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リサ姫の借金返済物語  作者: ルーシェン
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食料問題

食料を増産してはいけないらしい。

増産すれば日本の百姓が困るらしいが食料増産して農家は儲からんのか?

輸出の当てはまだまだあると思うんだが。

食料問題

1月4日、食料は不足していたが国民は冷静に買い物を続けていたの値上がりしないのだ。

こんな時に無理に買い占めれば食料が品不足になり高騰してかえって生活が困るし。

「農家の人も食料売って生活しているんだからたまには高騰しないと生活に困るだろう」

特にもやし農家は1袋銅貨30枚の値段で売っても余り儲からないし緑豆の値段上がる。

「もやしねぇ。銀貨5枚のもやし食べた事あるけど」と言う人もいるがもやしは庶民派だ。

2円値上げしただけで客足が遠のくと言われてるので値段を上げる事が出来ないらしい。

「他店がついに耐えられなくなり、もやしの値段を銅貨35枚に上げました」朗報である。

「良し。うちは銅貨32枚に値上げする。もやし農家の復興の日だ。農家を舐めんなぁ」

この値上げに庶民は衝撃を受け値上げを拒否した店を探そうとしたのだがファンタジーだ。

ファンタジー世界は日本風に言うなら株仲間とかが値段決めるから拒否する店はない。

地域事の事情があるから必ず銅貨5枚アップではないが値上げは決まった事なのだ。

商人ギルドの命令には従わないといけないので俺らを恨まれても困るのだがと思う店主。

「おのれ~。暴利を貪る店がぁ。もやしを安い値段で売れ~」などと抗議デモが起こる。

「お前らぁ。もやし一袋銅貨30枚で利益が出ると思ってるのか?金貨5千枚稼げんぞ」

そりゃお客様は1278京人もいるから千分の1位として1京も儲かるじゃないと・・・。

言われればそれまでだが日本の常識でもやし農家は儲からないと言っても始まらんな。

スーパーとかだと19円で売ったのもある位だし、でも需要1278京人だと儲かるか?

「でも輸送費で赤字続きなんですよ。生産コストも高いし給料年3千ディルス位しか」

株式会社で経営している農家なのかと思うデモ隊の市民達だが取り敢えず納得したのだ。

「全くもやし農家は儲からないけど、どの位なら儲けが出るんだ?」「銅貨60枚位で」

1278京人も顧客がいて儲からないなんて余程経営に無能かこいつが嘘付いてるかだ。

「絶対嘘だと思ってるけど騙されてやる事にするよ」嘘付いてませんよと慌てて言う。

「農業人口が70兆人ですから500万ディルスも儲かりませんよ」食べ物は安いんだぁ。

それでも先祖の財宝があるからタダ同然で売り飛ばしても財産は溜まるのである。

「それ千京人が一度買ったらの値段だろ?年に何十回かは買い物する筈じゃないか」

「その辺はどう説明するんだ?」「底値は10分の一位ですよ。農家にだって欲はある」

農家が金儲けして何が悪いんだ?冬は一番食料の売れ行きが良いんだぞ。品薄だし。

「泣くんじゃない。でもいきなり銅貨5枚も値上げするのは酷くないか?消費者逃げるぞ」

業者からもそんな脅迫をされましたけどもやし農家だって儲けたいんですよねぇ。

「仕方がないからその値段で買ってやろう。どうも有難うよ」と言い残し客は帰った。

1月5日、この状況を何とかしようとリサはもやしの値段を公定価格にする事にしたのだ。

「もやしの値段が倍に?買う奴いるいると思ってるのかよ」と言うが今までがおかしい。

もやしは庶民の味方としてスーパーの売り上げに大いに貢献してるのに恩恵が少ない。

スーパーで19円で売られてるのが事実だとして農家は一袋当たり5円か10円で納入を?

そりゃ千京人に売れば儲けも多少は出来るかも知れんけど日本では儲からんと思うぞ。

「一揆だぁ。皇帝陛下に訴えよう」目覚めた農家は米と小麦の値段を上げるように要求。

米は10キロ銀貨15枚、小麦は10キロ銀貨10枚になったので市民が不満を漏らす。

「まあ仕方がないだろ。俺ら3千ディルスも給料貰ってるんだぜ。はした金で苦情言うな」

「でもよう。俺昨日結婚したから独身寮でなけりゃいけないんだよ。金かかるんだよなぁ」

蓄えもロクにない奴が結婚しても辛い生活を送るいだけだぞと思う市民達である。

「値上げ警戒してるのに米の値段7倍に上げやがった。喜ぶのは農家だけだな・・・」

それでも我慢すればどうにでもなる問題だと買い占めは控えめであったが企業は怒る。

「あいつら俺らとの30年の付き合いを無視して利益の為に俺らを裏切るのか?」

日本の企業と下請けの関係だと企業が兄で下請けが弟みたいな付き合いがあるらしいのだ。

それを否定して利潤を追い求めようと下請けがするならとんでもない裏切りと企業は思う。

「いや企業の兄貴と付き合い断つ気はありませんよ。別の旦那とも付き合いたいだけで」

まあこういう詫びの入れ方を建前だけでも出来れば企業も怒らないんだと思うんだが。

「その言葉に偽りはないだろうな?」と大企業の兄貴分は聞くのだが下請けも分かってる。

「兄貴怒らせたらこの街で商売出来なくなる。旦那の方は別の街の人ですから」

兄貴の商売邪魔するような事はない筈だし甘い汁を分け合えると思ったのですが・・・。

「国と組んで小麦と米の値段上げたのが気に入らないんだ。俺を裏切るなら嫌味言わせろ」

はあ嫌味くらいで円満解決するなら聞いても良いですけど俺らだってたらふく儲けたい。

「ぶつぶつぶつぶつ・・・」企業の旦那は下請けの弟分の妹のお酌で酒を飲んでいた。

「全く。あれだけ可愛がってやってたつもりだったのに貴様に不満を抱かせていたとは」

「その思いは片思いですねぇ。兄貴の為に安い商品作っても二束三文で買い叩くし」

「あんなもん原価ギリギリで売る奴が悪い。俺は別に商売のじゃさえされなければ・・・」

誰に商品売っても構わないんだよなぁと思うがこいつにとってはそうではないらしいな。

「米10キロ銀貨3枚って当時の物価だと良心的なんだがな」恨まれる覚えはないぞ。

「兄貴の嫁は俺の妹だぜ。血縁関係あるのに妹の婿を裏切る訳がないだろうが」と言う。

「だな。この御剣一家が50年守り続けて来た御剣亭を俺の代で潰す訳にはいかんが」

御剣一家はパンツ戦役なるリサ帝国の建国戦争で武勲を上げ報奨金を貰ったらしい。

その上りを少しずつ蓄えて50年ほど前御剣一家を立ち上げたのだ。

「値段高くしたせいで値上げしないといけないんだがお前御剣一家の2号店やらんか?」

「兄貴。俺が店持つと兄貴に売る米と小麦が減るぜ。良いのかよ?」

「自分だけ出世したいが為に俺を裏切りやがって。お前にも原料調達の苦労を」

て訳で喧嘩してると後リサ帝国の使者がやって来たので会う事にしたのだが嫌味言おう。

「あれだけ御剣一家に損害を与えて置いてどの面下げて俺に命令を与えようと?」

やって来た曹操ルーミスに嫌味を言う御剣の兄貴だが宝石入れに興味を持ち空ける。

「別に財務大臣殿の株の配当で国は運営出来る。税金は損害賠償に差し上げても良いよ」

「本気か?」「ふふっ。私も株を500ガイ程持ってるからね」と言い5万ディルス程。

まさか本気でくれるとは思わなかった。後リサ帝国の財政大丈夫かなぁ?

「リサ姫は奇特な篤志家の大臣だからね。毎月株の上りを借金返済に充ててくれるよ」

利子は株の売り買いでねん出して地道に返済しているがリサちゃん金儲け上手だし。

「皇帝陛下ぁ。百姓が儲かっても商人が儲からないと税金は増えませんよ?OKですか?」

「食べ物ないって大騒ぎしてるのに値段下げたら絶対に農家は食料売りに来なくなるよ」

「分かってるけど愚痴位言わせろ。袁術様の時代は良かった。物価は安いし」

「あんた月収500万ディルスも儲けてるのに何が不満なの?欲張りは身を亡ぼすよ」

「大丈夫ですよ。リサ姫だってあれだけ強欲な姫なのに商売失敗したの聞いた事ない」

「誰が強欲よ?それ以上リサちゃんの悪口言うと不敬罪で牢屋に放り込むよ?」

などと苦情の良い間が1月6日何とか話し合いがついて値上げを承認させたのだ。

「何時の世も泣くのは商人なんだ。農家や職人は可哀想だが商人は儲かってるんだからと」

重税を取られても国民が可哀想だなどとは思ってくれないので不満が溜まる一方である。

日本でも金持ちの経営体力を回復させる名目で大企業減税やったら散々テレビで叩かれた。

「泣き言を言わないで。商人は本当に儲かってるじゃない。私もそのおかげで儲けている。

株の収益で3700ガイディルスを6ヶ月で返済出来るのだよ。

「凄いですねぇ。どうせ食料値上げの補償に当ててくれるなら税金免除と言う訳には?」

「それは駄目。補償が終わったら農家と商人からジャンジャン取り立てるから覚悟して」

「やっぱ泣くのは商人だなぁ。この恨み実業に励んで晴らしてやる」と御剣一家。

そして株主優待を金に換えて500ガイディルス手に入れた曹操は借金を3200ガイに。

「リサちゃん。お金集めるにはどうしたら良いと思う?」「フィスから借りよう」

「あの人敵国にお金貸すような人には見えないけど食料借りておく?」そっちにしよう。

「て訳で食料借りに来ました。利子は5%で」「月利100%だ」足元見るなぁ。

「分かった100ガイ分貸してくれない?」どうせ返済日になったら戦争で踏み倒す。

「曹操覚悟~」反射的にフィスの剣を弾き飛ばしてしまったが良い剣持ってるなぁ。

「曹操ルーミスを撃てぇ。ここで曹操を倒して天下の民を安らんじる」当たらないのだ。

このリサの守りの護符凄いなぁ。「じゃあ帰るから」交渉決裂したみたいなので帰る。

そして莫大な借金を適正価格の千ガイに戻すべく奮闘するリサとルーミスなのであった。

ルーミスの夢の予定です。

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