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魔法少女モエ #12

 その日、モエは時計塔でオインクと話をしていました。

「どうやらスイが闇の魔法少女になったらしいね。」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。

「あのミサキって人と関係あるのかな?」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。

「この件について上がどういう風に考えてるのか気になるところだよね。」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。

「そこら辺知ってる?」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。

「そっか。知らないか。」モエが言いました。

「オインク!」オインクが言いました。

「うんうん。」モエが言いました。


 その頃、とある通りで一人のストリートファイターが他のストリートファイターを倒していました。

「よし……!」そのストリートファイターが言いました。

「ふーん。強いじゃん。」そう言いながらスイが姿を現しました。

「ん……?」そのストリートファイターが言いました。「何だ?」

「フフフ……!変身!」スイが変身しました。

「魔法少女……!?」そのストリートファイターが言いました。「俺と勝負がしたいのか?」

「何言ってんの?」スイが言いました。「勝負になんてなるワケ無いじゃん。」

「くっ……!」そのストリートファイターが言いました。

「力をあげるよ。」スイが言いました。

「何……?」そのストリートファイターが言いました。「力を……?」

「そう。闇の力を……!」スイが言いました。

「闇の……力……!?」そのストリートファイターが言いました。

「フフフフ……!アビズマルチューニング!」スイがそのストリートファイターをチューニングしました。

「ウッ……!ウアアッ……!」そのストリートファイターが言いました。

「闇の魔力よ、深淵より姿を現せ!」スイが言いました。

「アアアアアッ……!」そのストリートファイターは闇の魔法使い“チューンダーク”へと変身しました。

「フッフッフッフッ……!」スイが言いました。「これで楽しくなるかもね!」

「フッ……!」そのチューンダークが言いました。


 その後、モエがオインクと共にとある通りを歩いていると、そのチューンダークが姿を現しました。

「フッ!」そのチューンダークが言いました。

「オインク……!」オインクが言いました。

「これは……闇の……力……?」モエが言いました。

「オインク!」オインクが言いました。

「あなた……一体……何者なの……?」モエが言いました。

「フッフッフッフッ……!闇の魔法に聞け。」そのチューンダークが言いました。

「えっ……?」モエが言いました。

「闇が全てを知っている。」そのチューンダークが言いました。

「答えるつもりは無いってことだね。良いよ。望み通りバトルしてあげる!」モエが言いました。

「変身!」モエが変身しました。

「ハアアアアアアアッ!」そのチューンダークが周囲に無数の暗黒魔法弾を召喚しました。

「ハアアッ!」そのチューンダークが召喚した暗黒魔法弾を全てモエに向けて飛ばしました。

「くっ……!」モエは両腕でそのチューンダークの攻撃を防ぎました。

「オインク!」オインクがマジカルテックピストルを召喚しました。

「ハアッ!」モエがマジカルテックピストルを撃って反撃を仕掛けました。

 そのチューンダークはモエの攻撃を受けてもビクともしませんでした。

「フッ!」そのチューンダークが言いました。

「なっ……!」モエが言いました。

「闇の魔法の前にその程度の攻撃など無意味!」そのチューンダークが言いました。

「そんな……!」モエが言いました。

「闇は全てを凌駕する!お前がどれ程の魔法少女であろうが闇の魔法使いであるこの私には勝てない!」そのチューンダークが言いました。「ハッハッハッハッハッハッハッ!」

「それはどうかな?」モエが言いました。

「何……?」そのチューンダークが言いました。

 そこへフウが駆けつけました。

「変身!」フウが変身してマジカルスラッシャーでそのチューンダークに切りかかりました。

「フウ……!」モエが言いました。

「フッ!」そのチューンダークは闇の魔法の壁を生成してフウの連続攻撃を防ぎ続けました。

「この力……!」フウが攻撃を止めてそのチューンダークから距離を取って言いました。

「この闇の力……!スイと関係が……?」フウが言いました。

「お前如きがあの方の名を気安く呼ぶな。」そのチューンダークが言いました。

「スイ……。」モエが言いました。

「あの方こそ深淵を統べる暗黒魔法少女!我らが主!」そのチューンダークが言いました。

「やっぱり……!」フウが言いました。

「深淵より出でし我らが闇の力により滅びるが良い!ハアアッ!」そのチューンダークが掌から魔法弾を放ってフウを攻撃しました。

「ウアアアアアアアッ……!」フウが爆発と共にふっ飛ばされました。

「フウ……!」モエが言いました。

「ハッハッハッハッハッハッハッ!」そのチューンダークが言いました。

「オインク……!」モエが言いました。

「オインク!」オインクがマジカルテックメイスを召喚しました。

 モエがマジカルテックピストルを投げ捨て、マジカルテックメイスを構えました。

「ん……?」そのチューンダークが言いました。

「マジカルボール!」モエが魔法弾を放ちました。

「フッ!」そのチューンダークが闇の魔法の壁を生成しました。

 モエの放った魔法弾によってそのチューンダークが生成した闇の魔法の壁が砕け散りました。

「くっ……!」そのチューンダークが言いました。

「ハアーッ!」モエがマジカルテックメイスを構えてそのチューンダークへと走り出しました。

 モエがマジカルテックメイスで連続してそのチューンダークを叩きました。

「ウウッ……!」そのチューンダークが後退しました。

「今だ!」そう言ってモエがマジカルテックメイスを構え直しました。

「あっ……!」そのチューンダークが言いました。

「マジカルスマッシュ!」モエがマジカルテックメイスでそのチューンダークを殴り飛ばしました。

「ウアアアアアアアッ……!」そのチューンダークは倒れて変身を解除しました。

「やった!」モエが言いました。

「倒した……?」フウが立ち上がって言いました。

「オインク!」オインクが言いました。

 そのストリートファイターがよろめきながら立ち上がりました。

「こ……ここは……?」そのストリートファイターが言いました。

「えっ……?」モエが言いました。「覚えてない……?」

「魔法少女……?」そのストリートファイターがモエとフウを見て言いました。

「えっと……。」モエが言いました。

「そうだ!あの魔法少女は……!?」そのストリートファイターが言いました。「アイツに会ってから……俺は……?」

「あの魔法少女って……?」モエが言いました。「もしかして……。」

「スイ……!?」フウが言いました。「スイと何があったの!?」

「あの魔法少女に力を与えると言われて……それからの記憶が……。」そのストリートファイターが言いました。「闇の力を……。」

「どうやら闇の力で自我を失っていたみたいだね。」モエが言いました。

「くっ……!」そのストリートファイターが言いました。

「スイが……!その魔法少女がどこへ行ったか知らない!?」フウが言いました。

「いや……分からない。闇の力を与えられてからの記憶が一切無いんだ。」そのストリートファイターが言いました。

「そっか……。」フウが言いました。

「とりあえず、闇の力を与えられる前の記憶も無くした方が良さそうだよね。」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。


 その後、フウはモエと別れてとある建物の屋上に佇んでいました。

「やあ。」そう言ってスイが姿を現しました。

「スイ……!」フウが言いました。

「フフ……!」スイが言いました。

「スイ……どうして……!?」フウが言いました。「元のスイに戻って……!」

「それはムリかも……。」スイが言いました。

「そんな……!」フウが言いました。

「ゴメン、フウ……。」スイが言いました。

「えっ……?」フウが言いました。「スイ……?」

「私……もっと強くなりたかった、フウみたいに。」スイが言いました。

「えっ……?」フウが言いました。

「それで、あの人の誘いに乗っちゃって……闇の力に……、」スイが言いました。

「あの人……?」フウが言いました。

「おかげで強くはなれたけど……。」スイが言いました。

「スイ……。」フウが言いました。

「この力を使いたいという衝動を抑えられない。」スイが言いました。

「そんな……。」フウが言いました。

「それじゃあ……。」そう言ってスイはその場を去ろうとしました。

「ちょっと……待って……!」フウが言いました。

「ゴメン……。」そう言ってスイはその場を去りました。

「スイ……!」フウが言いました。


 モエとオインクは時計塔に戻って話をしていました。

「スイが作り出した闇の魔法使いか……。」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。

「スイは何を考えているんだろうね?」モエが言いました。

「オインク?」オインクが言いました。

「もしスイを暗黒魔法少女に変えたのがあのミサキって人だとするならば、あの人の狙いは何なんだろう?」モエが言いました。

「オインク?」オインクが言いました。

「謎は深まるばかりだね。」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。

「いずれにしても闇の力の脅威度はここ最近と比べてまた増してきていることになるか。」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。

「マジカルカードの脅威もまだ残っているワケだけど……。」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。

「まだまだ忙しくなりそうだよ、これは。」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。

「それでも……平和の為に頑張ろう!」モエが言いました。

「オインク!」オインクが言いました。


 おわり

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