃に転じる。
「翼、作戦が……」動揺するロベルト。
「ロベルトくん、翼のサッカーは守りのサッカーじゃない。攻めのサッカーだ」
と、のたまう大空船長。
だから、なんでアンタが決めんねん(笑)
この後、すったもんだがありまして、とうとう南葛は修哲に点を取られてしまう。試合の残り時間が少なくなると、若林くんは恐るべき「とりかご」作戦を発令する。
「とりかご」とは、修哲サイドでパスを回し合い、南葛にボールを触れさせないまま時間切れを待つというケチな作戦である。
この作戦を打破しようと、キャプテン石崎くんが孤軍奮闘する。(このとき、翼くんはまだキャプテンじゃなかった!)
ボロボロになってもボールを追い続ける石崎くんの勇姿に、漫画版アニメ版ともに、つい涙ぐむオレ。アニメ版では、ほんの二、三カットでもうボロボロになっていたので、つい笑ってしまった残酷なオレ(笑)
「とりかご」は意外とよくできていて、大勢でボールを獲りに行くとカウンターを狙われるリスクがある。そのため、石崎くんが自らスケープゴートとなったわけだが、ついに南葛イレブンは彼のバック・アップに入る。
ここぞとばかりにカウンターを狙う修哲・井沢くん。ウィングの滝くんにすかさずパス……と、この動きを石崎くんが察知する。修哲の定石パターンだったのだ。
千載一遇のチャンスをものにした石崎くん。滝くんと競り合ったときに足を痛めるが、なんとかボールを奪い翼くんへのラスト・パスに成功する。
グッジョブ、石崎くん!
えーと、この後もすったもんだがありまして、ついに翼くんは若林くんからゴールを奪う。一対一の同点で、南葛と修哲の試合は延長戦に突入する。
この延長戦へ入る前の休憩時間にふたつの事件が起こる。
ひとつめ。失意の若林くんが「試合はもう終わった……」といってグラウンドを去ろうとしたところを、彼の専属コーチ・三上さんがあらわれて、若林くんに強烈なビンタをくらわす。
「三上さん……」
「甘ったれるな源三! 試合はもう終わっただと(中略)……お前を信じてついてきた仲間たちからも、お前は負け犬のように逃げ出すつもりか。それもいい、しかし、お前と会うことは二度となかろう」
めっちゃ格好ええわー、三上さん。
これで目が覚めた若林くんは、ふたたびやる気を奮い立たせ、グラウンドへと舞い戻る。
それをスタンドから見ていた三上さんが一言、
「それでこそ源三だ」
見直すの早っ(笑)
ふたつめ。「とりかご」突破の際に足を痛めた石崎くんにかわり、まだ転校手続きも済んでいない岬くんが、緊急参戦することになった。
岬くんの加入によって、南葛の戦力が格段に増したのはいうまでもない。
ロベルト監督いわく、
「こうなるんだったら、もっと早くに石崎に怪我してもらうんだったなあ」
ええええーーっ!? って、石崎くんじゃなくても、絶叫したくなるよね。
本当に、誰のおかげで「とりかご」を突破したと思ってるんだ(笑)
以上がオレの対抗戦での萌えポイントでした。
勝敗とか、どうでもいい。ちなみに結果は引き分けです。