滅びの聖女
ウィリアムとマリーの国の伝説、いつの日にか伝説の聖女が現れて国を救うと言う。聖女は無限に魔力を回復出来るという伝説があった。
「お前、まさか!伝説の聖女なのか?!」
「へ?」
「聖女は他者の魔力を無限に回復することができる!今の光で俺の魔力は完全に回復した!つまり、聖女はエリザではなく、お前が聖女なのか?!」
「?!」
確かにウィリアムの魔力は回復している。マリーは、自分は魔法を使えない無力な存在だと思っていた。しかし、今、聖女の力に目覚めたのだ。
「私が、伝説の聖女?」
「ふふふ、はははははっ!」
ウィリアムは急に笑いだす。
「素晴らしい!その力さえあれば国を滅ぼすことさえ可能だろう!」
「?!」
「マリー、お前を追放した奴らが憎くはないか?」
この人は何を言っているのだろう。追放したのは貴方自身だと言うのにとマリーはため息をついた。
「この力で第一王子を倒し!再び王子に、いや、国王になってみせる!」
バカなのだろうか、そんなことに力をかしたりなど……。
「マリー!いや、伝説の聖女よ!共に国を滅ぼそう!」
それじゃ、救うのではなく滅ぼす側になってしまう。
「お断りいたします。」
マリーはきっぱりとそういった。ウィリアムは少し不機嫌になって怒鳴る。
「……マリー、お前を女王にしてやるよ!だから一緒にこい!」
「お断りいたします!」
マリーの決意は固い。
「夫の言うことが聞けないのか!?」
「当たり前でしょう?!そんな無茶くちゃな……っ!」
「兄上に!エリザに!国が滅ぼされてもいいのか?!」
「?どういうことです?」
「奴らが国を支配すれば我が国は滅びる!!」
「?!」
「エリザは金遣いが荒い!そして兄上はそんなエリザを嫁にする愚鈍だ!国を滅ぼすに違いない!だから、俺達で国を取り戻すんだ!そのための滅びだ!」
「……ウィリアム様、それは本当なのですか?」
「ああ、そうだ。」
マリーは考え込む。しばらくして口を開いた。
「わかりました。国を救う為に国を滅ぼしましょう!」
「ふふふ、ははははははっ!それでこそこの俺の嫁だ!!」
こうして2人は第一王子とエリザを止めるべく、国を滅ぼすことになった。




