魔法少女カエデ #12
その日、カエデのオフィスにはカエデとケイトリンの他にアスカとモエも集まっていました。
「調子が戻ったみたいで何よりだよ。」カエデがモエに言いました。
「はい。おかげさまで……。」モエが言いました。「ありがとう、二人共。」
「礼には及ばないわ。」アスカが言いました。
「うん!」カエデが言いました。
その頃ココロは研究室で多数のガーベージマン達を完成させていました。
「遂に完成したぞ!これだけの数のしもべ達がいれば私はいよいよ神となれる!」ココロが言いました。「遂にこの日が来たのだ!」
ガーベージマン達が起動しました。
「ハッハッハッハッハッハッハッハッ!」ココロが言いました。
「大変です。」ケイトリンが言いました。
「どうしたの?」カエデが言いました。
「“ジーニアス”の魔力が町中に溢れ始めています。」ケイトリンが言いました。
「えっ……?」カエデが言いました。
「ココロ……!」モエが言いました。
「どうやら対処が必要ね。」アスカが言いました。
「町中……か……。」カエデが言いました。
「他のチームにも応援を要請してみましょう。」ケイトリンが言いました。
「私達は先に向かおう。」カエデが言いました。
「うん!」モエが言いました。
「待って!」アスカが言いました。
「えっ……?」モエが言いました。
「大規模な戦いになるでしょうから、多少なりとも作戦を練ってから行動した方が良いわ。」アスカが言いました。
「はい。」カエデが言いました。
とある通りで多数のガーベージマン達が破壊活動を行っていました。
とある建物の屋上からココロがガーベージマン達によって破壊される街の様子を見ていました。
「良いぞ!素晴らしい!これぞ神の裁きだ!ハハハハハハハッ!」ココロが言いました。
とある路地にイクコが佇んでいました。
「変身!」イクコは変身すると近くの通りに飛び出しました。
イクコは触手を伸ばしてその通りにいるガーベージマン達を攻撃しました。
イクコの攻撃を受けたガーベージマン達は爆発しました。
とある建物の屋上にタマコが佇んでいました。
「変身!」タマコは変身すると近くの通りに飛び降りました。
タマコはその通りにいるガーベージマン達に落下しながらパンチを当て、さらに他のガーベージマン達にもパンチやキックを次々と当てていきました。
タマコはマジカルリボルバーを召喚しました。そして近くに倒れ込んでいたガーベージマンが起き上がると同時にそのガーベージマンに向けてそれを構えました。
「マジカルシュート。」タマコが強力な魔法弾を撃ちました。
撃たれたガーベージマンはふっ飛ばされてそのまま爆発しました。
とある通りにミチコとハルナが来ていました。
「何なのコイツら?」ミチコがガーベージマン達を見て言いました。
「ミチコちゃんのファンだったりして?」ハルナが言いました。
「んなワケ無いでしょ。」ミチコが言いました。
「でも、せっかくだからライブしてく?」ハルナが言いました。
「良いわよ。」ミチコが言いました。
「変身!」ミチコとハルナが言いました。
「Xタイム、スタートアップ!」ミチコとハルナがそう言ってそれぞれの武器を撃ちました。
ケイトリンは闇の力に対する防衛チームの元を訪れていました。
「出たなブサネコ!」アザミが言いました。
「全員お揃いのようですね。」ケイトリンが言いました。
「何があったの?」サクラが言いました。
「“ジーニアス”のカードの所有者が大規模な破壊活動を行っているようです。」ケイトリンが言いました。
「“ジーニアス”のカード……?」サクラが言いました。
「マジカルカードのことですね?」エリカが言いました。
「だろうね。」シュロが言いました。
「なーんだ……。」ナズナが言いました。
「破壊活動は今のところ一部の地域に留まっていますが、対処が遅れればいずれ町全体に広がるでしょう。」ケイトリンが言いました。
「それで私達に対処を……?」サクラが言いました。
「はい。」ケイトリンが言いました。
「でも、私達にも私達の仕事があるでしょ?」アザミが言いました。「そっちの対処をしている間に本命が来たらどうすんの?」
「でも、人手が足りないなら私達も動かないと……。平和が乱されたら元も子もない。」サクラが言いました。
「えー……。」ナズナが言いました。
「動くにしても全員は必要無いんじゃない?」シュロが言いました。
「なら、私が行こう。」レンゲが言いました。
「おっ!さすがはレンゲ!」アザミが言いました。
「一人で大丈夫?」サクラが言いました。
「きっと……。」レンゲが言いました。
「応援が必要だったら連絡して。」サクラが言いました。
「こっちも何かあったら連絡するよ。」アザミが言いました。
「ああ。」レンゲが言いました。
「何も起こって欲しくは無いよ。」シュロが言いました。
その頃、ローズは主たるダークマスターに会っていました。
「マスター……。」ローズが言いました。
「ローズよ、お前が人間達の心の闇を増幅したおかげで遂に私の力も覚醒したぞ。」ダークマスターが言いました。「人間達の心の闇を増幅させることが我が闇の力を覚醒させる条件だったからな。」
「お役に立てて光栄です。」ローズが言いました。
「これから本格的に世界の破壊を推し進めていくことになるが、それに先立って何かやっておきたいことはあるか?」ダークマスターが言いました。
「それなら……マスター……。」ローズが言いました。
「ん……?」ダークマスターが言いました。
「闇の力に対抗しようとするチームが存在しているみたいです。まずは小生意気なその連中を始末してみるというのはどうでしょう?」ローズが言いました。
「悪くないな。」ダークマスターが言いました。
「はい。」ローズが言いました。
「その連中を始末する栄誉、欲しくは無いか?」ダークマスターが言いました。
「私が……ですか……?」ローズが言いました。
「そうだ。」ダークマスターが言いました。
「しかし……。」ローズが言いました。
「お前に力を貸し与えよう。」ダークマスターが言いました。「覚醒した我が力を……。」
「マスターの力を……私に……?」ローズが言いました。
「その力を使ってその連中を始末するのだ。」ダークマスターが言いました。「やれるか?」
「マスターにお救い頂いたこの命、マスターの為に存在します。必ずや奴らを……!」ローズが言いました。
「頼もしいな、ローズ。」ダークマスターが言いました。「だが決して無茶をするなよ。」
「はい。」ローズが言いました。
「もし危険を感じたら撤退するのだ。他の二人も呼んで体勢を立て直す。」ダークマスターが言いました。
「分かりました。」ローズが言いました。
カエデはモエとアスカと共にとある通りを訪れました。
「ここから作戦開始よ。」アスカが言いました。
「はい!」カエデが言いました。
「分かれて行動するんですよね?」モエが言いました。
「ええ。元凶であると思われる人造魔法少女を発見したら連絡して。合流して全員で叩くわ。」アスカが言いました。
「はい!」カエデとモエが言いました。
「変身!」カエデとモエとアスカが変身しました。
「オペレーションA、開始!」アスカが言いました。
通りを移動するアスカの前に多数のガーベージマン達が姿を現しました。
「出たわね。」そう言ってアスカは持ってきた魔法の突撃銃を構えました。
「ハアッ!」アスカは魔法の突撃銃を撃ってガーベージマン達を攻撃しました。
ガーベージマン達はアスカの攻撃を受けても怯まずに魔法弾を放って反撃を行いました。
アスカは近くの路地に飛び込んでガーベージマン達の攻撃をかわしました。
「やるわね。」アスカが言いました。
「フッ!」アスカは魔法榴弾を放ってガーベージマン達を攻撃しました。
魔法榴弾の爆発によりガーベージマン達が怯んでいる間にアスカはその路地から飛び出し、魔法の突撃銃を撃ちました。
ガーベージマン達は体勢を立て直して魔法弾で反撃を行いました。
アスカは飛んでくる魔法弾をかわしながら魔法の突撃銃を撃ちました。
通りを移動するモエの前に多数のガーベージマン達が姿を現しました。
「マジカルボール!」モエがマジカルガントレットを装着した左手から魔法弾を放ちました。
モエの放った魔法弾を受けてガーベージマンの一体が怯みました。
他のガーベージマン達がモエに向けて次々と魔法弾を放ちました。
モエは飛んでくる魔法弾をかわしながらガーベージマン達に近づいていくと、ガーベージマン達に次々とパンチやキックを当てていきました。
モエは攻撃の合間にマジカルムーブを発動しました。
「マジカルチャージ!」モエはガーベージマンの一体の首を掴んでそのまま走り出しました。
「ハアアアアアアアッ!」モエは掴んだガーベージマンで電灯を次から次へとなぎ倒しながら走り続けました。
「ハアアッ!」モエは足を止めて掴んだガーベージマンを投げ飛ばしました。
投げ飛ばされたガーベージマンは乗り捨てられた車に激突し、そのまま倒れ込んで爆発しました。
通りを移動するカエデの前に多数のガーベージマン達が姿を現しました。
「あっ……!」カエデが言いました。
ガーベージマン達が次々と魔法弾を放ちました。
カエデは飛んでくる魔法弾をかわすと、右手を振って魔法の刃を放ちました。
カエデの放った魔法の刃は複数のガーベージマン達を切りつけ、切りつけられたガーベージマン達が転倒しました。
「フッ!」カエデがまた魔法の刃を放ちました。
ガーベージマンの一体がカエデの放った魔法の刃を受けて爆発しました。
「フッ!」カエデがさらに魔法の刃を放ちました。
ガーベージマンの一体がカエデの放った魔法の刃を受けて爆発しました。
倒れ込んでいたガーベージマン達がよろめきながら立ち上がろうとしました。
カエデはマジカルムーブを発動しました。
カエデは右腕に生成した魔法の刃で立ち上がったガーベージマン達を次々と切りつけながら走りました。
「マジカルエッジアタック!」カエデが最後に残っていたガーベージマンの一体に飛び掛かり、右腕の魔法の刃で切りつけました。
カエデがマジカルチェンジャーのカバーを閉じると同時に、切りつけられてもがいていたガーベージマン達が一斉に爆発しました。
「よし……!」カエデが言いました。
おわり