フィスの反撃2
取り敢えず借金だけはしたくない。
国の借金も全額返済出来ないならせめて200兆円。
借金の総額が減れば利子の支払いも減る筈。
俺の信念はそうなのです。
フィスの反撃2
2月5日、エターナルは項羽派リューセン派、フィス派の3つに分裂して覇を競った。
フィスは塩を売り5億ディルス手に入れるとパン屋を開業して資金を獲得するのだ。
レベルが上がるパン屋さんフィスのパン屋は1個5億ディルスの超高級パンなのである。
「本当にレベル上がるのかなぁ?製法盗み出してレベルアップの米店とか作ったら」
盗作になるのだろうかと思ったが違約金覚悟で作ってみようかなと思うリサであるのだ。
「フィスに特許使用料支払ってレベルアップの秘術を聞き出しなさい」とシエルが言う。
親分さんの意向を汲み取って、部下が勝手に実行すれば親分は命令してないから無罪だ。
「いや部下に罪を擦り付ける気はないから。違約金の金額聞いておいてね。高いだろうな」
そして聞くと1日3兆ディルスと破格の安さだったので早速権利を買い取った。
「でもさぁ。このパンレベル上限1万レベルまでじゃん。まあこのレベルなら訓練で」
「良いんじゃないか?レベル1万レベルまで上げればドラゴンだって素手で倒せるからな」
「鍛え上げようぜ。リサ財閥の警備兵は国軍より強いぞ。バーンの店で能力強化だ」
バーンの店のたこ焼きは1個7ディルスだが、能力値を上げる効果があり病人に好まれる。
病弱な人も能力値上がるから、病弱がある程度克服できるので人気なのである。
「取り合えず使えない部下にフィスのパン食べさせてみるから。嘘なら分かってるわね?」
てリサが言うので使えない部下100人に器用度が上がるパンを食べさせてみたのだ。
「じゃあこのリサ姫のプラモデル作って見なさい。このプラスチックは土に分解出来る」
そして作り上げたリサ姫のプラモであるがこれを7万ディルスで売って私腹を肥やす。
「ズルいぜ。俺らにも割り前寄越せ~」「リサ姫。吝嗇な主は部下の寝返りを誘発する」
などと脅されたので山分けする事にしてプラモデル屋で大儲けを狙う事にしたのだ。
「伝説の英雄リサ姫のプラモだよ。水着バージョンもあるよ」リサ姫人形も売りに出す。
「注文が殺到して5京ディルス分売れました。いや~。プラモは儲かりますねぇ」
超合金ゴールデンリサの戦艦をモデルにしたプラモが売れに売れついでに土地の値段が。
「何故か土地の値段が3倍に。土地を担保に3京ディルス借りましょうよ」
リサ財閥の本拠地があるアルタニアは資産規模600ガイの生産都市に成長していた。
「傘下の企業からの収益がキララシティに集まってくるんだよねぇ」とシエル。
「お姉ちゃん。支配下にある領土から税金取り立てましょうよ」てフォートレスが言う。
「税金?どうせ税金取り立ててもトウターク様に搾り取られるよ。呂布さんに貢いで」
取り敢えずエターナルの株買い占めておこうと思うリサとフォートレスであった。
この状況で復興さえ遂げればどう考えても株価は3倍位に跳ね上がるし大儲けである。
「OK。このシエルに任せておきなさい。早速紙屑になったエターナルの株を買い増して」
そして1000ガイ借金をしてエターナルの株を買い占めたのであるが借金2200ガイ。
そして急ピッチで仮設住宅とリサ財閥の物資を安く売り捌き住処と仕事を与えたのだ。
2月6日株価は5倍に跳ね上がり復興特需で大儲けしたリサは2千ガイと借金千二百ガイ。
「さぁ復興だぁ。悩んでる暇などない」エターナルの商業活動は再開されたのだ。
「借金250ガイ棒引きするから伝説の巨竜を生け捕りにしてくれない?」と言う。
借金棒引きにする口実は何でも良いし、伝説の巨竜がいるとも聞いた事もないのだ。
ファーリちゃんどうしてるかなぁと思うリサだが項羽は了承して伝説の巨竜を献上した。
俺にも倒せる弱い竜献上して250ガイ棒引きしてくれるなんて有難い」と大喜びである。
「商人は信用第一。借金の証文250ガイディルス分持って行って」リサは宝物庫を空け。
エターナルの項羽は借金の証文全部持って行ってしまったがそれならそれで良いのだ。
「借金アッサリ踏み倒しやがりましたねぇ。如何します?フィスを煽りますか?」
魏延と馬超は宇宙交易世の武将商船を1万隻買い込み交易に備えていたのだが憤慨した。
「積み荷を積んで50ガイディルス儲けて来なさい。国民総生産5ジョ目指して・・・」
「リサ姫。エターナル見捨てましょう。フィスが兵を集めて30万人に膨れ上がったとか」
呂布さん何で殺せる時に処刑するか牢屋に放り込むかしといてくれなかったんですかぁ。
取り敢えずフィスはエターナルの城を乗っ取り、項羽の勢力下でない城を乗っ取った。
それで兵30万人、国民1億に膨れ上がったらしいが、今度は真面目に勢力拡大している。
「大変です。項羽軍がフィス軍と交戦。完膚なきまでに項羽軍をやっつけました」
これでは踏み倒された800ガイディルスを返済して貰えない。それは別に良いが。
元々返済期待して欲しいとも思わんが、放置しておくと借金踏み倒す奴が増えるのだ。
エターナルに800ガイディルス返済させた方がよさそうだなと思い直して返済を要求し。
「借金の証文は何処にあるのだ?俺らが借金したという証拠は何処にあるのだ?」
良い度胸だ。パンツの園に行かれなくても良いと見えるがエリスちゃんにチクってやろ。
パンツ教団の守護神はエリスちゃんなので、多分チクればパンツの園に行けなくなる。
「て訳で項羽とその一党に不遜な動きがあったのよ。お説教しといてくれない?」
「良いぜ。フィスに説教しておこうか?流石に戦の神エリスに歯向かう事は出来んだろう」
そして説得したら項羽は借金の証文を返してくる事に同意して焼かれた証文作り直した。
フィスはエリスにめっちゃくちゃに叱られ二度と悪い事はしないと誓わされたのだ。
命令を無視すれば地獄でヒドラに食われるだろうから逆らう訳にはいかないのである。
「お前ら。借りた金だけは返済しろ。借金を返済しない外道は地獄に落とすからな・・・」
そりゃ真面目に働いて返済出来ないなら仕方がないが、意図的に踏み倒すのは許せん。
借金取りにも妻や子供がいる筈だから踏み倒して良いという前提を作ったら銀行は終わる。
「それ私達が踏み倒した時仕方ないやと言ってくれるなら踏み倒されるのも黙認するけど。
「項羽さん。手柄を立てれば棒引きには応じるけど勝手に踏み倒したら地獄に落とすよ?」
リサはドラゴンに変身して項羽を一撃で吹っ飛ばすと「身の程を知れ馬鹿」と言い募る。
「項羽様を一撃で?流石リサ姫。宇宙最強の姫様だ」部下の士気が上がる。
「エターナルで何しようがトウターク帝国に文句言う権利はないけど貸借関係は」
ちゃんと返済してくれないと侵略の口実になるよとリサは忠告しておくが項羽は悔しそう。
「修行しなおし、リサ姫を超えてやるぞ。お前ら。上がり切った株で借金しろ」
しゃあしゃあと言うが、一度踏み倒した奴に金を貸す物好きな金貸しがいるのか?
「悪かった。借金は返済するから勘弁してくれ。フィスを血祭りに上げて忠誠の証に」
「嫌だ。お前らには金貸さない。信用が0に近いよ」て訳でエターナルは困窮するのだ。
「おのれ~。飢えている民百姓に金を貸さないとはそれでも商人かぁ」と言うフィス。
「いや商人に民百姓を救う義務ってあるのかなぁ」とシエルは思うが取り敢えず大魔神。
「フィスが送り込んできた魔人軍団ね。500人近いけど絶対罠だから深追いしないで」
警察部隊を送り込むと魔人軍団は逃げていくが財宝を山の様に抱えて逃亡する。
「フィス。覚えていなさい。リサ財閥領を栄えさせたらあんたの国を制圧する」
そして降伏した兵を謁見しようとした時毒矢にてリサは倒されたが重傷であるのだ。
3部 毒矢のリサの予定です。




