表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/14

信じる2人

鬱蒼としげる木々の森の中をウィリアムとチャーリーは馬を走らせて逃げる。

「ウィリアム、エリザに消されそうになった時、私を助けてくれてありがとう。」


「いいんだ。兄さんを助けるのは当たり前の事だ。」


「……本当にそうか?本当にお前が助けたかったのはきっと……」


歯切れ悪くチャーリーはそう言った。


「………大丈夫。マリーは俺が取り戻す!!」


「だが、相手は聖女の力を得たエリザだぞ?どうするつもりだ。」


「マリーに付与されたエリザを切り離す。」


「そんな事ができるのか?!」


「やってみるしかない!!とにかく今は作戦を考えよう。」


ウィリアムとチャーリーは追ってをまいたことを確認すると馬の手網を引いて馬を止め、降りる。


「ここまで来れば……」


「兄さん、手伝ってくれないか?」


「……そうだな。お前には助けられた。それにエリザを放って置くことはできない。力になろう!」


「ありがとう!」


ウィリアムとチャーリーは握手した。


★★★★★


城にて、エリザは怒り狂っていた。


「ウィリアムめ!よくも私を欺いたんね!!」


怒りに震えるエリザ。そしてまだ意識があるマリー。


(諦めなさい!貴方はウィリアムに負ける!)

「うるさい!!お前のせいだ!!」


エリザは怒りに任せて城を破壊する。


(エリザ!やめて!)


「うるさい!うるさい!」


エリザは1呼吸おくとマリーを消そうと魔法を使い始めた。そんな中、兵士が現れ、ウィリアムを捕まえたと述べる。


(そ、そんな!!)


マリーは絶望した。例え自分が消えてもウィリアムには生きていて欲しかったのだ。


「ふん!遅い!ウィリアムを連れて来なさい!」


兵士はウィリアムを連れてくる。


「ウィリアム、無駄なあがきだったわね?おバカさん。」


エリザがウィリアムに近づいたその時だった。魔法が発動する。


「?!うっ!ぐあっ?!な、なにを?!」


エリザが苦しみ始めると、エリザとマリーは分離した。


「マリー!」


ウィリアムの作戦は成功したのだ。


「おのれ!」

エリザが魔法を使おうとするが兵士がエリザを捕まえる。チャーリーが兵士に化けていたのだ。


「おのれ!!」


エリザはなんとか逃げようとするが強力な魔法で捕まえられて逃げれない。


「エリザ、諦めろ!」


「ふふ、諦める?それは貴方の方よ!!」


エリザはチャーリーの拘束をとき、ウィリアムへと魔法攻撃をする。その攻撃の威力は強く。ウィリアムに直撃すれば木っ端微塵になるほどのものである。


「ウィリアム様!」


マリーがウィリアムの手を取った。ウィリアムはマリーから魔力を受け取り、その攻撃を打ち砕く。


「なっ?!ばかな!」


エリザはチャーリーに今度こそとらえられた。


「すまない。マリー。遅くなった。」


「いいえ、いいえ!!信じておりました。助けに来てくださると!」


そして、2人はそっと唇を重ね合わせた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ