表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リサ姫の借金返済物語  作者: ルーシェン
39/263

ゴマすりリサちゃん

俺は日本を救いたい。

でもこんな事言うと誰が困ってるのかと言う声もある。

派遣さんとかブラック企業の労働者とかいるじゃないですか。

ちゃんと給料確保して労働意欲を高めないと困ります。


ゴマすり、リサちゃん

リサ視点

全く。どうして借金しないと経済が回らんかなぁ?まっ千ガイディルほど借りておくか。

もう何時の日か借金に頼らなくても運営出来る国にしてみせるぞ。

て訳で借金を1900ガイディルスにしたのだが現金3100ガイ貯め込んでおこう。

「宴会よ。備蓄してある肉を新鮮な肉と交換するのよ。今冬だから肉は余っている」

越冬の為にジビエ王アナスタシアもこの時期には狩りを許可しているのだ。

まあ動物愛護でも100年人間とジビエが共存する為には数を調整しないといけないのだ。

「あのう。料理は出来ましたけど正直余り美味しくないですよ」ファーリちゃん?

「戦士は何でも食べないといけないですからねぇ。戦場で肉が食えると思えば不味くない」

好き嫌いとかあると騎士の体力維持に大いに支障をきたすので好き嫌いのありそうな。

食材は出さない事にしてるんだよねぇとリサ本人は思っているのだがルーミスちゃんも。

「不味い。何て不味い肉なの?香草茶持ってきなさい。無理矢理腹に詰め込む」あのねぇ。

我々が美味しく食べなければこのジビエは何の為に死んだのだと思わないか?

「ちゃんと食べてるんですから文句言わないで下さい。リサちゃん。お代わり」え?

食料の1日の消費量とか決まってるんだからお代わりとか要求されても困るんだよねぇ。

「あの栄養管理とかしてるからお代わりとか困る。どうしてもと言うならたこ焼きでも」

全く。たこ焼きも古い食材で作るからそんなに美味しくないけど不味い料理になれろ。

「酒持って来い。今日は飲むぞ。甘酒飲むぞ」はいはい。私達は書類やってるから。

「久々に書類と格闘よ。神速書類さばき~」「凄い1億枚の書類5分で片付けて間違いが」

「ふふっ。私書類だけは得意なのよ。書類の悪魔の名はだてじゃないよ」ご満悦だ。

どんな書類でも書類の悪魔の名にかかれば5分以内にクリアしてみせるよと宣言する。

「じゃあ仮眠をとるわ。曹操ちゃんも寝れる時に寝ておいた方が良いよ」と言う。

皇帝の職務は8時間労働制など適用されないよ?自由なのは寝てる時だけよ。

「分かった。暫く眠るよ。3時間は起さないで。私は昼寝をする。のぼるさんを呼んで」

そしてのぼるが来るとリサは気を利かせて去っていくとルーミスはのぼると部屋へ行く。

「私はブルマプレイに条件を出したの?スク水だったら幾らでもして良いよ」

13歳の子供の前で惚気るな。この色欲魔共と思うリサである。

ヒューヒューとリサは意地悪気に冷やかすが、こんな奴がいるから恋愛が成就しない。

「リサお姉ちゃん。男女の営みを邪魔するなんて野暮ですよ」とシエルが言うのだ。

「ゴメンね~。じゃ昼寝が終わったら香草茶とスープ運んでおくから呼び鈴押して」

皇帝や幹部が部下を呼ぶ時の呼び鈴であるが3分で駆け付けないとお説教では済まない。

「リサっち財閥の軍資金は3100ガイあるのよ」私がその気になれば借金など。

でも借金返済したら資金の行き場がなくなり後リサ帝国の経済は崩壊すると思うんだ。

だから絶対に返済は出来ないので集めた金で買いまくる。日本の株~優良だ~。

不況の割に豊かな日本の株~。配当優待大儲け~。増えまくる、富裕層。

日本の夜明けと平和な国~。

「冗談はこの位にして襄陽に立て籠もる劉備一味を討伐して来なさい」

後リサ帝国とは関係のない人間の筈なのに借金と国政を肩代わりさせられてるリサである。

ああ面倒臭い。劉備を倒して来たら追い払って地球連合と戦わせるのよ。

そして劉備は馬岱領と襄陽から追い出されたのだが地球に20万の兵と共に攻め込んだ。

そして併呑してしまい地球王国を名乗る事になるが折角奪った国を失いたくない。

それは分かるんだけど今更降伏を申し出るとは節操のない男じゃんとリサは思うのだ。

「戦費がかさんだ。千ガイディルス借金と言うが群雄を討伐しても金かかるのか?

劉備を徐州の太守にしようと言う案もあったが結局襄陽に立て籠もったのよねぇ・・・。

全くあいつを側に置いておくと何時簒奪されるか分からないけど張飛は惜しいなぁ。

「リサ姫。再び借金が2900ガイディルスになったと聞いて慌てて商人達が寄付を」

シャーラがリサの入浴を手伝いながら商人の持って来た寄付の目録を眺めている。

「200ガイディルスかぁ。別に600ガイディルスなら来月になれば返済出来るんだよ」

迷惑だけど送り返す訳にもいかないから定額給付金やっちゃって。

「OK。フォートレス様に言っておきます。でも良い体してますよねぇ」

「あははっ。男の姿の時それ言ったらマジで殴るよ」リサは湯船に入るとノンビリと寝た。

「風呂場で寝ると危険ですよ?のぼせない様にお湯温めにしておきますよ」

シャーラは部下の水着親衛隊にリサの様子を伺わせるとフォートレスに報告に走る。

「分かりました。定額給付金ばら撒いてしまいましょう」と言い二時間で給付し終わる。

「溺れたぁ。誰か助けてぇ・・・」私こんなところで死にたくない。

「落ち着いてください。今引っ張り出しますから」リサは引っ張り出されて助けられた。

「貴方達は命の恩人よ。恩賞を上げるから」と言い部下に千金を持って来させた。

「報酬に給料1人10ヶ月分を上げる。部下にゴマ刷っておかないと何時寝返られるか」

「有難く頂戴いたします。一応安静にしていてください。フィスが攻めてきたら」

あんな奴に私が負けるかぁ。後リサ帝国は曹操ちゃんの国だけど金出してるのは私だぁ。

「ふぁあ欲寝た」「あははっ。さっきはお楽しみだったの?」曹操は赤面する。

「うん。でも睡眠もとったよ。夜の政務は任せておきなさい」それなら任せておこうかな?

私はリサワールドをプレイして20ガイ規模の生産拠点を確保する事にするよ。

そして1月9日深夜、他のプレイヤーが寝てる時を見計らって怒涛の進撃を開始したのだ。

「夜襲とは卑怯だぞ。でもリサ姫がその気なら自宅警備員連合300兆人は味方する」

自宅警備員のネトゲ廃人をなめるなと思う。起きてる時間の殆どはゲームに注ぎ込むのだ。

「徹底的に王国を滅ぼせ。リサワールドの支配者は自宅警備員連合だぞ」私思う。

この人達サラリーマンには向いてないけど決して怠け者ではないだろう。

何か日本でもあるんだけど兎に角サラリーマンになるのが日本人の本道に思われてる。

そりゃ最近はサラリーマン以外でも大成する人も多いけど金策に困るんだよね。

サラリーマンと公務員は安月給だけど安定してるから生活設計が立てやすい・・・。

昔は農家とかが日雇いで農閑期に出稼ぎしてたらしいが今は普通に一般職に就いてるのだ。

畑が忙しい時に休暇を貰い親の経営する農家を手伝って農業をやってるらしい。

私も詳しくは知らないが、もしそうなら日本の農家はかなり豊かな筈であるのだが。

こんな事言うと今頃分かったのかと言われそうだけど仕方ないじゃん。知らなかったし。

「あんたら真っ当な職に就職したら?サラリーマンに向いてないだけで勤労意欲あるね?」

私300兆人のごく潰しを養えるほどお金持ってない。たった4100ガイしか貯金ない。

「それだけあれば十分だぁ。リサ姫。王国はあらかた叩き潰しました。略奪も完了です」

よしよし。でもさぁ。楽して金貯めたいなら顔だけで就職出来る職場ってあるんだよね。

「いや俺達普通に怠け者なんですよ。家でネトゲやりながら生活出来るなんて良い時代だ」

「俺は職についてるぜ。株の売買で日銭を稼いでいる。でもサラリーマンになりたかった」

なれば良いじゃんと思うけどこいつには出来ない訳があるんだろうなぁと思う私である。

「リサワールド配信終了になったらどうやって食べてくつもりなのよ?銀行の利子?」

あんなもん銀行のさじ加減で2%にされるかもしれないし銀行は預けるだけが良いよ。

「いや儲けた金は闇金に投資しています。金利20%でも借りてくれる人はいますからね」

こいつらそんな副業で一般庶民を苦しめていたのかと思うが私も借りよう。

「5ディルス貸してくれない?課金アイテム金のビキニ欲しいのよ。後で返済するわ」

そして1月9日の朝、リサが寝たのを宮廷に送り込んだスパイの報告で知った王国側は。

「寝込みを押そうとは卑怯者。反撃だぁ。後リサ帝国は金持ちだ。倒せば千ガイは入る」

「それ後3時間早く攻撃してたら私の負けだったわね」と睡眠を取ったリサが来る。

「あんたが送り込んだスパイこっちに寝返ったよ。まあ2重スパイにしておくから」

今度は上手くやりなさいとギタギタに王国は叩きのめされて千ガイの賠償金を支払った。

「ああっ。プレイヤーの3分の2が辞めちゃったねぇ。暫く戦争は止めよう」

全く情けないプレイヤーだがこれで貯蓄5100ガイディルス貯まったと大喜びした。

借金が5千ガイディルス、貯金が5100ガイディルスに膨れ上がり、国は栄えたのだ。

取り敢えず書類の予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ