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李 広

すもも ひろし


クラス 治癒師


拾得済みアクティブスキル

なし


拾得済みパッシブスキル


HP自動回復(極)

MP自動回復(極)

回復効果向上(極)

MP最大値向上(極)


石化耐性

老化耐性

変化耐性

など、幻想的状態異常耐性全種

猛毒耐性

氷結耐性

感電耐性

火傷耐性

など、肉体的状態異常耐性全種

魅了耐性

混乱耐性

忘却耐性

洗脳耐性

など精神的状態異常耐性全種

防御力低下耐性

筋力低下耐性

魔力低下耐性

知力低下耐性

など、数値的状態異常耐性全種。


マスターボーナス

回復効果向上(極) あらゆる回復行動にボーナスが発生


セットボーナス

石化耐性+老化耐性+変化耐性……=幻想的状態異常強耐性

猛毒耐性+氷結耐性+感電耐性+火傷耐性……=肉体的状態異常強耐性

魅了耐性+混乱耐性+忘却耐性+洗脳耐性……=精神的状態異常強耐性

防御力低下耐性+筋力低下耐性+魔力低下耐性+知力低下耐性……=数値的状態異常強耐性


コンプリートボーナス

幻想的状態異常強耐性+肉体的状態異常強耐性+精神的状態異常強耐性+数値的状態異常強耐性=完全耐性


 補足説明

 広は『絶対に石化しないスキル』などを全種取って完全なる耐性を獲得したわけではない。

 各種の耐性(症状緩和、あるいはかかる可能性を下げられるなど)をすべて取った結果、コンプリートボーナスとして『完全耐性』というスキルを獲得した。


 他にもスキルを獲得していることからわかるように、完全耐性を獲得したうえでヒールなどのアクティブスキルを獲得することは一応可能。多分だが『HPの自動回復』分のスキルポイントをヒールに注ぐことになると思われる。


 ちなみに広が去った後で設立されたギミックブレイカーズは完全耐性を獲得した後で、余ったスキルポイントを好きに割り振ることになっている。

 とはいえ体力向上とか筋力向上に当てられることは間違いないので、自由度はほぼない。



召喚契約対象


古代神オオミカヅチ

古代神オオワダツミ

古代神オオカグツチ

古代神オオハニヤス


古代四柱との契約によってセットボーナスが発生している。


 補足説明


 スキルツリー世界に召喚(サモン)は存在するが、スキルツリーのクラスに召喚師(サモナー)は存在しない。

 召喚は召喚獣的な存在との契約によってのみ発動が可能になる。

 強大な存在が相手であれば召喚のための魔力も、維持運用のための魔力も膨大となる。

 古代神ほどの存在を複数同時運用するとなれば、他のアクティブスキルなどは運用が難しいだろう。


 魔導兵器や通常の武器や魔法は本人のステータスに寄るが、召喚の場合は召喚獣のステータスに寄る。

 そのため広でも高い打点を出せる。



戦法


 ソロ時代

 MPを消費する代わりに軽量で高性能という種類の装備で身を固めて、薬でのバフを積んだ素殴りだけで戦っていた。

 アクティブスキルを一切取らずに素殴りで戦うのは、前衛職では珍しくなく、万能職にも同じようなスキルビルドが存在している。

 ただ万能職の場合は前衛ほどではないが筋力向上などがあるため、『筋力+MP消費=打撃力』の計算式でかなりの数値を出すことができた。

 広の場合はそれの完全劣化版であり、ダメージはさほどでもなかった。

 相手が状態異常特化型でかつ素の戦闘能力が低い場合のみ有効な戦法である。

 正しい意味でニッチな捕食者と言っていいだろう。


 アイテム係時代

 MPを消費する装備はそのままだが、純粋に防御特化の装備をしつつ、大量のアイテムを持ち運んでいた。

 敵の攻撃に耐えながらダメージソースである勇者を高級な回復アイテムでサポートする係である。

 何があっても行動不能にならない回復担当という原点回帰であり、治癒師(ヒーラー)にとって完全耐性の正しい使い方と言える。



 相棒時代

 四柱の古代神が宿った武器(防御的なメイスだった)だけを持ち、四柱の神を同時に召喚しつつローカルルールを展開しながら戦っていた。

 四柱の神はサポート魔法によって広の身を守っており、魔法攻撃で倒すことは難しい。本人に状態異常がまったく通じないこともあって、物理攻撃以外にはほぼ無敵となっていた。

 状態異常と魔法攻撃をばらまけるようになっている。

 MPの回復量と消費量が釣り合っているため、永続的に維持が可能である。

 フル装備の勇者は魔法防御が硬く状態異常に対して完全耐性を誇るため、コンビを組んでも問題はなかった。

 強敵を倒すよりも多数を殲滅することに向いており手加減は難しい。


 ヒーロー時代

 ほぼソロ時代と同じだが装備は異なっている。

 女尊男卑世界では『薬』がなく、しかし魔法銃の性能は高い。


 ちなみに銃の腕はそこそこ。

 対人戦はあんまり得意ではない。


人物


 2100年の女尊男卑世界からスキルツリー世界に来て帰ってきた男。

 幼馴染の影響もあって女性のサポートをすることを毛嫌いしており、治癒師(ヒーラー)のクラス適性を知った時はものすごく憤慨していた。

 何が何でもサポートをしないという鉄の意志で邪道スキルビルドを極め、状態異常を得意とするモンスターを専門で狩るようになった。

 もうこの時点でかなり結果を出しており、自尊心はかなり満たされていた。

 本人も自覚しているが既に自己実現欲求が満たされていたため、女勇者からサポート役になってほしいと言われた時もしかたねえなあと受けている。


 女勇者と一緒に古代神と戦う日々は彼の女性に対する印象を大いに軟化させていた。(というかこの世界に来てから女性とあんまりかかわらないようにしていた)

 彼の現在の性格は女勇者のおかげである、と自覚している。


 古代四柱神との調伏契約は本意ではなかった、というか狙っていたわけではなかったので、『コレ、自分の力かなあ?』と思わないでもなかったが調子に乗っていた過食者を一方的に殲滅しつつ女勇者と一緒に戦えたことは楽しかったので満足している。


 元の世界に帰ったが幸せで平穏な人生を送りたいとすら思っていない。強烈すぎる喜びが心に残っているため、大抵のことがちょっとうれしいとかに留まってしまっている。


 道を踏み外した幼馴染にかつての自分を重ねており、他人ごとだと思えず入れ込んでいる。しかしどう接していいのかすら分かっていない。


 子供からはすかした奴、大人から特別扱いされている嫌な奴という評価を受けている。

 大人からは『コイツ絶対人生二周目だよね』と認知されており、ほぼ子ども扱いされていない。


 ちなみに(メタ的な意味での)名前の由来は、『虚仮の一念岩をも通す』の語源となった李広。


スキルツリー


概念ではなく実物として存在し、供物に応じて人々に力を授ける。

人によってクラスが存在し、それに合わせた枝が構成される。

クラスのすべてのスキルを獲得することは基本的に無理で、ある程度の取捨選択が必要になる。

なお文字などで『このクラスにはこのスキルがあります』と教えてくれるわけではないので、専門の神官が傍にいる。

ちなみに、勇者には専用のスキルツリー……特別な木が存在するらしい。


過食者


クラスのすべてのスキルを獲得しており、それ故の圧倒的な戦闘能力を持っている。

習得方法を同志に拡散し、仲間を増やす傾向にある。

過食者が出現するとスキルツリーは勇者を生み出す。


勇者


スキルツリーが過食者の存在を察知するとランダムで生み出すクラス。

専用の装備をコンプリートすると過食者に対して特効能力を獲得する。

専用武器については重大な秘密があり……?


勇者同盟


 勇者をサポートするために設立された有力組織の同盟。

 多くのレアクラスのスキルビルダーや専用武具を抱える組織の同盟であるため、過食者も手を出しにくい存在であった。

 最高責任者はスキルツリーの管理組織のトップ、大神官(女性)。

 孤児だった女勇者がスキルツリーに見いだされて以降は保護し、優しくも厳しく鍛えてきた。

 なお女勇者は自分で広を相棒と定めて過食者と戦い勝利したため、用意していた仲間は役目を果たすことがなかったもよう。

 大神官は腐った。


レアクラス


 魔剣士(ダークソードマン)などに代表される珍しいクラス。

 専用の武具が存在し、装備すれば圧倒的な戦闘能力を発揮する。

 このレアクラスの頂点が勇者である。


 ここまで聞くと超強くて優遇される存在に思えるかもしれないが、実際にはそこまでいいものでもない。


 レアクラスのスキルツリーは『魔剣装備 レベル1』などの専用武具を装備するためのパッシブスキルが設定されている。

 つまり魔剣士なら誰でも魔剣が使えるとかではなく、魔剣を装備するためのパッシブスキルを獲得しなければならない。

 最強格の魔剣を装備するとなれば多くのスキルポイントを注ぐことになる。当然他のスキルにポイントを振れなくなる。

 また専用武具は基本的に高級で貴重品であり、一般市民が魔剣士のクラスを得ても魔剣を見ることもないまま死ぬことになる。

 その場合他の普通のクラスの劣化版にしかならない。(レアクラスのスキルは専用武具の装備が前提のスキルが大部分を占めるため)


 よってレアクラスに選ばれた者は大組織などに就職して、ギルド専属パーティーのような飼い犬になる羽目になる。

 夢も希望もあったものではない。


 ちなみにレアクラスの中で、完全耐性を得られる者は勇者だけである。



 怪異対策部隊


 怪人、怪物、怪獣、怪奇現象への対応を専門とする武力組織。

 日本以外にも同じような組織は多くあり、都合上女性が大部分を占める。


 ヒロイン

 女性の中でも魔力を多く持つ者だけがなれる『最強の人間』。

 スキルビルダーがRPG的な戦士なら、ヒロインはFPSやロボゲーのように戦う。

 大昔はほとんど魔力がない女性でも徴兵され無理矢理戦わされていた。

 女尊男卑社会が進むにつれて環境が改善し、現在は志願制の上、一定以上の魔力を持つ者しかなれなくなっている。

 また二年の訓練期間を設けることによって質も向上している。

 その結果死亡率は大幅に下がったが、昔の基準ならばりんぽもヒロインになることはできたはずなので痛し痒しである。


 スーパーヒロイン 


 ヒロインの中でも桁違いの魔力を持つ者が名乗れる存在。

 現在の日本では土屋香、鹿島強、近藤貴公子の三人が該当する。

 世間からは『キャラ作ってるんじゃねえの』と思われているがあいにくと素で変人である。

 ちなみに過去のスーパーヒロインの中には徴兵制から志願制に移行することを不服として組織を抜けた者もいる。

 彼女が設立した組織こそコロムラの母体になった。


 コロムラ


 反社会勢力。

 強くなることを一義としており、精神性に重きを置いて勧誘を繰り返している。

 非人道的な研究実験を繰り返し、怪異対策部隊とはまた別のテクノロジーツリーを形成している。

 基本的に対人戦を想定しているため、異常攻撃への備えはない。

 資金源は一部の大企業、要人であるとされている(ヒロインは広範囲を守っているため到着が遅くなる。要人警護や拠点防衛を求めるとコロムラしかいない)


 森々天子


 元スーパーヒロインにして怪異対策部隊の総司令官。人工島の最奥で過ごしており、彼女の姿を知る者は少ない。

 幻想的状態異常の後遺症によって全身が蝕まれており、人間の姿を保てていない。

 他のヒロインが同じ想いをしてほしくないという考えを持っていて、広に対して格別の期待を寄せている。


 土屋香


 スーパーヒロインの中では最年長だが、そこまで年齢は離れていない。

 魔法攻撃を得意としており、大量の敵を一瞬で制圧することも可能。

 功名心の塊で自尊主義者。他人の評価と自分の評価を意図的に切り離しており、ヒロイン全体の風聞なども気にしていない。

 メディアへの露出は多く、都度変なダンスやミュージカルを披露している。

 相対的に一番マシなスーパーヒロイン。


 鹿島強


 スーパーヒロインの一人。同性愛者であり異性愛者でもある。

 物理攻撃と魔法攻撃のバランス型であり、遠距離も近距離も隙が無い。

 現役ヒロインたちを恋人にしており、その基準は尊敬できるかどうか。

 独自の価値観を持つコミュニティを形成しているが、全員が仲良しであるらしい。

 実母は同性に対してトラウマを持っており、男の子を生みたいと願っていた。名前を(つよし)にしようと決めていた。

 しかし生まれてきたのは女子であったため、字が同じ(しい)という女の子っぽい名前にした。

 実母はその選択が娘にとって良くないのではないかと後悔したが、成長した彼女は名前がどうこうではないぐらいの奇人になったため別の後悔をする羽目になった。


 近藤貴公子


 スーパーヒロインの中では一番の若手。

 大柄で筋肉質な女性。見た目通りのパワータイプであり、スピードもタフネスも現役最強を誇る。

 女尊男卑主義者を公言しており、ヒロインたちに対しては厳しく当たっている。

 基本的に他のスーパーヒロインとは仲が良く、根底にある『ヒロインとは汚くて臭くて大変な仕事で、それをしているから偉い』という哲学は共有している。

 また私生活では二次元の18禁同人誌愛好家でありつまりオタクである。

 これは公言しており、積極的に宣伝や布教までしている。

 彼女の中では『隠しているから問題になるので普段から公開していれば問題ない』という論理になっている。

 なお自分の行動原理を説明する際に過去のスーパーヒロインの醜聞を掘り返すため、方々から命を狙われている。

 殺村紫煙の師匠もその一人であり、彼女は『アイツをすぐに殺せ』と命令されている。


 殺村紫電(音成りんぽ)


 広の人格形成の大部分を占めた幼馴染。

 母方の祖母が元ヒロインだったが彼女が生まれる前に戦死している。

 百人に一人という程度の魔力を持っていたが、現代ではヒロインになれるほどではなかった。

 見下していた広に命を救われ、なおかつ広が怪異対策部隊にスカウトされたことでこじらせ、コロムラに入ってしまう。

 祖母の遺品であるマジックコンバットナイフを広に預けており、強くなれば取り返しに行くつもりだったのだが……。

 広がマジックコンバットナイフを自分の武器として使いこなすようになった結果、古代神が宿るようになってしまった。

 彼女は古代神の力を自分の祖母の力だと勘違いしており、自分に力を貸してくれなかった祖母を恨むようになっている。

 

 なお彼女の祖母である音成孤電はりんぽ自身と大差のない、弱い部類のヒロインでしかなかった。

 そのことを彼女の母親はちゃんと伝えているが、りんぽはそれを認めず拒絶している。


怪人


怪異のなかでは一番弱いとされるが一般人にとっては十分脅威である。

怪物の子機のような存在であり、従う怪物によっては超強かったり超多かったりする。


怪物


怪物の能力は大雑把に言って四種類に分かれる。

どの怪物も総合値としては同値とされている。


物理戦闘能力(打撃、斬撃、刺突、パワー、スピード、タフネスなど)

魔法戦闘能力(地、水、火、風、射程距離、有効範囲など)

異常戦闘能力(数値的、肉体的、精神的、幻想的状態異常など)

怪人精製能力(数、質、回復など)


怪物にとって怪人は部下や傭兵ではなく『子機』のようなものであり、自立こそしているが肉体の一部と思われている。

怪物が倒されるとすべての怪人が死亡するのもこのためとされている。


怪獣


地球全体でも年に一度現れるかどうか、という脅威。

出現する前に怪奇現象が発生し、怪物や怪人が大量に現れる。

怪奇現象の時点で既に民間人はほぼ全滅する。

その後満を持して登場し、怪奇現象を伴いながら暴れる。

世界中のスーパーヒロインが結集し倒す、最強最大の怪異。

ひとまずここまで。

お付き合いくださりありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
これソロ時代が最初の段階になってるけど、 ソロの時点でビルドがほぼ完成してるってことだよな。 それ以前はどうやって金とか供物を稼いでたんだろう…… 稼げるスキルが無い状態でコンプまで持ってくの大変だし…
良質な読み応えでした。 邪道と言うかピーキーと言うか、尖った道を極めて最強へ至る。 原点が拗らせ。 そして現在、拗らせた幼馴染みにどうしていいか判らない、とか。 しかも、善性は喪ってない。 良きです。…
殺村はあれだな。思春期特有の…。
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